レギュラー番組の収録が終わった。
ゲストに来ていた後輩が、楽屋にあいさつに来た。


収録中には、大野さん、頷かなったけど。
「今日、せっかく会えたんだから、寿司、おごってもらえばいいじゃないですか」

大野さんの顔、見ないまま・・・
言ってみた。

素直じゃない。
って、自分でも分かってます。
言いながら、自分の気分が落ちていくのを感じてて。



後輩が、すごく残念そうな顔して
「すいません。今日、この後も、仕事入ってて・・」

申し訳なさそうにして、楽屋から出て行った。



なんとなく・・気まずくなって。
鏡に映った、大野さんの横顔を盗み見てた。
すごく・・・真剣な顔してて。
めったに見られない、大野さんのその・・表情。
なに・・・考えてたら、あんな顔になるのか・・

大野さん、ふと、顔を上げたかと思うと・・
鏡越しに視線が合って。


次の瞬間には、ワタシの方を向いた。

え?気づかれた?
なに??

と、考える間も与えられないほど。


手首を掴まれた。

「帰るぞ」

え?今日・・・そんな約束してませんけど・・・

「いいから。オレんとこ、来い」


こんな風になったら、大野さん、ワタシの言うことなんて、聞いてくれなくて。
手を掴まれたまま・・連れて行かれて。


車の中で、掴まれた手は、手首からは外されたけど。
座席に置かれたワタシの手を包み込むように、置かれた。
大野さんの手・・
あったかくて。

ちょっと・・甘えたい。
でも、素直にはなれなくて・・

眠ったふりして、肩にもたれてみた。

大野さん・・もたれたワタシの頭にくっつくようにしてくれて。
小さな声で「カズ」って、呼びながら・・
つむじのあたりに・・キス・・・してくれて。


大野さん・・大好き。
素直に言えればいいのに。






大野さんの家に入って。
持っていた、バッグをリビングの片隅に置いた。

「カズ、コッチ来い」
呼ばれたから、近寄った。
抱きしめられた。
なに?


「オマエ・・・楽屋で自分がどんな顔してたか・・わかってる?」


大野さんの腕も。言葉も。
優しくて、包まれてるようで。


「知りません。そんなこと」


だって、それは、大野さんが見ててくれるから。






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ということで・・この妄想、ヒ◯さんに捧げます(笑)
勝手に、自分宛てだと思い込みましたから~
網は、出せませんでしたけども(笑)
この続きが、数日前の妄想・・になるんでしょう!

われながら、暇人だと、思います・・・