<翔>
会えない時間にアナタを想う。

外は雨。
もしかして、アナタがロケしてるのかも。
どっかに出かけてるのかも。
急な雨で濡れていないだろうか。
体が冷えて、震えてないだろうか?


天を見上げるアナタを想像する。
その顔は、厭わしげな。
でも、楽しそうな。

雨に濡れて困ることなんて、生活の中でほとんどない俺たち。

たまになら・・
雨に濡れるのも、いいね。
そんなこと、思っていそうで。


風邪・・・ひかないでよ。
今日も、アナタにメールを送る。






<智>
会えない時間にアナタを想う。

急に降られた雨。
雨宿りに入ったコーヒーショップで、コーヒーを飲む。
体や荷物に付いた水滴を拭いながら。
たまには、濡れながら、帰ってみようかな。
そのまま、会いに行ったら、なんて、言うだろう?

なんて、考えていたら、メール。
いつも急な雨が降ると、
ロケ?
って、メールしてくる。

やっぱり。
いつものメール。

メールを何往復かやりとりして。


飲み終わった自分のカップを持って、もう1回カウンターに並ぶ。
両手に持ったカップを紙袋に入れて。


濡れながら、行ってみようかな?
小降りになった雨の中。
駈け出した。