二人が入ったのは、どこか・・郊外のホテル。



僕は・・心のなかの誰かに操られているような・・・
フワフワ、夢の中にいるような感じがずっとしている。
ベール一枚被っている、向こうに全てがあるような・・

感覚も、もどかしい。
僕が感じるはずの感覚が、誰かに横から掠め取られているような・・・


翔くんも・・なんだろうか・・?



「おいで・・・」
言われて、翔くんの胸の中に寄り添う。

”やっと・・・想いが・・結ばれる・・”
誰かの想いが胸を満たす。

それは僕が翔くんを想うキモチと似ていて。
泣きたくなるようなキモチ。


「この時がくるのを・・ずっと・・待っていた。きみを愛せる日を・・・」



ベッドに座って、口吻た。
それは、二人の誓いの儀式のように感じられて。
そっと・・触れるように・・・
何回も、何回も・・・

キモチが昂ってきて、抱きしめ合った。
キスもだんだん、深いものになってきて・・・
水音が聞こえる。


「ん・・ぁ・・・」
飲み込めない唾液が口の端から零れて・・・
翔くんの舌が、舌の付け根を撫でていく。


二人で、ベッドに倒れこむ。
翔くんの膝が僕の脚を割って入って・・

翔くんの腰に僕のが・・あたってて・・
僕の腰に翔くんのが・・あたってて・・


服を着ているのが、もどかしくて、キスを続けながら、脱ぐ。
一気に、脱いで・・
触れた・・肌。


肌同士を触れ合わせて・・急に・・・・
カラダもココロも・・・