食堂から出て、楽屋に戻った。
そこには、にのがいて、ゲームしてた。


「お疲れ~」って、言って、すぐ横に座る。
ゲームの画面から、顔を一瞬だけ上げて、僕を見たにのは。


また、ゲームの画面に目を落とすと。

「出てきちゃったんですか?」

あれ?バレた?
なんで・・驚かないの?


「にの、知ってるの?」
「まあ、ねぇ。」
「へぇ。僕、ちょっと遊びに来たんだけど・・・・僕と・・遊んでくれない?」


ふーん、なんて、気のない返事したけど。
にのはゲーム機をバッグにしまった。

「じゃあ、遊べるとこ、行きますか?
ここの局なら・・隠し部屋、知ってるんでね」


こっちのにのは、話が早くて・・いいね。




何回も、角を曲がって。
階段登って。
行き着いたのは、誰も通らないような場所にある、小さい部屋。
そのまた、ゴチャっと置かれたものに隠れた奥に、また、ドアがあって。
中に入ると、にのは内鍵を閉めた。


「さあ?何して、遊びます?二人きりだから・・・気兼ねなく、遊べますよ?」

にのの首に手を回して。
「じゃあさ・・しよ?僕、抱かれる方で、いいから」

「・・・あっちのオオノさんは・・奔放ですね」
そう言うと。
どちらからともなく、キスをした。



だってさ・・どうせなら・・楽しまないと、損でしょ?
せっかく、こっちに来てるんだから。