朝まで、堕ちるように眠って。




ドタバタと、賑やかな音がして。
バスルームに行ってた、翔くんが戻ってきた。

「智くん!大丈夫?」

え?何が??

「翔くん、どうしたの?そんなに慌てて?」

翔くんは、僕が掛けてた布団を捲り上げると、僕の体をチェックするように・・
隅から隅まで、見て。

「痛いとこない?傷つけられなかった?あ~もう・・なんなんだ・・!」


翔くん・・変だよ?


ベッドに腰を下ろした、翔くんは・・・
僕のこと、横目で見て。


「昨夜さ・・・どうだった?」

その一言で、昨夜の恥ずかしいことを、思い出して・・・
思わず・・・

「そんなこと、聞かないでよ!バカ!」
布団に潜り込んだ。
きっと・・顔、真っ赤・・で・・


「よかった?」

・・・もう!
なんで、そんなこと、聞くの!

「よかった・・よ・・もう・・言わせないでよ!」
って、答えたら・・

「チクショウ!あの野郎・・」
つぶやいてた・・


なんなの??


「智くん、昨夜と同じこと、しよう!どんなこと、した??」
どんなことした?って・・言わせようとしないでよ!
・・・もう!
・・・するわけないでしょ!

「バカ!」
枕で、翔くんの頭を・・小突いた。


翔くん・・・なんでか、しつこくって・・・・
結局・・・言わされて・・・
昨夜と同じこと・・やらされて・・


もう!絶対・・ヤダからね!




END