「オハヨ。昨夜・・ヨカッたよ」
キスと共に、落とされた言葉。




「翔くんさ・・翔くんだけど、ショウくんじゃないよね?」

「わかってたの?いつから・・?」

「昨夜の最初の頃から。僕のショウくんは・・あんな、じゃないよ。
もっと・・野獣みたいで。激しくて。
アナタみたいに優しいのも、いいけど・・ね」





「たまには、優しいのも、イイから、また来てね?」


そう言うと、バスルームにある、鏡に向かって、俺を押し出した。
つんのめるようにして、鏡に激突する!
と、思った瞬間。




するっと、鏡を通り抜けた。
横を通り過ぎた、もう一人の俺。


すれ違いざまに・・・
「お前の智も、かわいかったぜ」

ニヤっと、笑ったのが見えた。