僕の・・・・
一番近くに。
一番深い所に。
やっと・・・翔くんが来てくれて。



また、優しい声で、名前を呼ばれた。
目を開けると、翔くんはとっても・・優しい顔してて。

大丈夫か、って聞かれたから、大丈夫、って答えて。
だいすきの気持ちで、胸がいっぱいになって、締め付けられて。


「だいすき。翔くん・・・・だいすき」


今まで、なかなか伝えられなかったこと。
今なら、言える。
だって、こんなに、大切にされてる。


僕のワガママな一言で、会いに来てくれて。
僕の欲しいモノ、くれる。


ちゃんと、声、聴かせてくれて。


「だいすき・・・・しょうくん・・・ぁあ・・・」


一回、口に出したら、もっと、言いたくて。

翔くんの名前と。
だいすきの4文字。

譫言のように、ただ、それだけを、繰り返してた。