俺を煽る、智くんの吐息。
漏らされる声。

声が聴きたいのは、俺も同じ。


もっともっと・・・俺に聴かせて。
智くんが・・・感じてる声。


声を出させたくて。
服の中に手を入れた。

触れると、声が高くなって。


俺を呼ぶ声。
焦れたような・・・強請るような・・
そんな響きを感じて。


もっと・・触れたくなって。
脱がせて。
脱いだ。


リビングの明るい光の中で見る、智くんは、キレイで。


恥ずかしいのか、微かに顔を赤らめて。
目を閉じている。


声・・出さないように・・なのか、唇を軽く咬むようにしてて。

「声、聴かせて・・・聴いてるの、俺だけ・・だから・・もっと・・」
咬んでいる唇を舐めるようにして、戒めを解かせた。


「しょう・・くん・・・しょ・・う・・く・・・・ぁ」


俺がひとつ、新しい場所に触れるごとに、名前を呼ばれて。
智くんのあちこちに名前を記しているような気分になる。
智くん・・全て・・俺のものだって・・・・
名前を刻みたい。