ニノがゲームをしているのをソファーで寝転びながら、眺めていたら・・
いつの間にか眠ってしまった。


ただ、眠っていても、体が動かせないだけで、意識は起きてる。


ゲームを止めたニノがこっちを振り返ってみた気配がする。




「翔さん、寝ちゃったんですか?」
声かけられても、目が開かない。


リビングから出て行った気配がして。
しばらくして戻ってきたな・・と思ったら。
ふわっと、何かがかけられた。

あ、かけるもの、持ってきてくれたんだ。



「あんまり、無理しないでくださいよ・・」



その言葉と、かけられたモノの温かさで・・
俺の意識はもっと深いところに落ちていった。






コポコポ・・

コーヒーのいい香り。



「翔さん、コーヒー淹れましたけど、飲みませんか?」



目を開けて、見渡しても、さっき体にかけられたと思しきモノがない。
・・・起こす前に、片付けたな。





そんなこと、してもさ・・

おまえが・・
素っ気ないふりしてても、俺のこと大事にしてくれてるの・・
知ってっから。