ケンカしたら、終わりでしょうね。
肌感で、感じてる。




って・・マジか・・・
そんな風に、考えてたのか・・


たまたま点けたテレビでニノが話していた。
オレたちの絆・・っていうと、なんか、照れくさいから・・
繋がり?関係?仲間意識?
うまく、言葉にできるようなモンじゃないけど・・

それが、たった、一回のケンカでダメになるって・・
そんな、脆いもんじゃねぇだろ?


テレビ向けの発言・・っぽくはなくて、半分は本心・・って顔してた。
無性に、イライラして・・




ニノが、うちに来た時。
それを思い出して・・・つい、ニノにあたった。

ニノも、わけ、分かんなかっただろう。
収録なんて、だいぶ前だろうし、放送されてからも、日数が経ってるし。







不安そうに、哀しそうに、オレを上目遣いで見て。
「オーノさん・・・ワタシ・・なんか、しました?」

その目つき・・ずりぃ・・
オレが、弱いの知ってて、やってる。


「・・・こないだの・・しゃべくり・・」
「え?何、話しましたっけ?怪物くんをあんなんで・・・って言ったこと?潤くんのドラマ、ちゃんと、見てなかったこと?オーノさんが弟で、従えるって言ったこと?・・・?」
「ケンカしたら、終わり・・・って・・・そんなの・・そんなに・・・」


ニノは、あぁ、って納得した顔をした。




「だって、ケンカすること、ないじゃないですか。ケンカするとしたら、嵐を終わりにするか、しないか、話すときだと、ワタシは思ってますから」

逆説的ですけどね・・って、ニノはふふって笑いながら、言った。




逆説的なんて、オレが知らない言葉使って、ハナシをごまかそうとしてる・・
でも・・まぁ、いいか。

そのケンカなら、オレはいつでも、受けて立つと思うから。
でも・・ケンカにはならないと、思うけどね。




そんな、わけわからない、理屈でオレをイライラさせた、ニノにおしおきしないと・・












オレはニノを捕まえて、思いっきり・・・