「そんなに、嵐、抜けて欲しいの?・・」



番組のコーナーのロケでそう言った、オーノさんはロケが終わった後、不機嫌・・・


「ねぇ。オーノさんてば。ちょっと待ってよ」

「・・・・・」
オーノさん、無言でロケバスに戻って、着替えてる。
さっさと着替えて


「帰る」
そう言って、先、帰っちゃった。
・・・一緒に帰れると思ったのに・・

オーノさんの家に着いて、ドアを開けようとしたら、鍵が開いてる。
「おじゃまします・・」
なんとなく・・・小声で言って、リビングに入った。

オーノさん、キッチンで立ったまま、ビール飲んでる。
「オーノさんてば・・行儀ワルイよ。こっち座って飲めば?」

「ここで、いい。もう、風呂入るし・・」
もう・・・あれは・・ただの・・・
その場の冗談じゃないですか・・・



「オーノさん」
バスルームのドア越しに話しかけた。
ピチャピチャ聴こえてた水音が止んだ。

「なんだよ・・」
「あれは・・・冗談なんですから・・・」

「わかってる・・・・」
「じゃあ、なんで、そんな、怒ってるんですか?」


シャワーからの水音がし始めた。
・・・答えないつもり・・だな・・
よっぽど、気に入らなかったんですね・・


「オーノさんってば!」
・・返事がないから・・
そのまま、バスルームに入った。
オーノさん、頭洗ってる。
シャワーを出して、泡を流した。


顔まで流して、目を開けたオーノさんは、オレが服を着たままなのを見て。
「・・・どうせなら、脱いでこいよ」
まだ、ブスっとした顔で言ったけど・・・

目、泳いでたから・・ちょっと、ごきげん治ってきたかな・・
一回、脱衣所に出て、裸になって、入り直した。


もう、お湯に浸かってたオーノさんに・・
ここ。
って、オーノさんの足の間に誘導されて。


「もう・・・冗談なんだから・・・ね?」
って、言うと

「オマエじゃなければ・・・・」
って、つぶやくから・・
「えっ?」
よく聞こえなかったから、聞き返したら・・

「オマエに言われたから、ちょっとショックだったの!」
って、横向きながら、やけくそみたいに言って。




オーノさんに寄っかかって、肩に頭乗せて。
「リーダー。絶対、いなくならないでね」
って、言ったら、腕が後ろから伸びてきた。




もう、すっかり、ごきげん・・・ですね。