泥流地帯


最近、私はなんかクサクサしてます。
クサクサしすぎて、思考回路がネガティブになってしまってます。
仕事も落ち着いてきたし、別に何かこれといった不満はないのですが、
なーんかクサクサしまくってるんです。
原因不明のクサクサなんです。暑いからかなぁ?


現実逃避の手段としてやはり本を読むか、DVDを見るかに逃げてしまうのですが、
今回、久々に三浦綾子さんの本を図書館で借りてみました。
クリスチャンの三浦さん。その作品は、とても独特です。
いつも「正直に生きてる人」や、「貧しくても一生懸命に生きてる人」が、
困難に遭うんだけど、それを乗り越えて、人とは???というものを問う・・・みたいな。
クサクサな心を癒すには、今回は三浦さんだわ・・・と急に思い立ち、
目に付いた「泥流地帯」という本を図書館で借りてみました。


物語の主人公は、耕作と拓一の兄弟。
しっかり者で心優しい兄拓一、頭がよくて兄を尊敬する耕作。
二人の家族は、市街から離れた山の中で農業をしながら
暮らしている。
賢くて周りからの信頼も厚い祖父、優しい祖母、
そして姉と妹の6人家族。
貧しくても、明るく前向きに生きている。
そんな、真摯に生きる家族の上に、最大の困難が訪れる。
大正15年の十勝岳大噴火。
彼らの人生をかけた田畑や家が泥流で滅茶苦茶にされる。
愛する家族の死・・・家も、学校も、恋も、何もかも
泥流が一気に流していく・・・。


とても重いお話でした。
これ、続きがあるので、そちらも図書館で早速予約しました。
自然の力のもとには人間の力なんてほんとうにちっぽけなもんです。
この物語の兄弟も、すごくいろんな困難に立ち向かい、貧しさに耐え、
それでもまっすぐ、前向きに生きて、築き上げたものが、一瞬で
なくなってしまいます。やるせないです。
愛する家族を突然失ってしまう・・・想像できないくらいの悲しみでしょう。
拓一と耕作は、一度に4人の家族を失ってしまいます。
さらに、助け合って生きてきた近所の人々もたくさん失います。
「正しいものが報われるわけではない」という、人生の不条理な部分を、
三浦さんは訴えたかったのでしょうか?


物語的には、私が今回読んだ方が、導入部分的な要素を含んでいて、
泥流の被害に遭うまでの、家族や兄弟のことが描かれています。
続編は、その後、泥流にまみれた土地をなんとかよみがえさせようと、
奔走する兄弟の姿が描かれてるようです。
明日図書館に続編を取りに行くので、そしたら早速読んでみようと思います。
人生について考えさせられる本になりそうな予感です。
続編読み終わったらまた感想をUPします。