※こちらのブログは8月あたまに、別のブログで投稿した内容なので、内容に少しずれがあります。ご了承ください。
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実は今単行本28、29巻まで読み進めまして。
ロードレース最大の大会インターハイがちょうど終わり、余韻にも浸りながら、第二ステージへと進みます。
三年生はまだ暫くは部活にも顔を出すのですが、新キャプテンを決めたり、三年生からの最後のアドバイスがあったり・・・・。
そんな柔らかな空気の中、一人静かに思いを抱える人がいます。
劇場版もここからスタートします。
完全オリジナルなので、本編の流れを汲んで新しいストーリーになります。
本編に関しては、今まで読んできたストーリーも心から笑い、涙が溢れてきましたが、28巻は本当にキャラへの特別な思いがあるだけに、(巻ちゃん!!!)泣きながら読みました。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆ここからネタバレがありますのでご注意ください
ロードレースというものは、サッカーや野球と同じようにポジションや得意分野というものがあります。
主人公、小野田坂道は初心者ながらも、自転車競技部唯一のクライマー、巻島裕介に教えられ、励まされ、登りを得意とするクライマーへと成長していきます。
坂道にとって巻島は特別な存在。
自分のスタイルを貫き、自転車をこぐ姿に憧れを抱きます。
インハイ(インターハイ)が終わり、三年生の卒業はまだ先、まだ一緒にいられると思っている坂道。
彼は巻島の思いも知らず、ラストランになる峰ヶ山に誘われ二人で登ります。
無邪気にまた勝負したいと言う坂道を優しく見つめる巻島。
巻島はここで坂道に言います。
「おれはいつでもお前と走ってる
つづら折りの登りのカーブで
果てなくつづく一本道で
草おいしげる田舎道で
来年も
そのつぎも
オレはおまえの前を走ってる
だから抜け
強くなれ」
その後、坂道は巻島がいなくなることを知ります。
遠いイギリスへ・・・・。
卒業を待たずに旅立った巻島の影を追うように、坂道は無気力に自転車に乗り続けます。
がんばらなくちゃいけないのに。
弱気じゃダメだ。
消えない大きな喪失感の中で、坂道は「強くなれ」と言った巻島を思い出しては、更に心に影をおとしていきます。
新キャプテン、2年の手嶋は、そんな坂道の様子に気づきます。
過去を振り払え、ともがく坂道に
「休んだっていい
悩んだっていい
それさえ進むってことなんだ」
背中を支え、優しく坂道を見守ります。
そんな中、峰ヶ山レースに出るも、坂道は周りの様子に圧倒されます。
王者への期待、憧れ・・・・。
勝たなければいけないというプレッシャー。
坂道を取り巻くあらゆる思いに圧され、呆然とします。
そんな中見せた手嶋の走り。
彼は自転車に関して凡人。
才能の全くない人間。
そして苦手な登り。
しかし、インハイ後、巻島に言われます。
「お前は登れ
登りはごまかしがきかない
知恵や技術じゃどうにもならない
だから登れ
ひたすら脚が止まるまで」
手嶋はその言葉の通り、毎日登り続けます。
自分が凡人だって分かっている。
だからこそ努力する。
ギリギリまで近づくために。
強くなる為に。
そんなふうに練習をしてきた手嶋の登りを見て、坂道は感動します。
凡人だからこそ、想像を絶する努力で積み上げた手嶋の走りは人の魂を震えさす。
震えは力となり、チームに伝播する。
坂道は熱いものを抑えられず、手嶋を追いかけたいと言います。
「小野田がもし出たいと言ったら、そっと背中を押してやってくれ」
レース前に手嶋から言われていた通りに、坂道の背中をメンバーは押してやります。
手嶋は坂道が登ってきたことに喜びます。
「どうだ。前の相手を追えるか」
「大きくて速い人ですがなんとか」
答える坂道に手嶋はもう一度聞きます。
「巻島さんよりもか?」
坂道ははっとします。
いつでも自分の前を走り続けていた巻島。
今もなお越えられない人。
坂道は力強く否定します。
「いいえ、そんなことないです。
なぜなら巻島さんは世界一速くて、かっこいいクライマーだからです!」
前を見据えて答える坂道の様子に
「だったら勝って、それを証明してこい!」
手嶋は坂道の背中を押します。
坂道はその証明の為ゴールまで走ります。
1位は取ったけど、結局去年の巻島の記録は超えられず。
手嶋の
「やっぱあの人すげーな」
の言葉にうなずき、なぜか満足そうに微笑む坂道。
まだ越えられない大きな壁。
あの日巻島が言った
「オレはおまえの前を走ってる」
という言葉を思い出す瞬間でした。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
坂道の思いが痛いほど伝わってくる場面でした。
巻島の影を追いかけながら、坂道はこれからも登り続けるのでしょう。
この少し先の話になりますが、坂道が
「個人優勝じゃなくていい。
けど、欲を言えば、チーム優勝してそれを伝えたい人がいる」
という(うるおぼえですが)シーンがあります。
そこで坂道はイギリスの巻島に電話をかけています。
今はただ、その夢の為に走っているのかもしれません。
たくさんのものを乗り越え、みんなの成長をこれから読めるのは私自身のように楽しみです。
インハイで優勝・・・それで終わっとけば良かったのに、という意見もあるようですが、私はそうは思いません。
確かにストーリーとしては一番盛り上がって、ましてやもう27巻まで出ているわけですから、最高の瞬間で終わらせるのも有りなのかもしれません。
しかしこの『弱虫ペダル』に関して言えば、それではすごく浅いストーリーで終わってしまっていたのではないかと思います。
人はたくさんのものに傷つき、挫折し、越えようともがく生き物です。
少なくてもこの話に出てくる人たちは、みんなそれぞれの過去があり、それに悩んでいます。
けれど、ただ一つ、それでも自転車に青春をささげている。
度々出てくるシーンですが、
もう脚が動かない、限界の中、選手はそれでも脚を回し続けます。
もう残ってない。
けどあと一滴絞り出せ!
その情熱が読んでいる人の心を感動させるのでしょう。
それは一瞬ではなく、長く続く道の先にやっとたどり着くものだと思います。
だからここでは終わってほしくない。
まだすべきことが、やり残したことがあるはずと思ってしまうのです。
最新刊40巻まで出ていて、(現在最新刊は41巻まで出ています)ここから先の内容はまだ知らないのですが、私は巻ちゃんが再び登場する日を待ち続けます!
きっとすぐさ!
なんせ弱ペダは3年の人気がすごいので、出てこないは許されない!(ですよo(TωT ))
あと12巻くらい。
それとは別に映画ではこれとは全く違うストーリーを楽しめるのではと期待しています。
皆さんも興味あったら読んでみて下さいね。