この本は、サイゼリヤの創業者の正垣泰彦氏が、その創業から上場くらいまでの経緯や試行錯誤の歴史、そこから導き出した外食経営のコツや成功の法則を披露した書物です。
個人経営で、美味しいお店として繁盛する方は多いですが、1000店舗を超える希望の外食チェーンにできる人は稀有でしょう。
この本には、その秘訣を惜しげもなく披露しており、多店舗展開を目指す経営者にとっては、必読書と言っても良い本ではないかと思います。
印象に残ったフレーズは、沢山あるが、まず『「自分の店の料理はうまい」と思ってはいけない。それこそが悲劇の始まりだと私は思っている。』です。
自分中心の物事の見方を諌め、物事をありのまま見て、目の前の現実を謙虚に受け入れて、本当にお客様が満足されることは何かを見極めることの重要性を説かれています。
途中からは、新規出店や改装の判断基準としてROI(投下資本利益率)が最低20%としていることや、その達成のためには、売上が投下資本の2倍以上、営業利益率が10%以上ないといけないなど、経営学の教科書的な、経営指標の話になります。
また、リーダーとして理念やヴィジョンを示す事の大切さ、組織や評価のあり方など、まさに経営者として欠くことのできない多面的な内容が網羅されています。
悩みを抱えた外食の経営者に出会ったら、まず最初に勧めたい本です。
