著者のジム・ロジャーズは、ジョージ・ソロスとクォンタムファンドの運用で大成功を収めた投資家です。
その後バイクで世界中を回り、その実体験から投資を語った本、「インベストメント・バイカー」がベストセラーとなりました。
彼の投資に関する発言は、かなり大胆であり、一般的なセルサイドのアナリストとは真逆の発言も多く、傾聴に値する内容が多い。
この本でも、アメリカ株の2年以内の大暴落や投資先として北朝鮮やロシアが最も魅力があるなど、非常にユニークな自論を披露しています。
日本については、莫大な財政赤字という悲観的な見方と、日本人の勤勉性やクオリティへの探究心、高い貯蓄率など日本への期待感が混ざっている感じだ。
彼は、「世界中の市場が暴落しても、日本株と中国株、ロシア株は保有しておく」と書いており、日本株については前向きである。(その割には、テレビ東京のインタビューでは、日本株は昨年秋に全部売却したと発言していました。)
思わず笑ってしまったのが、第5章で投資家へのアドバイスとして「他人のアドバイスに耳を傾けるな」と書いていることです。
かなり癖のある投資家ですが、彼のグローバルな視点や歴史的な視点は、内向きで近視眼的な日本のアナリストとは一線を画しており、非常に知的刺激に富んでいます。
