今日の夕ご飯にはかぼちゃの煮物が出ました。私の祖母が作った、甘い煮物です。私は祖母の作るかぼちゃの煮物が大好きで、祖母と買い物に行くたびにかぼちゃを持って祖母に手渡し、煮物を強請っています。昔も今も大好きな、祖母の手料理。祖母の手料理はどれも美味しいですが、特に祖母の作るかぼちゃの煮物をどうにか再現したいと、何度も祖母に作り方を教えてもらっています…が、どうにも味が再現できないままです。というのも、祖母は調味料を計らないのです。長年の勘と経験でささっと作ってしまうものですからもう何が何だか分かりません。砂糖の量だって日によって違うし、味醂の量だってその日によって量を変えてしまいます。かぼちゃは物によっては大きくても過食部が少なかったり、固かったりと時期によって違う物だからその場の勘で調味料の量は変えるのだそうです。タレを作る際の黄金比だとかこれ入れると美味しくなる!というような調味料だのとありますが、結局のところ自分の勘が一番なのでしょう。祖母の作る、かぼちゃの煮物は世界で一つだけの、特別な物です。居酒屋などで煮物を頼んで、友人らと食べることもありますが、やっぱり祖母の煮物が食べたいなぁと思ってしまいます。それぐらい祖母の手料理は特別な物です。学業でへとへとになって帰ってくると、甘いかぼちゃの煮物の香りが出迎えてくれる幸福感をなんと表現したら良いでしょうか。私にはどうにも語彙力が足りず、うまく表現はできませんが…幸せな香りです。その幸せな香りを少しでも覚えていたいから、私は懲りずにまた祖母の料理を教わるのです。この頃かぼちゃが高いので、少々お財布には痛いですが(泣)、あの甘いほろりとした祖母のかぼちゃの煮物が毎日でも食べたいなぁと思ってしまう今日この頃です。食いしん坊な私の独り言でした。

ここまで読んでくださった方、良き日を過ごせますように。