呪術廻戦に登場する最強の式神、魔虚羅。

その能力は「適応」である。


頭上の法陣がガコンッと回る度に適応し、適応したら全回復する上にダメージが通らなくなる。 
作中でも語られるように「最強の後出しジャンケン」だ。


さて、近年はAIの発展の過渡期というか、「真偽を見極める能力が試される時代になったなぁ」とおじさんは思うのだ。

かつてより都市伝説やら嘘松やら、ネットは嘘が嘘であると見極められる人でないと難しい代物ではあった。冗談を冗談として楽しむ文化というか。
うっかりネタにマジレスすると半年ROMらなくてはならなかった。ね。本当だよ?
 

そもそも昔っつーのはだねぇ!
「家庭用パソコン」って呼ばれていたわけだよ。
ネット環境を持てるのは限られた人間だった時代ってのがあるわーけ。

そんな時代のネットゲームなんかはもう魔境も魔境。引きこもりなんか当たり前で、トイレすら惜しむが故にボトラーとかオムツァーとかいう人種すらいたわけだ。
ネット環境がある限られた人種だけで上位を目指すとそうなる。裕福で時間があるか、めちゃくちゃにオタクセンサーがあったか。そんな奴らだぜ?
僕はその環境では上位を目指すなんて考えてすらいなかった。おじさんにもかつて子どもだった時代があるのだ。
 

現在は誰でも気軽にネット環境を持てる。
リリース直後から始めたソシャゲなら僕ですら上位20%くらいには入れてしまう。
ゲーマーって言葉の持つ意味は随分変わったものだねぇ。

あの頃の地上の星は今どこにあるのだろう。
教えてほしい。生きてるか。


さて、最近YouTubeやら旧Twitterを眺めていると、よくできたAI動画も中にはある。

普遍的なAI動画がチープが故に、少しでもよくできていると真に受けそうにもなる。大体がやべー主張をしているから裏付けをしようと思うものの、些細なニュースとかだと信じてしまうかもなぁ、なんて思っている。もう信じてしまった何かがある可能性すらある。

あまりに目鼻立ちの整った人間が映っていると、AIかもしれないなって思う。
お、じゃあ個性的な顔立ちなら…
…個性的な顔立ちにAIが「適応」したならどうなっちまうんだ?

うおー!!適応こえー!まこーらこえー!!!


他にも例を挙げると、詐欺ってのも時代に適応してくる。より上手く人を騙そうと、常に後出しジャンケンをしてくる。
「自分は詐欺の手法は知ってるよ」なんて思っていると、知らない手法で騙されてしまう。だから詐欺はなくならない。まだ騙せるんだからなくなってない。
ボケた爺さん婆さんばかりが標的じゃないってのは声を大にしておく。


ゲーマーがゲーマー環境に適応してボトラーになったりしたように。
ゲーム人口が増えたが故に、なんでもなかった僕がゲーマーと呼ばれるようになったように。

時代の移ろいは早い。

僕たちの法陣は常にもうガコンガコンしている。
僕たちの知らない間にガコンガコンしているんだ。

振り返ってみて「あれ?これ当たり前だったっけ?」って思う。

適応しすぎておじさんになっちゃったわねぇ。
潜影蛇手!


  ガコンッ 

…おじさんになったなぁ。


まぁそう思うとですよ、人生に一つや二つ適応できねぇもんがあったかて、仕方ねぇやなぁ。
人類はまこーらじゃない。
法陣の回し方なんか知らない。勝手に回ってるんだもん。
そして最強の式神でもない。


仕方ねぇんだけどぉもぉ。
適応できないもんが辛いんだったらどうすりゃええのか。

だって適応できないんだよ?


…仕方ねぇ、酒でも飲むか!!がっはっは!!


   カラカラ…

          …カランっ