妻との出会いは僕の店に来てくれた事がきっかけです。その頃はコロナの真っ最中でした。コロナ禍での飲食店の営業について厳しい意見も多かった頃です。
表の電気を消して気の知れた常連さんと2人で飲んでいたところ彼女が入ってきました。断ろうか迷いましたが常連がどうぞどうぞと招き入れ3人で飲んだのが最初の出会いでした。仕事で地方から引越してきて自分の住まいの近くに僕の店があり来てみたとの事でした。最初の印象は若くて明るい子でした。その日から彼女はちょくちょくうちの店に来るようになりました。でもマスターとお客さんという形はしばらく変わりませんでした。当時僕には彼女がいましたし妻にも彼氏がいたのです。しかししばらくして僕も妻も当時の彼女彼氏と別れてしまいました。それもあって一度ドライブに行く事になりました。彼女はとても明るくよく笑う女性でとても楽しかったのを覚えています。しかし20も年下だし恋愛感情とかそういうのではなかったと思います。けどとても楽しかったし年も違うのに話が尽きずまた遊ぼうという事になりました。そこで僕は彼女を旅行に誘いました。断られたら冗談として流そう、そんな気持ちで誘ってみました。彼女は快く快諾してくれました。彼女との旅行はとても楽しかった。観光して美味しいものを食べて美味しいお酒を飲んで色々話しました。その時から彼女の事を好きになったんだと思います。しかしそれから少したち彼女が仕事で海外に引っ越す事になったのです。めちゃくちゃ残念な気持ちになりましたが自分の彼女でも無いわけだし何より彼女が自分でそう決めたわけだし僕には笑顔で見送るしか出来ませんでした。彼女が海外に行ってからもよく電話でお互いの近況などを話しました。それから数ヶ月経ち彼女が弱音を吐くようになりました。1人異国に行って友達もいてないし毎日仕事でその仕事もうまくいかない、そりゃ病みますよね。頑張れって言うべきなのか迷いましたが僕は「帰っておいで」と言いました。会いたくて仕方なかったから。
それからまたしばらく経ち彼女は仕事を辞め帰ってきたのです。本当に嬉しかった。日本に帰ってきたものの彼女の家は実家しかありません。実家は遠く離れた田舎町。そこには帰りたくない、帰ったらもうこっちで暮らす機会はなくなる、と彼女は言いました。そこで僕は「部屋一つ使ったら良いからウチに住んだらどう?」と言うと彼女は嬉しそうにそうすると答えてくれました。その日から彼女との生活が始まりました。