11月上旬の1週間のうちに見たので、そのままタイトルにしました。

他意はありません。

 

月組は、I AM FROM AUSTRIAを見ました。

予習なしなので、よく知らないのですが、これは、本国では、エマが主役だったんでしょうか?。

私の印象では、珠城さんより、さくらちゃんがゼロ番に立って、歌っている印象が強いです。

で、よく見ると、エマを囲む輪のなかにトップが溶け込んでいる。

さくらちゃん、ゴージャスで、歌も上手。

これは、代表作になりますね。

とても、よかったです。

ものすごく最初の方で、銀橋に出て歌うときに、すでに涙ながらの熱唱だったのには、ちょいと驚きましたが。

観客の私には、まだ何も始まっていなかったので‥。

 

お話は、家族や故郷を大切にする、いわゆるハートウォーミングなストーリー。

ほっとしたいときに、お勧めです。

 

お話をまわしていたのは、女性陣でした。

エマのさくらちゃん、母親の海乃さん、おばあちゃんのるうさん。

このお三方が大活躍。

男役陣は、そんな強い女性のサポート役に徹していた感じを受けました。

珠城さん、ずーっと中途半端で自己評価の低い青年だった。でも、すべては、あのエマとのクライマックスの「やさしすぎる」の台詞につながったと思います。ローマの休日のグレゴリー・ペックみたいなシーンもあり。

結構、我慢と忍耐の役で、男役というより、男優さんの役作りに近いかもしれませんね。

 

ちなつさん、ダンディな父親でした。

ありちゃん、ろくな台詞なかったけど、同行の知人は、唯一「この人かっこいい」と言った。

れいこさん、ものすごくきれいなのに、嫌味な野郎をがんばっていた。

 

月組のお芝居はつくりこんであって、安定感がある。あるけど、調和してない躍動感みたいなものも、いつか感じてみたい。

 

続いて、東宝の花組。

大劇場1回、LV1回、3回目でした。

なぜか、観劇後に、急に思いだしたのは、星組のトップスター(当時)のちえさんの退団公演。

ちえさんの存在だけが、異次元だったことを、唐突に思い出した。

ストーリーも、出演者も違います。

でも、受ける印象がよく似ている。花組は明日海さんがもともと異次元の設定だから、幸いなことに、違和感はだいぶ緩和されてます。

こういう時期を経て、次のトップは自分の個性を磨いて、新しい組の時代を作っていくのでしょうね。

 

そして、2017年の雪組のお披露目公演。

には、思えないクオリティ。

前トップから新トップに、トップスピードでバトンが渡されると、こういう舞台になるんだな、と思いました。

フランス革命の後半を1時間半にするなんて、生田先生の本気度を感じた。

小説フランス革命を読んでから、これを見たけど、違和感はほとんどない。

でも、読んでなかったら、なぜ、ロラン夫人が、なぜダントンやデムーランやリュシルが断頭台に立たねばならないのか、ダントンがなぜマキシムを許し、死を受け入れたのか、を理解できたかは、全く自信がない。

それはともかく、トップコンビの驚異的な歌の力が最大限に引き出されていて、圧倒されました。

 

私、とても年末のタカスペ楽しみにしています。

大きく顔触れが変わる各組と、上田先生の演出の両方楽しみでなりません。

なぜか、時間は終わりに近づくと早くなるような感じがします。