印刷課から、これから製本する印刷物を運搬中に揺れだした。

大きな印刷機が回っていて、その横をパレットに積まれた印刷物をリフターで運んでいたので、

全く気がつかなかった。

地震だ!と印刷オペレーターが叫んだと同時に、揺れが激しくなった。

あわてて自分の部署の製本課に戻ると、

積まれていた製品が崩れだし、仕事中の物も床に落ちていく。

これは大変だ!

部下達は、揺れが激しくなったと同時に外に避難してた。

激しい揺れの中、崩れていく製品を見つつ、じっと身をかがめていることしかできなかった。



揺れが激しくなった時、自分もすぐに避難できたのに、

まず思ったのは、みんなは大丈夫か?製品は大丈夫か?機械は大丈夫か?だった。

部下の安全はともかく、自分の身の安全確保が最優先です。



そして、この時間は、妻はヨガ教室に通っている時間。

大丈夫か?

実家の両親も大丈夫か?

心配になっても、電話が通じない。



しばらくして、妻から、大丈夫だるよ! とメールが届きひと安心。

実家の方は、夜になって連絡がつき、無事であることが確認できた。



妻の話によると、ヨガ教室は、即中止となり、家に戻ると、かなりぐちゃぐちゃに

なっていたが、そんな中、

不安定な場所に置いてあったはずの、インドの女優のミーナと私のツーショット写真と、

私達の結婚式の写真が、倒れてなかったそうだ。