ふと、兄弟で思ったこと。
僕は一人っ子です。
最近、兄弟仲が良いとか悪いとか耳にします。
ちょっと羨ましいなと思いながら、昔のことを思い出しました。
小学生の頃、母に
「兄弟欲しい?」
って聞かれて、
「お兄ちゃんが欲しい」
って答えた。
近所の子が、お兄ちゃんと遊んでいるのを見て、いいなぁって思ってた。
中学生の頃、また母に
「兄弟って欲しい?」
って聞かれて、
「兄ちゃんが欲しい」
って、また答えた。
兄ちゃんや姉ちゃんのいる同級生は、音楽や遊び、ファッションなど、僕らの知らないことを知っていた。
大人になり、東京で就職して帰省したとき、また母に、
「兄弟って欲しかった?」
って聞かれて、
「うん、兄ちゃんだったら欲しかったな」
って答えた。
母はゆっくりと、
「あなたに言ってないことがあるの。実は昔、あなたが生まれた後に流産したことがあるの。それであなたが兄弟が欲しかったか聞いたの。」
って、どこか切ない笑顔を浮かべて語った。
はっと思い出した。
その原因の一つが僕が生まれたことにあることを。
僕は帝王切開の末、生まれてきました。
母にリスクを背負わせて。
そんな母に対して今まで一度も、弟や妹が欲しいと言わずに良かったと、ほっとした。
その一言で母を苦しめただろうから。
その一言で母を傷つけただろうから。
きっと母はこの質問をする度に、胸が締め付けられる思いだっただろう。
そして僕に全てを話して安心したのだろう。
その後は、一度もこの話をすることはない。
母の心のしこり、呪縛が解けたのだろうな。
そして、最近、親孝行していないなって。
うん、今夜、電話しよう。
あー!
この話、誰にもしゃべったことがないヤツです。
母も僕の気持ち知らないはずです。