毎度お馴染みの「ばんえい競馬基礎講座」でございます
前回は「一般戦のばんえい重量」についてお話しましたが、今回は
特別競走のばんえい重量決定方法
についてお話したいと思います
本当は、今回「特別・重賞のばんえい重量決定方法」について説明する予定でしたが、重賞のばんえい重量の決定方法につきましては次回にまわしますご了承ください<(_ _)>
で、あと今回の説明中に「算数」を使っております
「算数は苦手だぁ~( p_q)」
という方もいらっしゃるとは思いますが、小学校で習った「足す・引く・割る・掛ける」しか使っておりませんのでご安心(?)を
それでは参りましょう♪
2.特別戦
特別戦の基本的な重量の決定の流れ
①競馬番組内で発表される基礎重量をベースにする
②本年度獲得賞金により以下の賞金ごとに5kgの重量が加算される
オープン :100万円
550万未満~800万未満:80万円
470万未満以下 :60万円
2歳 :60万円
③3・4歳馬は10kg減量(但し、3・4歳の限定競走は除く)
④7歳以下の牝馬は20kg減量(但し、牝馬限定競走は除く)
⑤2・3歳のせん馬は10kg減量
⑥3歳以上の2格付け以上の混合競走は、格付け毎の重量
これが、基本的な流れです
・・・って言ってもこれ見ただけならわからないですよねぇ~(● ̄▽ ̄●;)ゞ
何のこっちゃかさっぱりわからないと思いますので、具体的にご説明いたします
例) 2/24(土)
レース |
発走時刻 |
競走名 |
格付 |
編成順位 |
備考・2走目 |
11 |
16:25 |
開陽台特別 |
4歳以上 270万下 |
1 |
680K |
上の表は帯広競馬番組表 から一部抜粋したものです
競馬番組表はオフィシャルサイト
のトピックスのところに最新の競馬番組表が出ておりますし、またはトップページ下段のほうに「平成18年度開催情報」というのがありますので、そこの中の「競馬番組」というのをクリックすると、平成18年度の競馬番組が出てきます
で、はなしを元にもどします
上記の表の見方ですが、2/24 第11レースに「開陽台特別」という特別競走が組まれております
出走条件は4歳以上270万下の格付けの馬で、編成順位は1位となっております
次にこのレースの出走予定馬
を見ます
出走予定馬はオフィシャルサイトのトピックス中にも当該開催の出走予定馬というのがありますし、また、画面をちょっと下に下ろしたところに出走予定馬というアイコンがあります
開陽台特別 出走予定馬
本当は表で入れたいんですけど、表だとブログの記事の文字制限に引っかかってしまうみたいです(;´Д`A ```
注意
番組賞金・本年賞金は千円単位です
で、いよいよばんえい重量をだしていきます
最初に書いた①~⑥の順番に沿ってやっていきます
①競馬番組内で発表される基礎重量をベースにする
このレースの基礎重量は680kgとなっておりますので、各馬に680kgの基礎重量をつけます
②本年度獲得賞金により以下の賞金ごとに5kgの重量が加算される
オープン :100万円
550万未満~800万未満:80万円
470万未満以下 :60万円
2歳 :60万円
このレースは270万未満の条件ですので、本年獲得賞金が60万円ごとに5kgが基礎重量に加算されます
すなわち本年賞金が60万円なら+5kg、120万円なら+10kg、180万円なら+15kg・・・というように加算されます
例えば、コーネルは本年賞金は1,633千円(=163.3万円)です
163.3(万円)を60(万円)で割ってあげると・・・
163.3÷60=2.7・・・・
計算上は小数点以下が出てしまいますが、小数点以下は無視して整数の値だけに注目します
ここでは「2」とでました
この「2」に加算重量「5kg」をかけてあげると、その馬の加算重量が出てきます
2×5=10
すなわち10kgがコーネルの賞金分での加算重量ということになります
以下、他の馬も同じようにして計算すると、以下のような加算重量になります
③3・4歳馬は10kg減量(但し、3・4歳の限定競走は除く)
このレースは4歳以上のレースです
3・4歳限定レースではありませんので、4歳馬は10kg減量となります
・・・ちょっと待ってください!
今、上記に書いたことは、マズいところがあります
さて、一体どの部分がマズいのでしょうか・・・
番組編成要領は「平成18年度」のものです
平成18年度は平成18年4月~平成19年3月までです
そして番組編成要領にはこんな一文があります
1月以降の開催におけるこの番組編成要領の年齢については、それぞれ1歳加えて読み替えるものとする。
\_( ・_・)ハイ ココテストニデマスヨー
すなわち
3・4歳馬は10kg減量(但し、3・4歳の限定競走は除く) 〔平成18年4月~12月まで〕
↓
4・5歳馬は10kg減量(但し、4・5歳の限定競走は除く) 〔平成19年1月~3月まで〕
となります
ですから、ここで番組編成要領を一部読み替えなければなりません
読み替えたものがこちらです!
↓
このレースは4歳以上のレースです
4・5歳限定レースではありませんので、4・5歳馬は10kg減量となります
すなわち、4・5歳馬は10kg減量になるのです
で、出走予定馬を見てみると・・・
何と!全馬4・5歳ですので全馬10kg減量になります
こうゆうこともあります
別に特別なことではありません
番組編成要領に従った結果ですので、何の問題もありません
④7歳以下の牝馬は20kg減量(但し、牝馬限定競走は除く)
と、いうことで、ここでも読み替えが必要になります
7歳以下の牝馬⇒8歳以下の牝馬
と読み替えます
そうすると、ハヤフジクインとアドバンスクィーンが牝馬ですので、20kg減量となります
⑤2・3歳のせん馬は10kg減量
ここも読み替えが必要です
⇒3・4歳のせん馬は10kg減量
出走予定馬にはせん馬がいませんので、該当ナシです
⑥3歳以上の2格付け以上の混合競走は、格付け毎の重量
ここも読み替えが必要です
⇒4歳以上の2格付け以上の混合競走は、格付け毎の重量
このレースは混合競走ではありませんので、該当ナシです
これで全部終わりましたのであとは、基礎重量に加算・減算して出た重量が特別競走に出走する際のばんえい重量ということになります
こんな感じで特別競走のばんえい重量は決まります
ところどころで「馬令の読み替え」というのがありましたが、これはあくまでも1月~3月までの施行レースに適用になりますので、ご注意ください
で、次回は重賞競走のばんえい重量について説明いたしますが、基本的には特別競走の重量決定方法と同じなんですが、負担重量の決定で若干違う部分があります
そのへんを中心に説明していこうと思います
最後までおつきあいいただいた皆様に・・・
開陽台特別 予想
出走表は こちら
◎ 3.ツジノコウフク
○ 4.カップオー
▲ 10.ナンエイテンリュウ
△ 9.コーネル
買い目
馬連
3 ⇒ 4・9・10 (3点)
320万未満の混合戦でもしっかり結果を出していたツジノコウフク本命
自己条件なら実績を考えれば万全でしょう