震災で
震災から一週間
ライフラインは復旧してきました。
しかし、私の店が入っていた建物は数カ月営業できないとのこと。
当然、その間、収入は0。
加えて、営業再開のためには壊れたものを直したり…で数百万必要。
ただでさえ倒産寸前だったのに、更なる借金をしなければ再営業もかなわない。
世間は被災地に向けて「頑張れ!」と言う。
私の店が入ってた建物の管理者も「一緒に頑張りましょう!」と言う。
私の店のお客さんも「復活したら食べに行きます」と言ってくれる。
でも、私の家族は「これ以上借金するな」と言う。
家族を残して、仙台に一人出てきて店をだし、借金を重ねた挙句のこの震災。
被災地で全ての財産を津波に飲み込まれてしまった人も
「生きてて良かった」「ここを頑張って皆で乗り越えよう」
そんな空気が流れている。
そんな風潮の中、不謹慎かも知れないが…
震災で死んでれば良かった。
地震で死んでしまった方が格好がついた。
確かに震災の復興のため、中小企業には優遇してくれる、でも借りるのが
簡単になるだけで借金が増えるだけ、震災後に売上があがらなければ
今まで以上に苦しい状態をつくるだけ。
同じ「全財産を失った」状態であっても、ここは沿岸の被災地に比べたら
「全然被害が少ない土地」、あくまでも、1中小企業が耐えられないだけであって
この土地を盛り上げるためにお客様が集まってくれるとは思えない。
震災で死ねたら、家族は借金に苦しまなくて済んだのに。
生きてるせいで、私も妻も自己破産しなきゃいけなくなる。
とても数ヵ月後の再営業までなんか持ちません。
沿岸部でわずかな食糧を皆でわけあい、救援物資を待ちながら必死に明日に
向かって頑張ろうという人達には申し訳ないですし、こんなことを考えることが
とても愚かなことなのは重々承知していますが…
地震で死ねたら良かった…
地震当日、私自身も救出作業に加わり、目の前で子供が建物に押しつぶされ
救出できずに亡くなったのを目の当たりにし、この地震の怖さを思い知って尚
そこで死ねたら楽だったのにと思ってしまいます。
確かに今生きている以上、それ以上「苦しめ」ということなんだとは思いますが
被災地において、被災した人々と共に復興していくことを許されない今
自分の存在に意味を見いだせず、時間だけが過ぎている…情けない話です。
被災地の買物事情
都内では買占め騒動が今も尚続いているようですが…
被災地の中でも比較的被害の少なかった、ここ仙台市泉区ではどうなっているかと言いますと。
一昨日、某イ○ン富谷店に開店時間を30分過ぎてから駐車場に入ろうとしたら…
「本日、終了」
…という看板を掲げた従業員と、その先に長蛇の列。
その日は「売るもの少ないんだな」なんて思って引き返し、今日は開店時間(9:00)に
行って行列の最後に並んでみたところ、係の人が…
「数人ずつ中に入れて販売してます。この位置だと15時か16時になりますね」
…え?あと6時間しないと買物できないの?
貴重なガソリンを使って、わざわざ来るんですから買物しないで帰るわけには
いかないでしょうし、ここで買わないと他では買えないとなると、仕方ないとはいえ
早く買物を済ませようと思えば、早朝5時、6時からスーパーの前に並び、
普通に開店時間に行けば5時間、6時間待ち、開店時間を1時間も過ぎれば
どこでも買物ができない…これが被災地の中でも被害の少ない土地での事情です。
これが被害の大きなところだと、並ぶところすらない。
被災地のこの状況を見て、なんで関東で買い占める必要があるのか理解できませんね。
売る方も売る方だと思います。
陳列の少ない棚を見せれば、「買っておかなきゃ」という意識が働くのが当然の心理
だと思います。店側が本気で買占めを抑制する気があるなら、数日店を閉めて
棚を一杯にしてから開けるとか、人数制限して少ない人数で買物させるとか、いくらでも
手段があるはずなのに、買占めに走って無駄に買ってくれた方が店の利益になる
もんだから、野放しで買いたいように買わせてるんでしょうね。
まあ、今、被災地で物が不足しているのは、関東の買占めのせいではなく物流…
ガソリン不足が一番大きいと思うので、そんなに気にしてませんが、なんかニュースを
見ていて滑稽でなりません。
さて、被災地で普通に買物できるのはいつになることやら。。。
(って自分の店が再営業できるかどうかの方が本当は重大なんですけど(大泣))
被災しました
以前、破産寸前…なんて書いてまして、確かに破産寸前ではありますが
皆さんのお助けもあり、今までクレープ屋を営業しておりました…が
この度の地震で私の店が入っている建物も大きな被害が…(;_;)
まだ近隣のライフラインが復活しない中、私の住んでいるところが
運よく電気が通ったので書き込んでいます。
店が破産寸前…といっても、こうなると自分がどうこうじゃないですね。
店の冷蔵庫その他、電気が駄目なので食材はパーですが、何とか
救出した食材でクレープ焼いて、避難所に届けられればと思います。
何とか復旧して、また皆に笑顔でクレープを食べてもらえる日が来ますように…
