「世界はラテン語でできている」(初版第7刷P28)によれば、Brutesは主格であり、Bruteは呼格(こかく)とのこと。「Et tu, Brute」(エトゥ ブルーテ)は、呼格を学ぶのにちょうどよい材料のようだ。
主格と呼格は同じ場合が多いとのこと(例:主格「父は」(pater)と呼格「父よ!」(Pater!)は同じ)。主格と呼格とが異なる場合とは、主格の形が-usで終わる第二変化の男性名詞とのこと。
その他の例として、主格「生徒は」(discipulus)と呼格「生徒よ!」(Discipule!)があるとのこと。
ところで、ジュリアス・シーザーが実際にこの言葉を発したかどうかは別として、この言葉が広く知られるようになったのは、シェークスピアの英語演劇「ジュリアス・シーザー」のセリフによるとのことである。そして、シェークスピアの演劇はほぼ全文英語からなるのであるが、このセリフの部分だけが、ラテン語(Et tu, Brute?」になっているらしい。
このラテン語を英語に訳すと、どうなるのだろうか?「And you, Brutus?」か「And you, Brute?」か?おそらく前者だろう。WIKIPEDIAの英訳例でもそうなっている。
英文WIKIPEDIAから
Et tu, Brute? (pronounced [ɛt ˈtuː ˈbruːtɛ]) is a Latin phrase literally meaning "and you, Brutus?" or "also you, Brutus?", often translated as "You as well, Brutus?", "You too, Brutus?", or "Even you, Brutus?".
ところで、「主格の形が-usで終わる第二変化の男性名詞」について、英文WIKIPEDIAは次のように説明している。
Etymology
The name Brutus, a second declension masculine noun, appears in the phrase in the vocative case, and so the -us ending of the nominative case is replaced by -e.