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■ AGFブレンディ 登り窯の復活に向けて(2)

陶芸家の砂庭大門です。

いつも「陶芸動画教室 大門」をご覧いただきまして誠にありがとうございます。


先日9月3日より味の素ゼネラルフーズ株式会社より、復興をとげた窯元でつくられた“コーヒーカップ&ソーサー”をプレゼントするキャンペーンが始まりました。

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このキャンペーンには、私の作った“コーヒーカップ&ソーサー”が出品されておりますので、心温まるメッセージとご応募お待ち申し上げております。


さて、前回お伝えしました「Blyndy 東北 器の絆プロジェクト」の続きをお話しいたします。


思い出したくもない平成23年3月11日、日本における観測史上最大の規模の大地震。

私の住む青森県南部町は震度5弱と、甚大な被害と尊い犠牲者を出した地域に比べると弱いものでしたが、普段とは違う揺れ方向と揺れ幅により、当窯にも被害が生じてしまいました。

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完全に倒壊はしなかったものの、窯の天井には亀裂が入り、基礎と煉瓦の土台が30センチずれ、かつ、左に傾いた窯を見たときは愕然とし、29年間使い続けてきた登り窯は一瞬でその使命を終えることとなりました。

「登り窯はやきものを焼く道具」と言ってしまえばそれまでですが、陶芸家にとっては、また、薪窯派にとっては大切な道具です。

『破壊は創造の始まり』とは言いますが、天災とはいえ無残に壊された様をみると、やはりショックは大きいですね。

震災後は被害を受けなかった灯油窯と電気窯で施釉モノを焼く日々がを送っていましたが、薪窯による焼〆が得られないのは淋しいです。

昨年の11月の事、味の素ゼネラルフーズ株式会社(以下: AGF㈱ 敬称略)より登り窯復興のための資金援助とコーヒーカップ発注の依頼話がありました。

その内容によると、「今回のプロジェクトは東北4県で最も被害のあった窯元に対し、コーヒーカップの作成依頼と窯の復興義捐金を送り、しいてはコーヒーカップを応募景品に使用したい」「青森県からは南部名久井焼と、八戸焼の双方が候補に挙がっている」との事でした。

3月に入り「Blendy 東北 器の絆プロジェクト」の名の下に正式なプロジェクトがスタートし、9月末にコーヒーカップを納入する予定でおります。

正直な話、私自身として登り窯の窯焚き経験は豊富なれど、窯を作った経験はなく、当初は大きな不安を抱えてスタートしたのを憶えておりますが、最終的には私の陶芸仲間である6窯元の同志が集い、共同で経験を積むまたと無いチャンスの中で登り窯を作りました。

今回のキャンペーンプロジェクトには、私の南部名久井焼・見學院窯を始め、宮城県の堤焼・乾馬窯、福島県の会津本郷焼・宗像窯が支援企画に選ばれておりますが、見學院窯の修復作業は3月7日より始まりました。

見學院窯でまず最初に手掛けたのは“登り窯の設計図”です。

当初は既存の窯を元通りに修復するか、新たな窯を構築するかで真剣に悩んでおりました。

しかしながら、今まで使用していた窯は5連房(5段式)と大きな窯でしたので、正直申しますと焚きにくかったのです。
その上、元通りに修復するには莫大な費用が掛かり、なんと新築した方が安くできる事がわかりました。

また「焚きにくい」とは、3つの理由があり、、、

① 5連房は作品量は入るが、作品を貯えそれを焼成するまでには1年半かかること。
② 元々が焼〆ではなく、施釉用の構造であったこと。
③ 構造と燃焼のバランスが悪いため、燃料の薪を浪費していたこと。

この様な訳で、量や効率よりも質や能率を求めるという結論に至り、また、備前時代に経験を積んだ短窯構造(穴窯と登り窯の良いとこ取り)の2連房窯にしました。

また、設計に関しては、父が作った登り窯の当時を知る叔父と、八戸市で工業炉の制作を専門に営んでいる(有)東北築炉工業の坂梨行利代表に協力をしていただき、耐熱や耐震などの強度を計算しつつも理想の構造に近づけるよう努力をしました。

4月に入りようやく設計図も出来上がり、いよいよ解体作業へと移ります。

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続く

■ AGFブレンディ 登り窯の復活に向けて(1)

陶芸家の砂庭大門です。

いつも「陶芸動画教室 大門」をご覧いただきまして誠にありがとうございます。

まず始めに、約1年間に渡りブログ「陶芸の和」をはじめ、ツイッターなどでの陶芸に関する情報発信を長らく休んでおり、お楽しみいただいている方々には大変なご不便とご心配とお掛けいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。

私個人、作家活動はもとより、味の素ゼネラルフーズ株式会社様との共同事業での東北の窯元復興プロジェクトの参加、公募展向けの作品製作、Web・動画コンテンツの制作などに専念しておりました。

その一方で「陶芸動画教室 大門」「陶芸の和」をお楽しみいただいている方々に於かれましては、自身の不甲斐無さが露呈してしまい不振を招く結果となったことは事実でございます。

今までの不器用さを反省し、改めて情報発信をいたしたく存じます。

大変申し訳ありませんでした。



さて、情報発信を再開するにあたり、味の素ゼネラルフーズ株式会社様の企画「Blyndy 東北 器の絆プロジェクト」について不定期ではございますが、複数回に渡り触れてみたいと思います。

まず、「Blyndy 東北 器の絆プロジェクト」とは、“コーヒーギフトはAGF”でお馴染みの味の素ゼネラルフーズ株式会社〔以下:AGF(株)〕様が主催されます特別キャンペーンで、昨年3月11日に起こった東日本大震災により被災した東北地方の窯元に対し、売上の一部を被災した窯の修復に役立ててもらう支援企画です。

また、9月3日(月)から10月31日(水)までの期間、AGF(株)ホームページより復興をとげた窯元でつくられた“コーヒーカップ&ソーサー”をプレゼントするキャンペーンも併せて行います。

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この様な素晴らしく、ありがたいプロジェクトに私の南部名久井焼・見學院窯が選ばれ、かつ、震災で使えなくなった登り窯を再建できたのは大変光栄な事であります。

偶然とは思いますが、父砂庭大作が没し七回忌を迎えた年に、父の築いた窯を息子自ら解体し己の窯を築く、と言うのはどの窯元にもそうそうある事では無いと感じます。

その様な意味ではとても感慨深く、この様な時世の中でチャンスを与えてくださったAGF(株)の皆様はじめ、ご関係者各位には大変感謝しております。

この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

なお、復興をとげた窯元でつくられた“コーヒーカップ&ソーサー”に応募に際しては『皆さんからの応援メッセージ』を募っておりますので、温かいメッセージをよろしくお願い申し上げます。

続く。



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ニコニコこんにちは晴れ

今日は“絵付けの構図”についてのご質問を紹介します。



■質問■

『花柄の絵付けをしたいのですが、良い構図が描けません。何か参考になる本はありますか?』



■陶芸家:砂庭大門の回答■

絵付けの構図には、有名な産地の図柄を参考にしてみるのも良いと思います。

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絵付け物と言えば、有田・九谷・唐津などきりが無いほど挙げられます。
まずはこれら産地の図柄を参考にしてみてはいかがでしょうか?。



■作家の心うち■

私の窯ではごく稀にしか絵付けをしない関係で、いざとなればその構図に困り果てます。
それ故に有名な産地の図柄は大いに参考にさせてもらってます(感謝)。

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