映画「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」 | 沈みかけ泥舟のメモ

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「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」を鑑賞しました。

バットマンとスーパーマンが戦うアメコミが原作になっていますが、
同じ原作を元にクリストファーノーラン監督のバットマン「ダークナイト」も作られています。

そのためかノーラン監督の「バットマン三部作」と比較されてしまい評価はあまり良くないようですが、
深さとか複雑な物語を求めずにエンターテイメント作品として楽しむには十分な映画でした。

物語の冒頭はアメコミで描かれる「バットマン誕生」の基礎シーンでスタートして
前作「マン・オブ・スティール」の最終決戦につながってました。
この「マン・オブ・スティール」ラストの戦いでの「ビル破壊や一般人への被害」から
スーパーマンを憎む人が現れるというのがメインテーマですが、
そこを深く掘り下げている感じはありません。
スーパーマンは多少苦悩するんですが、映画としては「バットマン対スーパーマン」に焦点を当てたいわけで
展開が停滞しがちな葛藤はさらっと流されてしまっています。

また、二時間少々の映画でバットマンにスーパーマン、ワンダーウーマンという主人公三人、
それに悪役レックスルーサーと四人のキャラを描く事になってるので
深くキャラクター造形するのは困難で当然です。

特にバットマンが最大の被害者でしょうか。

バットマン出演の大作映画としてはノーラン監督の「バットマン三部作」があり
その次の作品がこの「バットマンVSスーパーマン」だったのですが、
「マン・オブ・スティール」の続編という事で時間はスーパーマンに裂かれていて
新キャラとしてゼロから作り直さなければいけなかったバットマンは
アメコミに出てくる基本設定しか与えられていないペラペラなキャラクターになってしまいました。
さらに、スーパーマンと戦うべくけしかけられる立場なので、
性格付けが弱いばかりか頭も弱そうなキャラクターになってます。
役者ベンアフレックのおかげでかなり救われてますが、
もっとバットマンにも力を入れて作ってもらいたかったなと思います。

テーマやキャラ造形には色々と未消化な点は見られましたけれど、
映像はさすがに迫力があって映画館で観るには良い映画です。

「ジャスティスの誕生」というタイトルが示す通り、
続編を作る事は計画されているようですから
興行成績が続編を可能にするレベルに達する事を願います。