城山三郎氏による、興銀中興の祖である中山素平氏を題材に
した評伝。
リーダーが備えるべき人心掌握の術を豊富なエピソードで
描いてあり、リーダーたるものの心構えを学べる良書。
中山氏の好きな言葉である、レーニンの
「問題は解決するために提出される」
というのを楽しむかのように、次々に来る難問を、
・私心のない高潔さ
・正しいことを、正しいと誰に対しても言う
・巧みな根回しと粘り強さ
・壮大なスケールの構想力と実行力
で解決していく。
瀬島龍三氏をはじめ、この時代の伝説的なビジネスマンというのは、
人間のスケールが違うなぁ。