”不妊治療”と人に話すと理解してもらえる。

”不育治療”と人に話すと大体不妊治療のことだと間違われる。

全く違う。

まだ認知度が少なく、確立もされていない。

実際、私も3、4年までまでその言葉も知らなかった。

それまで周りに誰一人、不育症の友人や知人に出会ったことがなかった。

 

海外で不妊治療をしていた4年前。

友人が幾度も子供を授かるものの流産を繰り返していました。

後に知ることになるのですが、それはそれは辛い経験で、

家族もいない発展途上国でよく耐えて3度目にして出産することができた強い女性でした。賢く、語学堪能、情報集力にも長け、辛い薬の副作用にも耐え、努力して得た赤ちゃん。それはそれは愛おしい。

 

不妊治療をしていた私に色々な情報を与え、応援してくれた一人でした。

とても感謝しています。

その時彼女から”不育症”という言葉を初めて聞きました。

彼女も確かではなく、自分は”不育症なのではないか?”と疑っていました。

今の日本でもあまり確立されていないように、

インドネシアでもはっきりしたことはわからなかったと思います。

 

3年前、一時帰国 一般的な不妊検査(夫婦)多嚢胞性卵巣以外異常なし

2年前、一時帰国 本格的に体外受精へ進む為、説明会や検査を受けました。

それが今回お世話になった不妊・不育専門病院との出会いでした。

”流産経験はないのですが、不育症ってことはないでしょうか?”と尋ねると、

”気になるのであれば検査しましょう”と検査をしました。

(検査費用は実費で高額でした)

※産婦人科では繰り返し流産する人を対象に行われる検査のようです。

つまり2、3回流産を経て行われる血液検査。

その時私は”不育症”が原因で””不妊症”はありえるのか?と疑問に持っていました。
後に医師に尋ねましたが、”それはわかりません。”と返答。

 

結果はまさかの”陽性”。

医師にはっきりと、正真正銘の抗リン脂質抗体、血液凝固異常と診断。

顕微授精の移植日から出産までバイアスピリン・ヘパリン注射が必要。

不育症でも色々なパターンがあると思います。

私の場合

カルジオルピン(aCL-IgG) 32.2 (基準値 9 or10 U/mL)

aPE-IgM 0.280/0.388

aPS/PT-IgG 14.4  (基準値 11.0 U/mL)

protein S 活性 81 (基準値 =>60%)

↑妊娠すると必ず誰でも数値が下がる。81%だと妊娠すると60%を下回る恐れ。

 

特にカルジオルピンが異常に高く治療が必要でした。

血栓ができやすいということなのでしょう。

 

不育症の厄介なところは、数値が高いからといって必ずしも妊娠中に血栓により流産を繰り返すかどうかはわからないということです。何の治療も受けず、何事もなく無事に出産された方の中にも同じような数値の方もおられる。不妊・不育専門医師はこの状況を幾度も目の当たりにし、お腹の中で赤ちゃんの成長を維持させるために治療が必要だと判断。統計上その可能性が高いということだと思います。

だから子供が欲しいと願う夫婦の妊娠・出産の確率を高めるため、例えそれが予防策だとしても流産を経験するよりは良い。という考え方だと思います。

私もその考えに賛成です。

やはり染色体等のどうすることもできない流産や死産はあります。

でも出来ることならその経験はしたくない。

もし原因要素が見つかり、治療可能で、薬の投与で予防ができるのであれば幾度かの流産を得てからではなく初めから治療を始めたい。そう思うのです。

 

しかし産婦人科の医師は少し考え方が違うように思います。

あくまで不育症検査は流産を経てするもの。

確立されていない、不確実なものだから、不育症には関与できないと言う。

 

特に私の場合は流産経験がない。(化学的流産あり)

正直、薬をやめても普通に出産までこぎつけるかもしれない?

それなのに薬を投与するの?

でもやっぱり血栓ができるかもしれない。

薬を使用しても血栓ができて流産してしまう可能性もある。

誰にもわからない。

だけどできる限りのことはしていると思って前に進むしかない!

と今は思うのです。

 

生殖医療はものすごい進歩を遂げている。日々更新される。

発展すればするほど、倫理的な問題等色々発生するが、

子供を授かりたいと思う夫婦にとっては助けられる存在でもある。

不育症の技術も認知度ももう少し増えるといいな。