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レベル1鉄オタの旅行記(仮)

フィギュアで遊ぶブログから、鉄道旅行中心の投稿に方針転換中。鉄道の知識はまだまだ勉強中です。お手柔らかに。


こんばんは。この日の日付は3月29日。この日は兵庫県の姫路駅に来ています。

 



今回は念願の寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」に乗車してきました。去年の夏に10時打ちしてまで寝台券を予約していましたが、南海トラフ地震の臨時情報・巨大地震注意の発表に伴う運休でパーになった分のリベンジです。

 

国内では最後の定期寝台特急となったサンライズは近年人気が急上昇し、一か月前の予約開始時でも一瞬で席が埋まってしまうほ寝台券争奪戦が激しいのですが、実は発車の1週間から直前にかけてキャンセルが出やすい傾向にあります。

 

流石に部屋数が少なく、乗る人も余程のことがない限りあきらめないであろうシングルデラックス(A寝台)やサンライズツイン(B寝台2人部屋)を抑えるのは難しいですが、もっとも数の多いシングル(B寝台)またはノビノビ座席は直前にふらっとe5489を確認すると数室(席)空きがあったりします。

 

今回私は、直前のキャンセルを狙ってe5489から姫路発・横浜着の寝台券を取得しました。予約時点では部屋の指定はできませんでしたが、4月からはそれができるようになったようです。

 

指定された部屋は二階で海側と大当たり。デメリットとしては位置が高いので揺れやすいことがあげられますが、車窓を楽しめることと比べれば些細なことですw

 




山陰本線と播但線を乗り継ぎ、いざ姫路駅へ。

 



去年から何かにつけて来るようになった場所ですが、深夜に訪れたのは初めてです。暗闇の中でライトアップされた姫路城もまた、白さが際立って美しいです。

 



西明石行の普通最終列車を見送ると次はいよいよサンライズがやってきます。遠くても敦賀までしか表示されない在来線の行き先に1日1回のみ現れる東京の文字はやはり絶大な存在感を放っています。

 

ちなみに大阪方面はサンライズが終電になっているためか、姫路から乗り込む交代の乗務員さんはホームで待っている人をもれなくサンライズの乗客認定して、列車が来る前から検札をしていました。今回は名古屋まで起きていたので、関係なかったのですが、夜も遅いので乗ってすぐ寝たいときは事前にやってくれる方がありがたいですね。ノックされて起こされるのも癪ですし。

 



東海大垣車両区所属の285系3000番台I4編成。併結ありの長距離運行故に遅延が生じやすいサンライズですが、今回は定刻通りの到着でした。

 



車内に入るとやたら狭い通路がお出迎え。運悪く人と出くわすと空き部屋によけないとすれ違うことも難しいです。

 





今回の座席・・・否、お部屋。サンライズではスタンダードなシングルルームです。浴衣に布団・枕が置かれており、ベットも余程体格の大きい人でない限りは寝返りを打てる幅があります。枕元には若干スペースがあり荷物置きとして使えるほか、ハンガーが一つ設置されているのでコートをかけておくことができます。また小型のテーブルも備え付けられており、使い捨ての紙コップが1つ。コンセントも各部屋に1つあります。

 

これ何気にすごくて、285系って1998年のデビューなんですけど、車端部にコンセントが付いている700系7000番台(レールスター)よりこっちの方が先なんですよね。しかもこっちはノビノビ座席を除いてすべての部屋にあるというレベルの高さ。これを乾電池現役の時代で実現していたのは驚きです。

 

シャワカード販売機。もちろん完売。始発駅から乗らないとほぼ人権なし。織り込み済みなので入浴は済ませてきました。



列車は姫路を出発。電車ですが、個室の遮音性が高いうえに寝台がある車両はすべてがモータを持たない制御車か付随車であるため静粛性は抜群です。ジョイント音(ガタンゴトン)についても大量の列車が走行する大幹線である東海道・山陽本線内はレールのメンテナンスが行き届いているため分岐を跨ぐとき以外はまず聞こえてくることはありません。出雲が通る伯備線や山陰本線だとちょっと怪しいですが・・・。まあ、上下とも深夜帯に走行することはないので気にすることではないかもしれませんね。

 



明石駅を通過するとライトアップされた明石海峡大橋が目に飛び込んできます。近鉄のビスタカーよろしく、高い位置から特大の窓で楽しめるのもサンライズのいいところ。照明を全て消すと夜景がクリアに見えるので寝ないと行けないのですが、興奮のあまり目が覚めてしまいます。

 

サンライズの速度は110~120km/h前後と新快速よりも少し遅いですが、マラソンランナーのごとくこの速度帯をずっと維持して走り続けます。。

 



須磨付近、日中なら大阪湾の広大な海が広がっているはずなのですが周囲の灯りまで消えると暗黒の世界...遠くでチラつく船舶の灯火はさなが地上ならぬ海上の星。

 



三ノ宮に停車。駅で親子連れがこの列車を嬉々として撮影していましたが、彼らはこの周辺に住んでいるのか、泊っているのか・・・。サンライズを見送ったらもうまともに長距離移動できないはずですが。それともヤコバ??

 



大阪に停車。もう日付はとっくに変わっていますが、ここからも乗ってくる人はいました。駅の北側にはグランドリーム等が出ていくバスターミナルがあり座席のグレードも好きに選べるくらいには東京便も豊富にあるはずですが、やはり横になれる寝台は魅力的なのか。あるいは列車そのものに対するあこがれか。空室で開いていたドアも軒並み閉ざされて今夜も満員で列車は東京へと走り出しました。

 

ここからは深夜帯に入り次の停車は376km先の静岡駅。夜行列車が死滅した現代においてはまず見ることのない無停車区間です。これ、のぞみでお馴染み名古屋~新横浜間(337km)より長いんですよね・・・。乗務員交代のために途中で運転停車はしますが、当然ドアは開きません。

 



新幹線含め全列車停車の新大阪も堂々の通過。新快速が通過していた時代を知らない私にとって、新大阪のホームが流れ去っていく光景はとても新鮮でした。

 



向日町の吹田総合車両所京都支所を走行。仕事を終えたHOT7000や271系たちが体を休めるなか、サンライズは孤独に走り続けます。

 



京都も当然通過。実はこの時、0番線と2番線の狭間にある1番線を通っています。



別日の日中の様子。矢印が1番線。


必ず停車しなければならない昼行の旅客列車では絶対に使うことない線路への入線。これも、サンライズの特権なのです。ホーム上には保守担当?の職員さんが設備の点検を行っていました。いつもは観光客でごった返している京都のもう一つの姿。少し先の区間になりますが、醒ヶ井~関ケ原間では東海道新幹線の保線作業も目撃。不破の関跡付近で珍しく在来線が新幹線の上を跨ぐところだったので作業風景がよく見えました。私たちが寝静まった後もこうして作業に従事されている人たちによって楽しい旅ができていると思うと感謝の気持ちしかありません。

 



列車は米原で運転停車。西日本の管轄はここで終わり、ここから熱海までは東海の乗務員さんへとバトンタッチ。大阪からノンストップで乗務してきた西の乗務員さんたちがホームから去っていきました。夜遅くまで本当にお疲れさまです。

 



列車は不破の関・天下分け目の関ケ原を越えて名古屋へ向かいます。もう時刻は午前2時になる頃ですが、何としても見届けたい光景があるのでコーヒーをキメて耐えます。ちなみに関東と関西という言葉ですが、古代、都へと通じる主要ルートにおいて防衛上重要だった不破・愛発・鈴鹿の三つの関所を境として生まれたとされています。

 



18きっぱーの聖地にして戦場たる大垣



県の代表駅・岐阜も全速力で通過。米原より西からここまで行き交う列車は「ひだ」25号・36号とサンライズのみとなりました。

 



午前2時30分ごろ、稲沢付近で下りのサンライズとすれ違い。お互いに定刻通りであればちょうど岐阜から名古屋の間ですれ違います。午前1時ごろに走行位置情報のサービスが終了してしまったので、岐阜を過ぎてからは窓から目が離せませんでした笑

 






午前2時34分に名古屋駅を通過。列車の接近を知らせる青いLEDが輝く構内はまるで星空のようで美しいです。燕さん、地上の星は名古屋にありましたよ←

 

名古屋通過を見届けた後はさすがに寝ました。が、乗車前に寝貯めしてコーヒーをキメまくったので、285系の静粛性をもってしても熟睡はできず(笑)

 

途中、駅の照明対策のアイマスクと耳栓で視覚・聴覚は遮断していましたが、揺れの有無で、豊橋の運転停車と静岡の停車は感知していました。

 



目が覚めたのは富士駅付近。ほとんど寝てなかった・・・。初乗車で観たいものがたくさんあったので今回は夜更かししましたが、さすがに次は大阪出たらおとなしく寝ます。富士山がそろそろ左に見えるはずですが、まだ寝ていたい時間帯であるためか、雲のカーテンの向こうでお休みになっていました。



5時23分に千歌たちの故郷、沼津に到着。関西方面から聖地巡礼をするなら朝イチで現地に乗り込めるサンライズはかなり便利なのでは??施設が開いていないという問題はありますが。

 



丹那トンネルを抜けて5時43分に熱海に到着。ここから東日本へバトンタッチ。

 



静岡区間では防風林が視界を遮っていましたが、熱海を抜けるとそれがなくなり、海が見えてきます。ちょうど日の出の時間帯、横浜到着までサンライズの列車名にふさわしい日の出のオーシャンビューをしばし楽しみます。

 




根府川では東日本のクルーズトレインE001形「TRAIN SUITE 四季島」に遭遇。この駅で夜を明かしていたのか、ホーム上ではツアー参加者が手を振っていました。熱海を出るまで着替えていたので四季島に乗るような高貴な人達の前でパジャマ姿で醜態を晒さずに済みました笑

 



朝はサンライズでサンライズ(メロンパン)笑←


神戸地区だったか、ラグビーボール形のメロンパンを先に作ってしまったために後からきたメロンパンに付けられた名称だそうで少数派らしですね。


四季島出現でXのTLを見てると同時刻、同列車で同じことをやってる同志がいましたw



降車駅の横浜に到着。7時間の長い旅が終わりました。このままずっと乗っていたかったです・・・。

 

さて、サンライズに初めて乗った感想ですが、やはり一夜を明かす寝台列車としては設備が完成されているなと思いました。客車列車では割と相部屋なんて珍しくなかったはずですが、サンライズに関しては寝室が全て個室になっているためプライバシーの保護が約束されています。女性も安心して使えますね。コンセントが設置されていてスマホの充電にも困りませんし、何より、横になって寝れるのが最高。


車窓も日中では見ることができない光景ばかりで退屈しませんでした。おかげで翌日は寝不足でしたが←


寝台列車が絶滅危惧種となった令和の世ですが

、最後の砦であるサンライズは幸運なことにチケットを取るのが難しいほどの盛況ぶりを博しています。移動手段としてはもちろんですが、近年はインフルエンサーの宣伝効果もあって乗ること自体が目的になっている人も増えてきている気がします。私のようにね。


寝台列車に対して旅情を見出す価値観は、全盛の時代を知る世代を中心に存在していると思われますが、その価値観はおそらく過去一の高まりを見せているのではないでしょうか。


この流れが長く続き、サンライズの新車導入や新たな寝台列車の創出へと繋がっていくことを祈るばかりです。