最初に
ガンが発見されたのは
7月中旬。
いつも調子が悪くなっても
自己判断をするおかあさん。
今回も風邪だと言い張って、
「病院に行ったほうがいいんじゃないの?」
という家族みんなの心配にも
「大丈夫だから」
の一点張り。
でも、
食欲がなくて、微熱もある日が
何日も続いて、
見かねたおとうさんが
「いい加減に行って来い!」って
かかりつけの診療所に連れていった。
すぐに大きな総合病院に回されて
検査を受けて、
結果は
肝臓に大きな腫瘍がある
とのこと。
もちろん
そのまま入院。
精密検査に移った。
そんなことも知らず、
わたしは
前期のテスト期間中で
毎晩徹夜で勉強していた。
しかも
寝坊しまいと
毎朝おかあさんに
電話で起こしてもらっていた。
いつもは
携帯から電話がかかってくるのに
その日からは
病室の電話を使って起こしてくれていた。
知らない電話番号を不審に思って
聞いてみると、
「家のFAX番号だよ」
と言われた。
テストに支障が出ないように、
入院していることは
テスト期間が終わってから話そう
と、おとうさんと決めたらしく、
わたしにうそをついたのだった。
そのときは
わたしもテストにいっぱいいっぱいで
とくに疑わなかったけど、
よくよく考えれば
うそバレバレだったなぁ。
家のFAXは電話と番号一緒だし!笑
そもそも市外局番ちがうし!笑
それから数日後、
無事にテストが終わり、
おばあちゃんから
「おかあさんが入院した」
と電話があって
待ちに待ったわたしの夏休みは
一気に急変してしまった。