暑い暑い夏の日だった。
20歳だった私は、すでに経験人数から言えばとうに二桁を軽く超えていて、
だからってどうもこうもないけど。
少し前に、大好きだったTPに別れを告げらたばかりで、
それでもスキでスキで、
無理矢理にでも押し倒してエッチして貰ってたような時期。
そもそも別れた原因が、TPの親友と浮気したからなんだけど。
とにかく、身体が乾いてしょうがなかった。
暑かったし、湿気もすごかったけど
のどは常にからからで、
飲んだビールや焼酎が、すぐに夕暮れに染まる夏の夜空に気化していくような。
なにもかもぶち壊したいような、
すべて捨てて甘えたいような、
そんな衝動があった。
一年ぶりの高校の同級生RRと一緒にお祭りで踊る約束をしていて、
彼は責任者も兼ねていて、ちょっと忙しそうだった。
周りは知らないひとばっかり
つまんないなぁ
とか思ったり。
私はドMなので、放置プレイもきらいじゃないけどね。
そんなときに、ふと背の高い人と目があった。
それがご主人様との出会い。
いじわるそうに、にやっと笑って話しかけてきた。
軽いひとだな
っていうのが最初の印象。
私自身、同級生との再会の方に神経が集中していて、他の人なんて正直どうでも良かった。
踊りながら、間の休憩で日本酒を一気した私は
完全に酔っぱらって、動けなくなった。
路の端っこにすわっていたけど、ぐるんぐるん廻る視界は回転を増すばかり。
人生初めて、飲み過ぎた。
仮設トイレはあいにく一杯で、少し離れた公園の多目的トイレを目指して
ゆるゆる這うように歩き始めた私の腕を方に回して、
助けてくれた人がいた。
てっきり同級生だと思って、ありがとうと横を向いたら、
知らない人がいた。
大丈夫ですから、
と小さい声で言ったけど、・・・どう見ても大丈夫じゃない私を抱えるように
いいから、きついんでしょ
とはこんでくれた。
都会の人も、意外と優しいんじゃん
と思いながら、トイレについても吐いてる私の背中をさすってくれていた。
・・・最初の内は。
少し吐いて、楽になってきたけども、まだくらくらしていて、
もらったお茶をのんでは嘔気を感じてトイレに頭を垂れていた
と、
急に後から胸をわしづかみにされ
もともとキャミソールの上に法被と短パンしか着ていない軽装備で
あっという間に胸はあらわになり
短パンもショーツごと下ろされてしまった。
そしてそのまま、
何にも言葉を発する間もなく、挿入されたのだった。
気分が悪くて、こっちは便器にしがみついてるのに
男ってこういうものなんだ
こういうときにも、
私がこんな状態でも
欲情するんだ。
そう思っていた。
濡れてなかったと言えば、嘘になる。
「こんな状態なのに犯される」
シチュエーションにも、酔っていたのかもしれない。
男は長いこと突き続け、バックから立位正面まで、3回はしたかもしれない。
残念ながら、余りの出来事に、ここあたりの記憶は曖昧で、
次に正気になった時
トイレから連れ出され、近くの公園の閉館した資料館の玄関口で犯されていた。
一通り満足したのか、
男の身体がいったん離れると
そこにまた違う男が現れた。
もうトランクスの窓から、ナニを出して有無を言わさず突っ込まれる。
彼らは結託して、祭に来る女を食い物にしていたようで、
手慣れた感じで、また私を犯し始めた。
私の身体が、ただの容れ物になっていく感覚。
めんどくさいから、抵抗はしなかった。
全く気持ちよくなかったわけではないし・・・
この時点で、合意になるのかしら?
とりあえず、突かれながら、この場から逃げ出せるだけの体力の回復を待っていた。