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ジェレスタ141「 絶 望 の 化 身 」




「世界は人が変えるものだ!この世界はお前だけの世界じゃない!」

「ほざけ、俺は俺の友のために世界を変える!!お前の力などに止められはしない!」

「止めてみせるさ!俺が希望を持つ限り、仲間たちの想いがある限り、俺は負けない――!!鏡!デュエルはまだ終わらせない!俺が諦めない限り!!」

まだ諦めるか、限界は越えるもの。なら、目の前の限界を越えて未来を救うんだ!!

「限界突破してやるさ!ターンエンド!」
《手札:3》
《攻撃力:2500》

「そこまで言うなら、救ってみろ!お前の信じる世界とやらを!俺の、ターン!!」

「………」

フィールドにはディスペア・オブ・ブレード、つまり新たな進化が来るはず…何を出す……!!

「俺はディスペア・オブ・ブレードを、トゥルースダークエクシーズチェンジ!1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!現れよ!」

「来る……!」

「逆巻く絶望の力よ、真実の闇を写し出せ!《暗黒騎士神 トゥルースダーク・シュヴァリエ》!!」
《攻撃力:3000/ランク:5/ORU:1》

エクススパイラル・ブレードの……。

「トゥルースダーク・シュヴァリエの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、相手モンスターを破壊する!」

「っ!エネアード・サンシャインブレード!!」

「更に、破壊したモンスターの攻撃力をこのモンスターに加え、このターン、相手は魔法・罠を発動できない!」
《攻撃力:5500》

攻撃力5500で魔法・罠を発動できなくする効果!?なんつー強力な…!!

「これでトドメだ、トゥルースダーク・シュヴァリエでダイレクトアタック!!ブレイザーバースト!!」

「手札から《ウィンド・クリボー》を墓地に送り、 バトルダメージを0にする!!」

助かったぜ《ウィンド・クリボー》……。

「雑魚が…」

「雑魚だろうがなんだろうが俺がずっと信じてきた仲間だ、弱かろうが強かろうが関係ないさ!」

「そうかよ……。なら、こいつはどうだ!魔法カード《時戻しの魔石(タイムリープストーン)》!」

「《時戻しの魔石》?」

「このターン、フィールドから離れたモンスターを墓地から攻撃力0で特殊召喚する、現れろ!ディスペア・オブ・ブレード!」
《攻撃力:2500/ORU:1》

ディスペア・オブ・ブレードを復活させてなにを…まさか…!

「俺は永続魔法《邪神の眷属》を発動!このモンスターはフィールドにランク8のモンスターエクシーズとして特殊召喚され、自分フィールドのモンスターエクシーズのランクを8に変更する!俺はディスペア・オブ・ブレードを選択!」
《攻撃力:0/ランク:8》
《ランク:8》

ランク8のモンスターエクシーズが二体、間違いない…レギオンエクシーズがくる!

「俺はランク8となったディスペア・オブ・ブレードと《邪神の眷属》でレギオンエクシーズチェンジ!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!」

「ランク8のレギオンエクシーズ…」

「魔天の覇王よ、邪神龍を使役し虚栄の正義を討て!!降臨しろ!《ユニバース・ストーム・ドラゴンロード》!」
《攻撃力:5500/ランク:8/ORU:1》

《邪神の眷属》はオーバーレイユニットにならないのか……にしても、攻撃力3000と5500がフィールドに揃うなんて!!

「ターンエンド。さぁ、こいつらに勝てるか、遊矢」
《手札:3》

「スゲーな…でも、そんなんに負けるもんかよ!」


~~~


「…!」
『なにかがあったか』

今のは、……すごい力が二つも、遊矢は一体どんなデュエルを……。
……まさか、もうアーマードを…?

「くそっ!なんで…これじゃあ足手まといじゃ…!」
『……真の絆で結ばれし時、神話の装甲は蘇る……か』
「またそれかよ、いい加減に―――」
『君には君のできることを考えるべきではないのか』
「……えっ?」
『足手まといと思うなら好きにするがいい、だが、君が彼の真の友ならば…彼のためになにができるのかを、考えるのだな』
「遊矢のためにできること…」

今の俺に………?


~~~


「俺のターン、ドロー!!」

……一気に片付けられる手札じゃない…あれを1体ずつ倒さなきゃいけないのか…。

「魔法カード《死者蘇生》を発動!蘇れ、ホープ・オブ・ソード!」

「来るか、エクススパイラル…」

「俺はホープ・オブ・ソードを素材に、エクススパイラルエクシーズチェンジ!希望に輝く未来と共に、重なる願いをその身に宿し、終焉を薙ぎ払う光となれ!今こそ現れろ!《旋風騎士神 エクススパイラルブレード》!」
《攻撃力:3000/ランク:5/ORU:1》

今の手札じゃギャラクシー・スパイラルは呼び出せない…なら、エクススパイラルで一気に決める!

「エクススパイラル・ブレードの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、相手モンスターの攻撃力を加える!この効果はチェーンできず、無効化されない!俺は、《ユニバース・ストーム・ドラゴンロード》を選択!スパイラルブレイブ!!」
《攻撃力:8500/ORU:0》

「攻撃力8500だと!?」

「行けっ!エクススパイラル・ブレードで《ユニバース・ストーム・ドラゴンロード》を攻撃!オーバースパイラルブレイク!」

「俺はトゥルースダーク・シュヴァリエを破壊し更なる効果を発動!バトルを無効にし、バトルフェイズを終了させる!」

「…カードを一枚伏せて、ターンエンド!」
《手札:2》
《攻撃力:3000》

「相手ターンに効果が発動しなかった《シャドーキュア》は、エンドフェイズに破壊される」

耐えきられた…!!渾身の一撃を耐えるなんて…でもトゥルースダーク・シュヴァリエは破壊された、残りは1体!!


「俺のターン、ドロー!俺は《ユニバース・ストーム・ドラゴンロード》の効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、デッキからモンスターを任意の数だけ除外、攻撃力を1体につき500ポイントアップさせる!俺はデッキからモンスターを5体除外!」
《攻撃力:8000/ORU:0》

「攻撃力8000…」

ダメージを半分にするカードの効果を発動しても、受けるダメージが2500以上になるようにわざわざ攻撃力を上げて調整してきたか。

「更に装備魔法《タイラント・コア》を発動!これにより、《ユニバース・ストーム・ドラゴンロード》は相手のカードの対象にはならない!」

「なにっ!?」

「行け!《ユニバース・ストーム・ドラゴンロード》でエクススパイラル・ブレードを攻撃!インサニティメテオストーム!!」

「うわっ…!」


~~~


「遊矢!!」
「決まっちまったのか!?」

「…いえ、まだですわ」

「えっ?」

「よく見てみろ」


~~~


「勝った……?勝ったのか、これで勝ったんだな…!やったんだ、あとは、ヌメロンコードを破壊して世界を改変してしまえば…全ての世界が変わる、誠、お前もきっと―――――」

「まだ―――終わってねえ!!」

「!!…何故、《ギャラクシー・スパイラル・ドラゴンブレード》が!?」

「罠カード《幻想変換-パラレルミラー-》を発動していたのさ!このカードは攻撃の対象になったモンスターエクシーズをエクシーズ素材に、ランク5以上のモンスターエクシーズを特殊召喚し、バトルを終了させる!その代わり、俺はライフを1000ポイント支払うけど」
《攻撃力:5500/ランク:8/ORU:1》
《遊矢のライフ:1500》

「どこまで無駄な足掻きを…!!」

「言ったろ!俺が諦めない限りデュエルは終わらせないって!」

バトルは終わった、だけど、終わらない!!

「チッ…ターンエンド!」
《手札:3》

「エンドフェイズにパラレルミラーの効果で召喚したモンスターは破壊され、墓地からランク4以下のモンスターエクシーズを特殊召喚する!戻ってこい!ホープ・オブ・ソード!」
《攻撃力:2500/ORU:0》

よっしゃあ!ダメージは受けたけどあくまでコスト、全く問題ない!!
……あとは、勝負を決めるのみ…!!遊馬、力を貸してくれ!

「俺のターン!!俺は、希望の未来でオーバークロス!!」

「あれは……」

希望を貫く二つの光、今こそ一つになり、希望は再び進化する!!

「かっとビングだ!俺!!」

伝説は受け継がれ、新たな力となる!!

「重なりあう希望の波動!ロイヤルゼアルアーマード!!」

「その姿…ゼアルの力か!!」

「あぁ、そうさ!!」

遊馬が命を懸けて俺に与えてくれた最後の希望………こいつで未来を切り開く!

「熱き思いが風に乗り、空を貫く光となる!輝け!シャイニングドロー!!」

…きた!!

「俺は、魔法カード《希望の共鳴(ホープレゾナンス)》を発動!自分のフィールドにホープと名のつくモンスターが存在している時、自分のエクストラデッキからランク4以下のホープを特殊召喚する!現れろ!《No.39 希望皇ホープ》!!」
《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:0》

「ランク4のモンスターが二体…レギオンエクシーズか!!」

「俺はランク4の希望皇ホープとホープ・オブ・ソードでレギオンエクシーズチェンジ!!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!」

「……何がくる…!」

「希望は絶えず揺るがない、剣士の刃をその手に宿し、希望皇は生まれ変わる!羽ばたけ未来、限界突破だ!!現れろ《No.39 希望剣皇ホープ・ブレード》!!」
《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:2》

「ホープ・ブレード……それが希望皇ホープの真の姿か!!」

ホープ・ブレード、俺の未来の形、こいつで鏡の野望をぶった斬ってやるぜ!!

「いっけえホープ・ブレード!!《ユニバース・ストーム・ドラゴンロード》を攻撃!!」

「だが、攻撃力はこちらが上、自滅する気か!!」

「俺はホープ・ブレードの効果を発動!オーバーレイユニットであるホープを使い、バトルを無効にする!」
《ORU:1》

「自分の攻撃を無効にするだと」

「ホープ・ブレードの効果、バトルでダメージが与えられなかった時、オーバーレイユニットを一つ使い、攻撃力を二倍にしてバトルする!!フィニッシャーチャージ!」
《攻撃力:5000/ORU:0》

これでも攻撃力は足りない、でも、ホープ・ブレードには更なる効果がある!!

「ホープ・ブレードでもう一度攻撃だ!」

「攻撃力は5000、まだ足りていないぞ!」

「ホープ・ブレードが攻撃力の変化した状態でバトルする時、相手モンスターの攻撃力を半分にする!!」

「つまり、攻撃力は半分になり、4000…!」
《攻撃力:4000》

「そういうこと!いけっ!ホープ・ブレード!!シャニイングホープソード!!」

「っ…!!」
《鏡のライフ:500》

追い詰めた!!あともうちょい、もうちょいで鏡を倒せる…!!

「くっそ…が……」

「鏡……」

「俺はまだ負けねえ、誠が受けた痛みをお前ら全員が理解するまでは、全てが終わる訳じゃない…!!」

全部誠から聞いた。鏡が誠のために世界を変えるって言った理由も…でも、それでも、誠は最期にはこの世界を愛していた、鏡に出逢えたこの世界を。

「俺は考え直してほしいんだ、お前に!!」

「……なにをどうやって」

「誠だってお前に出逢えた世界を愛してたんだ!だから、鏡…お前も、誠に出逢えた世界を……守ろうって…」

「………」

伝わらないかもしれない、でも今はいい、長い時間をかけてでも、知ってほしいんだ。

「…確かに、誠に出逢えたのは感謝している」

「…!じゃあ―――」

「だが、話が別だぞそれは」

「………っ!」

「俺は誠には感謝してる、でもな、世界を感謝するなんて馬鹿げてる。俺は、あくまでも世界に復讐するために神になる、世界を変える。この世界は―――忌むべきものだと証明する…!!」

……ダメなのか、コイツと話し合いで解決なんてできないのかよ…!!

「…カードを一枚伏せて、ターンエンドだ…」
《手札:1》
《攻撃力:2500》

分かり合えない…そんなの、いやだ…!!

「俺のターン!!」

「鏡!!」

「勘違いするなよ!俺は誠とは違う、世界に対する甘い気持ちはない!!」

「…!」

「行くぞ、アーマードが進化するのなら、俺も同じ力…いや、それ以上の力で対抗してやろう!覚悟しろよ風雅遊矢!」

「あの力!」

アーマードと同じ……いやまさか、本当にそれ以上!?

「墓地の《ユニバース・ストーム・ドラゴンロード》はゲームから除外することで、ディスペア・オブ・ブレードを特殊召喚できる!」
《攻撃力:2500/ORU:0》

「ディスペア・オブ・ブレード…!」

「更に魔法カード《破滅の鎖》を発動!エクストラデッキからランクを半分にして、モンスターエクシーズを特殊召喚する!」

「じゃあ上級ランクを!?」

「そうだ、現れろ!深海の神《深海覇神 ネプチューン・ポセイドン》!!」
《攻撃力:0/ランク:-4/ORU:0》

マイナスエクシーズを条件無視で呼び出すなんて…これが、あいつの力……。

「俺はランク4と-4のディスペア・オブ・ブレードとネプチューン・ポセイドンでレギオンエクシーズチェンジ!!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!!」

「マイナスエクシーズとのレギオンエクシーズ……」

「闇の雫より姿見せし深海の覇者よ、絶望纏い闇に蠢く剣士よ、今一つとなり世界を束ねろ!!降臨せよ!《暗黒海剣 ラグナ・ダインスレイヴ》!!」
《攻撃力:2400/ランク:0/ORU:2》

「ラグナ・ダインスレイヴ……」

あれが、鏡の真のエースモンスターなのか…。

「ラグナ・ダインスレイヴはバトルする時、オーバーレイユニットを一つ使い、相手モンスターの攻撃力を全て0に統一する!」
《攻撃力:0》

「攻撃力を0に!?」

「ラグナ・ダインスレイヴは世界の統一を望む、か……行け!ラグナ・ダインスレイヴでホープ・ブレードを攻撃!!ダークリベレーションフォース!!」

こっちの攻撃力は0、アイツは2400…!!このままだと負ける!

「罠発動!《パラレル・プリズム》!戦闘で受けるダメージを半分にする…!!」

「それでもダメージは受けてもらう!!

「うぁああああぁぁっ!!」
《遊矢のライフ:100》

なにが統一だよ…ライフギリギリじゃすまねえ…!

「立ち上がるか…!ラグナ・ダインスレイヴの更なる効果発動!相手のライフポイントが2000以下で、自分フィールドにこのモンスター以外が存在しない時、相手ライフ0になるまで、攻撃することができる!」

「なっ…!?」

「これで終わりだ、地獄に落ちろ!ラグナ・ダインスレイヴ、ダイレクトアタックだ!!」

まずい、このカードを使うしか…!

「手札から《Zs-守り音のアイアス》を墓地に送り、ライフを半分払うことで…バトルフェイズを終了させる!!っう…!あぁぁあああっ!!」
《遊矢のライフ:50》

「チッ…耐えしのぎやがったか…ん?」

ライフが0になるまで攻撃を続けるモンスター…嘘だろ……。

「うぅ………」

「はぁーん?これ、あのバリアン野郎の力の欠片か」

「…!ない…!返せ!!」

あれがないと…!!

「嫌に決まってんだろ、敵は増やすもんじゃねえからな…返さねーよ!」

「っざけんな!」

「どうしてやろっかなぁ~…そうか、お前に、もう一度教えてやるよ。大事なものが壊れるところをな!」

「―――やめろ!!」

「希望に縋りつくのがどれほど愚かか分からせてやるよ、壊れろ―――」

―――キシッ…

「やめろぉぉおっ!!」

「希望!!」

―――パキンッ

「――――ぁ……」

「お望み通り、返してやるよ…って消えちまったか、さーてドン・サウザンドが喧嘩売りにくるかな」

そんな……信じてたのに。ハートランドで待ってるって伝えたのに、これじゃ二度と……。

「守るべきものが無くなった、って顔してるな」

「んだと……」

「待つものも、守るべきものもない世界なら、いっそ滅びた方がいいんじゃねえか」

待つもの、守るべきものも……そうだ、みんな消えてしまった…もうどこにも…。

「…この先は永遠の闇、安息を求めるなら堕ちればいい。その場所にはあるのは安らぎのみ、苦しみも憎しみもない。俺は止めねえ、お前が好きな方を選べ」

「俺が…」

「その闇にはお前の仲間の魂もあるだろうよ、仲間を選ぶか世界を選ぶか…勝手にしろ」

俺が、選ぶなら――――、

「俺は―――――」

「…………」



―――――きっと、構わない





~~~


「…!」

『……なにか、起きたようだな』

「…遊矢……」

アイツ、なにバカなことを……!!
待ってる人は…いくらでもいるだろうが…!

『行くのか、その魂の力で』

「行くしかないだろ、遊矢を待つアミのためにも、俺自身のためにも」

行かなきゃいけないんだ、遊矢のところに。
遊矢が、待っていると言ったから。


~~~


「そんな…!遊矢……!」
「アミさん……」

「あの野郎……」

「どうして…」
《アミ!!》
「…!先輩!?無事だったんですね!」
「遊矢は!!」
《今から遊矢のところに行く、アイツが待ってるからな》
「でも、そこにいるってことはヒカル先輩は…」
《無駄に悩むのはもうやめた、もし、あそこに行って消滅しても…遊矢だけは連れ戻す!》


~~~


《先輩……》
「じゃっ、また会えたらよろしく頼む」
《ヒカル!!》
「ミザエル……最強のドラゴン使いは伊達じゃないってこと、見せてやる」

足手まといなら、それなら、小さなことでも役に立って消えるのが道理だろ。
なら、俺も行くよ。

「エリファス、後始末は任せた」

『―――うむ』

一気に一番下に降りるなら、鏡は完全無視で行くしかない、とにかく遊矢のところに、行くんだ…!!


~~~


「先輩!!返事してください先輩!」
「なんて無謀な……」

「ヒカル……」

『覚悟を、』

「…!」
「お前は…ドン・サウザンド…!!」

『あの者が無駄にするとは思えん』

ヒカル先輩が、覚悟を……。

「あいつも信じろってことか」

『そうだ、ヤツらは強いぞ』

「希望を信じた絆の力……ですわね」

『そうらしいな』


~~~


「遊矢…ヒカル……」

二人とも、無事でいてくれ。


~~~


「……終わったな」

やっと終わった、遊矢がいない今、ヌメロンコードを見つけるのは容易い。ならば、今すぐに―――、

「…!!今のは…朽祈ヒカル……何故ここに…」

まさか、遊矢のことを知って自滅に…?バカな奴…本当にバカな奴…!!

「傑作だな!!そのまま闇に堕ちて消えてしまえ!」


~~~


「……っ」

ヤバイ、体が焼けるみたいに痛い、これが侵食された状態で闇に入るってことなのか…でも、この程度なら遊矢に比べるほどじゃない!!

「…!いた!」

あそこに人影が…!もっと速く落ちれたら…届く!

「――――」

「遊矢!」

「――――」

ダメだ、返事がない……、本当にダメなのか……?

―――違う、そんなの認めるか…!!

「…遊矢、あのな…お前に出逢えてよかったよ、辛いことはたくさんあった、それでも…」

それでも、遊矢がいたから強くなった、仲間ができた。それに、

「笑顔になれる―――」

だから辛いと思えなくて、むしろ仲間がいるから不思議な暖かさを感じてた。
今までで感じたことのない思いの力、自分の力だけで強くなろうとしていた俺に力を与えてくれた。

「…だから、今度は遊矢に、仲間の力を与えたい。お前は一人じゃない、待っている友がいる、守るべき世界もある。――大好きな仲間だって…いるから」

「―――――」

今の俺にできること、分かった気がする。
伝えよう、遊矢に、

「大好きだ遊矢、これからも仲間として隣に居たい。だから、目を覚ましてくれ…!」

「……――ヒカル、」

「…遊矢…!」

「伝わったぜ、お前の思い。みんなの思い。俺もヒカルが大好きだ!!行こう、みんなのところに」

「…あぁ…!」

手を握っただけで伝わってくる、これが…絆。


―――――、――、


「俺は遊矢と、」
「俺はヒカルと、」

「「絆の光でオーバークロス!!」」

二つの絆が一つになる時、希望に満ちた光の神話が蘇る―――、

この絆は、未来に届ける絆――!!



~~~


「…!?なんだ!?」


『語り継ぐべき奇跡の絆――エクスゴッドアーマード!!

二つの力が……一つになった…。

「その姿…アーマード……!?神話の装甲だと!?」

『そうだ!神話の装甲、これが絆の結晶だ!』

「っ…!!」

『本当の勝負はここからだ!!鏡!』









142話へ続く


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【あとがき】

今回の一言、「なげーよホセ」
案の定と言うべきか、なげーよ。自覚できるほど長いとか携帯重いわ。やっぱり分割するべきだったんや……。
《3/1》エリファスの後始末云々からラストまででイメージBGMに「勇気が生まれる場所」をお勧めします。よければどうぞ。

黄金聖闘士とかあの辺な気もするけどそれ一々言ってたらゼアルも似たようなものだった、許せ。
アメブロアプリがランクアップして色が増えたのでロイヤルゼアルアーマードの色も変更、俺☆大好きな赤ピンクになったよハルトオオオオオオオオオ!!!つかたった一回しか活躍がないアーマードっていうのはどうなの。フェイトシャイニングは触れてやるな。
ヒカルは自虐のオンパレードだったようで…もう乙としか言いようがない、あとなんかミザエルにほざいていたのはなんなんでしょうねえ……。カイト涙目。
ラグナ・ダインスレイヴはホープ・ブレードとは違います、鏡と誠の絆がラグナ・ダインスレイヴなのかなぁとかは……なんでホープ・ブレードとは無関係に真のエースモンスターでした、マイナスエクシーズめんどくさすぎるのよー。なんでネプチューン・ポセイドン持ってたとか言わないそこ
アミちゃんをマジヒロインとほざき続けたい。

次回!!神話の装甲、エクスゴッドアーマードの力は無限大!!
遊矢とヒカルの絆の相棒がついにエクスゴッドアーマード覚醒!ついに揃うは希望を重ねた剣神!
そして、そのデュエルの結末は……。
完結まであと4話!!


【予告】
積み重ねてきた遊矢とヒカルの絆の力で遂に神話の装甲・エクスゴッドアーマードが覚醒。
エクスゴッドアーマードの力でホープ・オブ・ソードは5つの希望と共に最強の剣神へと進化を遂げる。
遊矢とヒカルの光の力、鏡の闇の力がデュエルを最終局面へと導く。
その先には驚くべき最後が待っていた。
次回!第142話「神話の装甲!奇跡の伝説『エクスゴッドアーマード』」



【予告】


今回の主役は才色兼備の完璧生徒会長・冬咲遊季、14歳!!

ある日、氷の塊となった不思議なカードが遊季の元へと降ってきた。
「フォースカード」と呼ばれるその不思議な力に導かれるように、現在最強と言われるアリーナチーム「フォース」に入隊することに。
クールな秋使い・秋暮エレン、明るい夏使い・夏野アカネ、優しい春使い・春澤カエラ、そして冬使いの遊季――バラバラな四人のフォースカード使いによる新たなデュエル伝説が幕を開ける―――!!

遊☆戯☆王EXTRA STAGE!!


今春連載開始予定!!