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【初心者主人公にデュエルを教える最強デュエリストたち】




「うーんと…確かここか」

彼の名は朱鳥遊吏。またまた世界を賭けた戦いをするかもしれない期待の新人主人公。
遊吏はデュエル初心者だ。世界大会に見惚れてデュエルを始めたばかり、実のところ詳しいルールは知らない。

彼の持つ手紙には「デュエルを教えてあげる」と書かれただけ。あとは地図だ。
意を決して喫茶店らしき扉を開くとーーー、

「おっ!来た来た!」

「えっ」
「待ってたわよ!遅かったじゃない!」

出迎えたのは8人の男女。青髪率が異常だが順番に紹介しよう。
一番目、鮟鱇のような特徴的なアホ毛を持つエメラルドグリーンの目をした少年・風雅遊矢。実は榊遊矢より二年近く早く登場している。
二番目、太ももにも届くほど長い髪をしたいかにもお姉さんっぽい少女・冬咲遊季。見た目では分からないが天才にして弟を尻に敷く超絶ドS。
三番目、後ろで小さく結った白髪と長いマフラーを持つ一番身長が高い青年・遊海真広。IQ300以上の天才児、ある能力を持っている。
四番目、金髪に混ざって白髪のメッシュが入った髪、七人の中で一番大人びてる少年・聖遊斗。明らかに人間じゃないなにかを感じ取れる。
五番目、最年少で明らかに遊吏に怯えている赤いリボンとアホ毛がかわいい少女・心結遊乃。多重人格、実は彼女も初心者から始まった。
六番目、鮮やかな黒と赤に褪せきった白の髪、最年長なのに若干ビビっている青年・星夜遊依。ジュニアユース選手権優勝経験もある天才。
七番目、巻き巻きとした茶髪と金髪に変わった制服を着た赤い目の明るそうな少女・日向遊奈。色々な世界を旅しながら世界を守っている。
八番目、神聖そうな雰囲気や、凄まじく変わった髪型に釣り目の少年・栞遊紗。彼もまだなにも見せていない、実力未知数の新たな主人公だ。

……長くなったが、彼らは彼らなりにデュエルを極め、大体が世界を救っている。つか最初から人間じゃない奴が二人もいる。

「えっと…」
「いきなり覚えなくていい、とりあえず今日はデュエルを教えるために呼んだ」
「そ、そうなんスか?」
「ちょっと難しいけど、大丈夫だよ…!頑張ろうね!」
「はい…!」

ある種の問題はあるが先輩デュエリストがこれだけいるのだ。意外と分かりやすいかもしれない。

「じゃあまずは基本からよ!これを見てる初心者の貴方も、しっかり勉強なさい!」

はい。

「基本中の基本から行くわよ!まず、デッキね。メインデッキは40~60枚!実際60枚もあると使いたいカードが出なくて不利になるから40~45枚がおすすめ!」

昔は【ライトロード】などが60枚だったが、現在では40枚程度が基本になっている。小学生でよくあるが、60枚以上や100枚などは大会にも出れないので気を付けよう。

「初期手札は5枚、ヴァンガードのように一度引いたら入れ換えはできないわ」

2014年3月からは先攻がドローできないルールが追加され、ARC-Vからはそのルールに則っている。
聖桜作品ではLS~CSのみ、以前通り先攻ドローができている。

「あと、デッキには入れてはいけないカードや、入れる枚数に制限があるカードがあるの」

基本、同じカードはデッキに3枚入れることができる。
禁止カード・制限カード・準制限カードがあり、禁止は入れてはいけない、制限は1枚、準制限は2枚だ。
定期的に更新されるため、時期になったら調べましょう。

「次はエクストラデッキよ!エクストラデッキは15枚まで、基本的にメインデッキと同じルールだけど、ここには現在、融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラムモンスターを収納できるわ」

四つの中でもペンデュラムは特殊で、普段はメインデッキにいるが召喚して破壊されるとエクストラデッキに行く。
儀式も特殊だがメインデッキに入る。

ちなみに、聖桜の自作遊戯王では、LSにエクシーズシンクロ、CSにトルネード、C-RIDEにエレメント、最新作のRRにはエンジェリングなどがある。

「簡単な話は以上ね、これくらいは分かるでしょ?」

「はい!あ~…でも、エクストラデッキのカードの扱いが~…」

「それは次よ。それじゃあデッキに入れられる、大きく3つに分けたカードを紹介するわ!遊乃!」

「は、はい…!ここからは私が紹介しますっ!」

ある事情で多種多様なカードを扱えるようになった遊乃、初心者だったので教えるのは不安がある気もする。

「まず、モンスターカード!私が紹介するのはこれです!」

モンスターカードは大きく分けて二種類、効果を持つ効果モンスター、効果を持たない通常モンスター。これらの色は効果モンスターが橙、通常モンスターは黄だ。

「で、モンスターの召喚法は種類があるの!まずアドバンス召喚ですっ!ここからは真実ちゃんにも手伝ってもらいます!」
『なんだい遊乃…いきなり呼び出しいったぁ!?』

「うわぁぁぁ!?幽霊に遊矢さんが殴りかかった!?」

実はこの二人、ヤバイ因縁持ちであり天敵同士なのだ。遊乃は関係あるようで関係ないわけでもない。

「誠…ここで会ったが百年目!今日こそ冥界に落としてやるからな!」
『や、やや、やめるんだ!暴力反対!遊乃、やっぱ無理!!』

「ええーっ!?そんなぁ…仕方ないや…」

「なんだったんスか、さっきの」
「茶番劇だ」

真広が冷たく言い放つが妙な説得力がありなんとも言えない雰囲気を作り出す。
「これが伝説のデュエリストか…」と、密かに遊吏もこれから起こるかもしれない事件やデュエルに動揺していた。

「気を取り直して…アドバイス召喚は、レベル5以上のモンスターを呼び出す召喚法です!5~6は、モンスターを一体。7以降は基本的に二体のリリースが必要なんだよ」

「それなら俺も知ってます!」

「だよね…!次は、融合召喚!この、《融合》のカードを使うんだよ」

《融合》のカードを使い、召喚したい融合モンスターの指定しているカードを手札かフィールドから墓地に送ることで融合召喚は成立する。
例外として、《融合》を使わないコンタクト融合や、デッキから融合する【シャドール】などもある。

「私はね、《女神融合(ミューズフュージョン)》っていうカードでミューズを呼ぶの!」

「それは遊乃だけじゃん」
「聞いたことないカードッスね」

「ヒーローさんみたいに専用カードがあるだけなの!…次は、シンクロ召喚だよ!遊依さんお願いします!」

「うん!シンクロ召喚なら任せてくれ!」

融合に関しては確かに色々とある。主人公なら遊乃のように専用のカードを作り出すことも少なくはないだろう。

「シンクロ召喚は、チューナーのレベル+チューナー以外のレベルで召喚する召喚法だ!」

例えば、《スターダスト・ドラゴン》のレベルは8。 チューナーとチューナー以外のレベルを8に合わせることで召喚が成功する。
原則としてチューナーは1体、チューナー以外は1体以上だ。例外に《スカーレット・ノヴァ・ドラゴン》がいる。
また、シンクロモンスターにもチューナーが存在し、それを利用するアクセルシンクロなども存在する。

「だけど、素材指定があるモンスターもいるんだ!俺のオメガペルセウスは、チューナー以外のモンスターを【星騎士(ステラパラディン)】にしてるんだ」

「チューナーにも指定があったりするんスか?」

「あぁ、チューナーモンスターの指定なら有名なのは《ゾンビキャリア》だな!アンデッドシンクロは昔コイツが牛耳ってたようなもんだからな」

モンスター指定だけではない。属性指定や種族指定なども存在する。中々テクニックが必要になるシンクロ召喚だが、使いこなせれば強力な力になるだろう。

「ま、後で実戦練習やるし、そこで考えるか!」

「えっ!?今日デッキないんですけど…」

「安心しろよ!デッキならあるから!」

「…?」

遊吏の頭にはハテナが浮かんでいたがそれを理解する必要はないと受け流されてしまった。

「次はエクシーズだ、エクシーズといえば遊矢さんだな!」

「おぉ!遊矢さん!」

「おう!任せろ!エクシーズ召喚は同じレベルのモンスター二体をエクシーズ素材にして召喚する召喚法だぜ!」

《No.39 希望皇ホープ》の場合、ランク4で素材が二体のため、レベル4のモンスターを二体要する。
他にも、三体や四体、二体以上などもある。

「エクシーズの共通点は、他の特殊なモンスターと違って素材になったモンスターは墓地に行かないで、モンスターエクシーズの効果素材になるんだ」

「効果の発動に素材がいるんスか?」

「うん、これをオーバーレイユニットとかエクシーズ素材って呼ぶんだ。基本的にモンスターエクシーズはオーバーレイユニットを墓地に送って効果を発動する!」

希望皇ホープなら、1つ使い攻撃を無効にする。
モンスターエクシーズのメリットは使った素材を墓地悪用されないこと。デメリットは、素材がなくなると効果が発動できなくなることだ。

「モンスターエクシーズは、エクシーズチェンジっていうのがあるんだぜ。ランクアップとか様々だけど…まぁそれも分かりづらいから実戦かな」

「そ、そうなんですか…」

ランクアップマジックを使うのがランクアップのエクシーズチェンジ。素の状態でもエクシーズチェンジできないことはないが。

「あと、オーバーレイユニットは特定カードを使えば補充したり代用できるからうまく活用しような!次は…ペンデュラムだから、遊奈!」

「うおっしゃあああ!任せて!」

「(なんつー迫力……)」

この中にペンデュラム召喚使いはほとんどいない。遊乃か遊斗か遊奈のみだ。

「ペンデュラムは難しいから、形を順番に説明するね。まずペンデュラムモンスターを用意する!」

「ペンデュラムモンスターは見たことあるけどそれは見たことないッス」

「私のは特別だから…、じゃあやるよ!スケール3の《星雲の賢者 スピカ》とスケール9の《星屑の魔導師 アルタイル》で、ペンデュラムスケールをセッティング!」

ペンデュラムモンスターのセッティングはPスケールだ。召喚とはまた違う。
これにより、スケール3とスケール9の間であるレベル4からレベル8のモンスターを同時に召喚が可能になる。
これがペンデュラム召喚の下準備だ。
例えば《星読みの魔術師》と《時読みの魔術師》なら、スケール1とスケール8のため、レベル2から7のモンスターが召喚できるのだ。

「フィールドに可能な限り展開して、シンクロやエクシーズをするのが基本的な技かもね。強力なコンボを持つモンスターで戦うのも面白いよ」

「うーん…でもペンデュラムスケールにセッティングされたモンスターはどうなるんスか?」

「ペンデュラムスケールのペンデュラムモンスターは魔法カードとしても扱うの。それにペンデュラムモンスターは破壊されると墓地じゃなくてエクストラデッキにいくから再召喚が可能になるんだよ。じゃあ続きやるよ!」

魔法カードになるのを利用してコンボを組んだりすることもできる。

「光輝けペンデュラム!揺れ動け希望のクロスフィール!ペンデュラム召喚!現れよ、私のモンスターたち!」

「一気に三体きたぁぁ!!!」

「これがペンデュラム召喚!今回呼び出したのはレベル3、レベル5、レベル8のモンスターよ!」

「ペンデュラムすげえ…!」

「ペンデュラムモンスターはモンスター効果と、ペンデュラムスケールにいる時はまた違う効果を持ってるの。使い分けも大切だね!」

ペンデュラム召喚は見ただけではルールの理解が難しいが、実践すれば案外分かりやすいものだ。

「じゃあ、OCGで公開済みは次が最後ね、遊季さん!」

「はい!OCGやアニメ登場済み召喚法、最後は儀式召喚よ!」

イマイチ影の薄い儀式召喚、本当に実際文句も言えないくらい影が薄いのだが。

「まず、儀式召喚には儀式魔法が必要よ。私の場合は《極氷の演舞》ね。儀式召喚は、儀式魔法に記載された指定のレベル以上のモンスターを手札かフィールドから墓地に送り、儀式モンスターを呼び出す召喚法よ」

レベル8の儀式モンスターなら、合計でレベル8以上になるようにモンスターを墓地に送るのだ。
特殊な例もあるが、儀式モンスターはそのモンスターによって儀式魔法が指定されている。同じ儀式魔法で二通り儀式モンスターがあるなど、儀式には様々な可能性がある。
……影は薄いが。

「ま、《極氷の演舞》はランクモンスターも指定できる特殊な儀式魔法だけど」

「難しい……」

「エクシーズに比べたらだいぶ楽だよ」
「そうだな、初心者向けに作られたものだし」

正直な話、口で説明するのが面倒なのはペンデュラム、だとみんな思っている。


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「じゃあここから蛇足よ。聞かないで最後まで飛ばしても問題ないわ」

「だそく?なんかあんスか?」

「あぁ、俺たちの世界の特別なカードの召喚法を紹介する」

いわゆる、トルネード、エレメント、エンジェリングの紹介だ。派生もちょくちょく紹介しよう。

「まずはトルネード、属性とレベルが一致して、レベルを足したトルネードモンスターを召喚する方法だ」

「?…わかんないッス、だって足すレベルによっては12以上になるんスよね?」

「あぁ、トルネードモンスターのレベルは+レベルと言って、無限に増えるんだ。俺の《天の海の巫女(シエルメールメディウム)-クリスタル・スターライト》は水属性で+レベル8だ」

つまり、クリスタル・スターライトを召喚するには水属性のレベル4モンスターを二体要する、と言うことだ。

「じゃあ、レベル20なんてのもある?」

「見たことはないが、いるだろうな」

無限、ありえないが100なんてのもあるやもしれない。

「次は、エレメント召喚か。遊斗よろしく」

「めんどくさ…」

「(なんかやる気なさそう…)」

めんどくさがりというよりも人間性がないだけだ。元が元、といえば分かりやすいだろう。

「んじゃ、手早く…エレメント召喚、エクシーズ召喚に似ているな」

「似てる?」

「こいつも口で説明するよりも実演が良いな、やるぞ」

確かにめんどくさい、エクシーズに似ているがエクシーズとは違って複雑なのだ。

「俺は、光属性レベル4のサリエルと、風属性レベル5のカスピエルを、エレメントチャージ!!」

「うぉぉ!?」

「天界の扉開く、希望の輝きよ!今こそ光の焔で闇を討て!チャージライド!!」

指定された属性、レベル及びランクで行い、素材はエレメントチャージコアという特殊な場所におかれる。これがエレメント召喚だ。
また、レベルではなくゲージというものを扱い、エレメントチャージコアのカードを使って効果を発動するのだ。

「エレメント召喚!再臨せよ、《天界の熾天使 ルーン・サリエル》!!」

「お、おおおぉぉ!!」

「エレメント召喚はこんな感じだ、実践する方が早いが…あいにく、エレメント召喚が使える連中はこの中にいないんだ」

「えっ!?なんでッスか?」

エレメント召喚自体は元々遊斗の力の一部。つまり、遊斗と関わりのある人物しかエレメント召喚は使えず、遊斗の力として消える場合もある。

「だからあんまりエレメントは覚えなくていいんだよ、遊乃にも散々言ったからな」

「だって使いたいもん!」
「遊奈は使えるんだよな」
「うん、力は同期してるから!」

遊奈は色々な世界(遊紗除き)の力を同期している、当然のようにエレメント召喚が使えるのだ。

「次で最後だな、…遊紗、落ち込むなよ…出番ないからって」

「うぅう~~…出番くれ」

「ほら、エンジェリング召喚はお前しかできないんだから早く」
「ハイ…」

中々喋ることも機会もなかったせいで遊紗のライフは0に等しい。

「じゃあ、…………エンジェリング召喚はな、このゲートモンスターを二体以上使うんだ」

「ゲートモンスター?」

「あぁ、ペンデュラムモンスターみたいな感じだ。ただ違うのは、ペンデュラムと逆でリングゲートにエンジェリングモンスターを召喚できて、素材のゲートモンスターはフィールドから素材にする」

つまり、Pスケールにあるペンデュラムモンスターを使ってフィールドにペンデュラムモンスターを呼び出すのがペンデュラム召喚とするなら、フィールドにあるゲートモンスターを使ってリングゲートにエンジェリングモンスターを呼び出すのがエンジェリング召喚だ。

「結構めんどくさいだろ?」

「いや、楽しそうッス!知らないことがいっぱい…!」

「よし!じゃあ、次は魔法・罠だな!」
「しっかり学んで強くなりなさいよ!」

「はいっ!」



中編に続く


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【あとがき】


正直すまんかったと思ってる。

聖桜は弾けた。
フォロワ様の遊戯王主人公くんこと遊吏くんがデュエル初心者らしいので書かせていただいてます\(^o^)/

本当にエンジェリングは説明がめんどくさい。

後編楽しいですよ!中編はダルいです!
デュエル実践という名の拷問は後編にお預けです、晋さんすいません。

では中編をお楽しみに!

ps.ついったで誰正義参加します!10月以降にやりますんで、当ててみてくださいね~。