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seek-02「 雨 の 夜 の 出 逢 い   謎 の 転 入 生 ・ 希 城 涙 」



《本日の命夜市の天気は晴れのち雨です。》

《夕方から傘が無意味になるほど激しい雨が降ると予想されます。》

雨が降る、涙の雨が。星の夜が曇る世界に雨が降る。

箱の中の希望に火が灯ることはない。

さようなら、愛しい人。そして、初めまして。


~~~


「本日の朝練はここまで!今日の放課後は活動なしだから、明日に備えてしっかり休みなさい!それじゃあ各クラスでホームルーム!」

「お疲れ様でした!」
「お疲れ~!」

「つっかれたぁ…」

「お疲れ様!」

「ん…?」

朝練終わり。
いきなり来た鞘歌に声をかけられた。

「どうしたんだよ急に、なにかあったか?」
「ねえねえ、最近どうしちゃったの?」
「なにが」
「あんなにデュエルしなかった頑固一徹がまさかデュエルするなんてビックリしちゃったのよ!」

例えがすっげえ古くさいけど、まぁいいや。
そう、三年ぶりのデュエル。あれが楽しくて楽しくて、昨日からみんなと少しずつデュエルをし始めた。

周りからは険悪的な目では見られなかったし、むしろ結構な歓迎ムードだった。
仲良くしてくれてる連中はみんな一度はデュエルしたかったとか言っていたし、まぁ万事解決かな。

「たまにはいいだろ?別に罰あたんねーから」
「罰当たるってビクビクしてたクセに」
「うぐ…」

鞘歌は幼なじみ特権とかいうやつなのか、すげえ勢いで毒を吐き捨てる。
彼方よりキツいから正直心が痛くて辛い。

「実はね?今日、転入生来るんだって」
「転入生?」
「うん、男の子だから、仲良くしてあげてね」
「……できたらな」

どうも人間がいまいち信用しきれない。観察力がありすぎるより問題がある話なんだけど、こればっかりは自分じゃ治しようがないし、仕方ない。

…少しは、気になるかな。


ーーキーンコーンカーンコーン


「はい!それじゃあ皆さんお待ちかねの転入生の紹介です!入ってきてー!」

「はぁ…誰かはともかく、まともな奴でありますよーに!」
「声大きいわよ…」

扉の開く音がゆっくり響き、担任の隣にやってきたのはーーー、

「ぁ……」

「転入生の希城涙くんです」

希城涙、蒼いマフラーをした女の子ーーもとい男の子。俺はどうやら凄まじい勘違いをしていたらしい。
正面から見ると確かに顔が少年っぽい、ただ…女っぽいし小さい。

「彼ね、盲目なの」

「…!」

「話す時も一人ずつじゃないと分からないから、気を使ってあげてね」

目を合わせなかったのはそういうことだったのか。
しかし、だからといってあんなに前髪伸ばすか普通は……。

「じゃあ星夜くん、」

「はい?」

「星夜くんの隣だから、連れて行ってあげてね」

「あぁ~はい」

めんどくさいけど立ち上がってサッサと希城を連れて席に戻る。

「お前は一番後ろの窓から二番目の席な」
「……」
「見えないのは分かるけどありがとうくらいはな?」
「…また、会ったから…ちょっと」
「……そうだな、三日ぶり?」

いきなりなにかと思ったら…こいつちょぉっと変わり者かな?

「…昼の休み時間に屋上に来てほしい」

「……?おう…」

小声だったけどなんとか聞き取れた。休み時間に屋上……よし。



「それじゃあ!授業始めるわよ!」


~~~


ーーキーンコーンカーンコーン


休み時間に屋上に来い、なんて一体なんなんだ?…この間の恋さんの話について?いや、いくらなんでもあんな意味不明な話を考察する必要はないだろうし。

まぁ、ここに入れば分かるだろうーーー!

「希城……?」

いないし。
人のこと呼び出してひどい奴だなぁ…屋上探してみるか…?

辺りに人影はないし……じゃあ上とか?

「よっ!…と………あ、」

いた。寝てるし。めっちゃ気持ち良さそうにお昼寝タイムに勤しんでやがる……。
もしかして、だけど、もしかして……希城ってだいぶ良いところのお坊っちゃまか……?いや、そうだろ、いくらなんでもこんな場所で寝る奴はいない、いてたまるか。

「おーきーろっ!」
「……ふぁ…ぁ~」
「なぁに寝てんだよ!風邪引くぞ?」
「大丈夫…体は丈夫だから問題ない…」
「嘘つけ」

丈夫だからって全く丈夫に見えねえし、なに、着痩せするタイプには見えないよ?

「うん、嘘…発育不全だ」
「それ丈夫とかそういう枠に収まってないしすげえあっさり言ったな…」

どうも昔かららしく、すぐに寝るのもそうだとか。身長は伸びないし体の発達は遅れてるし気を抜くと寝るし常時怠いし立ち眩みはあるしとにかく不便なようだ。

「……夜は見えないし…」
「……?で、俺に何の用?」
「今オメガペルセウスを持ってるか?」
「あ?うん、まぁ……ほれ」
「……やっぱり…」
「やっぱり?」
「"力"のタロットモンスター、オメガペルセウス」

力の…タロットモンスター…?タロットモンスターなのは知ってるけど「力」ってなんのことだ?
タロットの力は、正位置が「理性・知恵・勇気」とかで、逆位置が「甘え・無気力・優柔不断」とかだっけ?

「タロットモンスターはタロットの数だけ種類がある。遊依はその内の"力"のタロットを持ってる」
「早速名前呼びか…」
「…俺は月と戦車のタロットモンスターを持ってる、だから…」
「だから?」

月と戦車のタロット……。
月は正位置が「不安定・幻惑・現実逃避」、逆位置が「過去からの脱却・未来への希望・優れた直感」。
戦車は正位置が「勝利・成功・独立と解放」、逆位置が「暴走・自分勝手・失敗」。
どれもこれも、強味になれば強いけど弱味としては弱すぎる……。

「……やっぱり、いい」
「なっ!?」

な、ななななんなんだ!?

「今が平和なら、これ以上は話せない」
「今が平和って…なにか、あったのか…?」
「……死神のタロットを探してる」
「死神の…タロット……」

死神と聞いただけでも嫌な予感がする。

「それだけだ」
「そ、それだけ!?」

な、なんなんだかさっぱり……。

「悪いけど寝るから、戻っても戻らなくてもいい」

死神を探してるタロット使いか…でも、希城の秘密はこれだけじゃないはず。

……一体、何者なんだ……?

「……丘の…上……」


~~~


《ええー!?遊依にぃ帰り遅いの?》
「悪い悪い!ちょっと用事でさ、母さんにも言っといてくれないか?」
《うぅ~わかったー…》

彼方と母さんに連絡はしたし、早くアイツを探すか!
結局休み時間以降は戻ってこなかったし、早退したんだろう。あんな奴だし学校からそう遠くはないはず……だろう。

「希城くんの家?」
「あぁ、うん」
「私は知らないし、先生も知らなそうよ?」
「なななんで!?」
「昨日から家がないって噂になってるもの」

じゃあなんで高校に入れるのかって話だよなぁ…つか先生をどう言いくるめたんだあいつの親。

「え?希城くんはご両親いらっしゃらないわよ?」
「はぁ?!」
「正確にはいるんだけど関心がないとか」

まるで障害があるから無視してるみたいな感じで嫌だな…。

「というか、なんで探してるの?」
「い、いやぁ……」
「雨降ってきちゃったし、早く帰った方がいいからね」
「ハイハイ、了解だよ」

やべえ、確かに降り始めてきたな…早々続き聞き出して帰らないと。

今は6時半過ぎかぁ…自主練しなきゃよかった……。

「……そうだ、丘の上…」

寝言でアイツが言っていた…この町で丘…というと一つしかない。
ここからなら、10分くらいで着くだろうから、行こう!!

しかし、あの一言……なんだったんだろうか。
夜になると見えない?盲目って見えないはずだろ?先生が言うには全盲らしいし。
じゃあ一体、なんなんだ?

ーーーーー、

ーーー、


「……いた」

寝てない、いや、こんな雨じゃ寝れません。

「なぁ、希城…?」

「……つくづく、お人好しだな」

お人好しって、あんないきなり会話端折られたら誰だって気になるわ!!

「さっき、夜は見えないって言ったよな。どういうことだ」

「…見えないだけだけど」

「じゃあなんで昼間は…!」

「知りたければこっちに来てほしい、…今はどこにいるか分からない」

"今"は……?
とりあえず近付いてみると足音に気付いたのか振り向いた。

「目が見えないのは嘘なのか?」
「嘘じゃない。俺の目は、死神を持つデュエリストに潰された」
「潰された…!?」
「表現が正しくなかったか…?」
「いや、意味は分かるからいいけど」

要するに死神のタロットモンスターを持ってる奴に視力を取られた…?目自体は開いてるから多分そういうことだよな。

「昼間は精霊の力で周りの力を感じ取って……信じてもらえないか…」
「信じる、」
「は…?」
「俺の妹も昔っからそんなこと言ってるからな。今更驚くものじゃねえって」

そう、小さい頃から彼方はそんな風にデュエルモンスターズの精霊が見えるって言っていた。
最初は嘘かと思ったけど、11歳にもなってまだ言っているし、彼方のモンスターに対する信頼感が凄かったし。

「たまに教えてもらってるんだけど」
「だからあんなマフラー触って挙動不審だったのか…」
「夜は月のタロットの力で精霊が出てこれない、だから見えないんだ」

そういうこと、だったのか……。

「死神を追ってる…っていうのは」
「……本当に、知りたいのか?」
「あぁ!お前一人じゃ危なっかしくてやってらんねえ!」
「あぶっ…危なっかしい?!」
「それにお前なんで夜に、しかも雨の中ここにいるんだ」

一番の疑問だ、なんで家に帰らないのか、親は。

「住んでいた場所なんてここにはない」
「ない……?」
「だから、町を歩き回っていたら、この間…」
「俺と会った…か」

多分夜は行動しないでここにいたんだろう。
雨に降られても全く気負いしない辺り、おかしいと思ったんだ。

「…死神を探すためなら、別にどうってことはない」
「……」
「死神について、アイツはデュエルのダメージを現実にする。しかも他人の不幸が好物の下劣男」
「そんな危険な奴を……」
「だからタロットモンスターを持つお前に協力してもらおうと思って…でもムリだった、危険なことに巻き込むなんて…」

ダメージが現実になるデュエル…多分その時に目をやったのか。
分かる、確かに部外者をいきなりそんなことに協力させようなんて思い付いても踏みとどまる。
でも……!

「俺は、やる!」
「えっ」
「お前だけにそんな危険なことさせるわけにはいかないってことだよ」
「………」
「あと、こんな場所にいるのはあぶねーし、うん!ウチに来い!」
「本当に…良いのか…」
「あぁ、必ず」

むちゃくちゃに無謀なこと考えてるコイツを、俺が必ず守ってやらないと。

…しかし、なんでそんなこと……しかも、どっかで会ったような…ずっと前に。


~~~


「ただいま~」

「おかえり遊依に……えっと、だぁれ?」

あっちゃ~…大雨だったから連絡するの忘れてた……参ったなぁ…。

「俺の友達でさ、彼方…!」
「なぁに…?」
「タオル持ってきて、あと母さんにちょっと話したいことがあるって」
「うん、分かったけどなんでこそこそ話なの?」
「あ…はは~…」

色々と大丈夫だろうか…いや、ウチには親父以外明るい人しかしないから問題ないだろうけど…むしろ付いていけるか…。

「じゃあこっちな」
「お、お邪魔します…」

なんかこの恐縮です今日からお世話になります感なに!?あとだんだん声が小さくなっている!?

引っ張ってリビング、というかダイニングのテーブルまで来るとニコニコしながら母さんと彼方が待っていた。あ、タオルありがと。
やっと落ち着けるーーーと思いきや、

「まさか遊依に鞘歌ちゃんみたいな明るい彼女じゃなくてこんな大人しそうな彼女ができるなんて夢みたい!」
「母さん初っぱなから勘違いしてる!?」
「あれ…、女の人じゃなかったの?」
「俺も初見は間違えたけど違うから!」
「やっぱりチビはそう見られて……」
「あーもうお前もなんなんだーっ!!」

ネクラとか勘弁してくれよ…。
にしても勘違いされやすいんだな、こいつ。なんかクラスでも着る制服間違えてるとか言われてたし。

「うーん、とりあえず自己紹介からかしら?」
「彼方だよー!」
「…斬新だな」
「えっと、コイツは全盲だから…な?」
「そーだったの?」
「おう、まぁ先に紹介した方がいいな。希城涙、クラスの転入生」
「よろしくお願いします……あとチビなのはちょっとした病気で…」
「うん、無茶な弁解はしない方がいいぞ」

あとお前は喋るたびに声が小さくなるんだな!?
ほんっとに…ネクラは俺だけで十分だっての!

「私は星夜由奏、遊依の母です。さっきの女の子は遊依の妹の彼方ちゃんよ」
「よろしくね!」
「それで遊依、どうしてこんな時間に連れてきちゃったの?」
「それがさ……あぁ~~~!単刀直入に言うけど!!涙をしばらく泊めてもいいですか!」

変な嘘考えるより手っ取り早い気がした、ダメならその時だ、考えられるだけのことをしよう。

「うーん、ウチは良いけどご両親は…」
「俺、親いないからいいです…気にしないでください」
「あら…彼方、いい?」
「お兄ちゃん増えるね!」

おっ!!来た!!

「ちなみにどれくらいの期間かな?」
「明確には決まってな……」
「よぉし!もうずっとウチにいても良いわよ!なぁんか息子が一人増えた気分!遊依と違って手もかからなそうだし!」
「なっ!!俺はかかってるのかよ!」
「そりゃあそうよ」

母さんの涙贔屓がヤバイな…もしかしてすっげえ気に入っちゃったのか…それはそれで非常に厄介なんだけど。

「じゃあ決まりね!涙くん!よろしくね~!!」
「は、はい…!」
「お部屋…うん、空いてるお部屋あるからお掃除するわね!今日は遊依の部屋で寝てね!」
「うえぇっ!?」
「ダメなの?疚しいものでもあるの?」
「ないから!!いや、いいですよーだ!」

自分の部屋に家族以外の人を入れるなんて久々過ぎてちょっと耐性が……しかも隣で涙は真っ赤だし、どうにかしようこの家族。


~~~


「んじゃ電気消すぞ~」
「うん…」

12時過ぎ、さすがに寝ないとヤバそうだ。
ベッドに潜り込んでいよいよ寝ようと思った瞬間、

「…ありがとう」
「なにが?」
「昔、家の庭に迷いこんだ子供がいたんだ」

話によると、完全に箱入りだった涙は初めて目の前で同い年の子供を見たとか。

「庭師は父さんに内緒でいつもその子供を遊びに来ていいって言って、たまに庭で遊んでた。デュエルを教えてくれたのもそいつだったんだ」
「なんで、そんな話を?」
「その子供に、遊依が似てたから」

似てた、か。でも俺じゃないもんな、そんなの知らないから。

「…おやすみ」


ーーーーー、


ーーー、


~~~


「ふぁぁ……」

朝、何故か隣に涙はいなかった。幽霊か夢か、いやそうじゃなかった。

「遊依にぃ遅いぞっ!」
「あははー昨日遅かったからなぁって涙は?」
「えっとね、お庭にいるよ!」
「なんで庭…?」

庭って母さんの趣味でガーデニング的な…花と野菜の宝物庫とかなんとか言われてたよな、なんでそんな場所に。

「おーい涙、いるかー」

「!遊依、おはよう」
「ここ来てどうした?」
「実は…」

曰く、花が好きらしい。少女趣味に思われるからあんまり表では言わない……とか言ってるけどめちゃ語ってるぞ……。
ま、まぁ庭師とかなんとか寝る前に言ってたしでかい庭があったんだろうし箱入りだから暇潰しでもあったんだろうな。

「学校ないし暇だし、どうすっかなぁ…」
「……」
「どうした?」
「…誰かいる……」
「へっ?」

庭から出てみると確かに執事っぽいやつが…誰?

「お迎えにあがりました、希城様、星夜様」

「怪しいな…」
「あぁ、怪しさの塊だよあれは」

「私はあるお方に仕えるエルザと申します。我が主がお二人に話があるとのことです、ぜひご同行を」

怪しさてんこ盛りなんて言ったもんだ、こいつの怪しさがヤバイ、なんだこれは。

「もしかして、死神男の使いか…?」
「ありえるな……」
「よし、」

「どうかなさいましたか?」

「いきなり現れて連れていこうなんて片腹痛いぞ!」

「あぁなるほど…ならば、私が怪しい者ではないとデュエルで証明しましょう」

「デュエルで…?……分かった!涙、離れるなよ」
「あぁ」

死神男の使いならタロットモンスターを使ってくるはず、それなら!

《DUELmode fieldON》

「「デュエル!!」」

《hand:5/life:4000》

デュエルを吹っ掛けてきたってことは自信があるってことだ、油断はできない。
こんな怪しい奴に負けてたまるかっての!

「先攻は私です。私は《紅蓮の乙女》を召喚。ターンエンドです」
《ATK:0/level:3》
《set magic or trap:0/hand:4》

「攻撃力0のモンスター…!」
「ナメてるのか、それとも……俺のターン!俺は《星騎士(ステラパラディン) カノープス》を召喚!カノープスは手札の【星騎士】を墓地に送ることで、カードを一枚ドローできる!」
《ATK:1500/level:4》

よしっ!良いカードを引いた!

「いけっ!カノープスで《紅蓮の乙女》に攻撃!スピニングフラッシュ!!」

「《紅蓮の乙女》の効果発動!相手のモンスターが攻撃してきた時、モンスターを入れ替えバトルを続行する」

「んなぁっ!?」
《Yui life:2500》

コントロールを変えて相手にダメージを与える。嫌がらせってレベルじゃねえ……たまに見かけたりしたけど相手にしたくないよな。

「くっ…カードを二枚伏せてターンエンド!」
《set magic or trap:2/hand:3》

「カノープスは元いた場所に戻ります。私のターン!私は《聖界の竜》を手札から墓地に送り、フィールド魔法《鮮血城-チェイテ》を発動!」

「チェイテ…!?」
「知ってるのか?」
「あぁ、去年の世界大会の準優勝者が使ったデッキ…フィールドのチェイテから展開する……」

もしあれが本物なら、俺は今世界レベルのデュエリストと戦っている…!!

「ははっ……下克上、上等…!!」

「やはり、隠しきれませんか…まぁ、私もその方がやりやすいんだけどね」

互いに本気でやる…!俺も、アルファオリオンだけじゃない、色々とむちゃくちゃやらせてもらうからな!

「そんじゃ、行きますかな!!」






3話へ続く

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【あとがき】


今回の一言、「 攻 略 完 了 」。
涙チョロすぎやしませんか、いやマジで。でも有能だから安心してください、ただヒロインしてるだけじゃないです。

超展開に始まり超展開に終わったよorz
ただし涙も遊依も信用しきれてない節があるんだよね、これが二期三期になると凄まじいことになる。今はまだ「ホモとかwww」だけど後々相思相愛になりますから、原点にして頂点を越えますから。遊ヒカ越えは伊達じゃない。
エルザさんは支えてるじゃなくて協力者が正しい。その協力者が誰かは今明かせませんが次回明かせたら明かしたいね。
涙のデュエルはしばらくお待ちください。四話辺りでやろうと思ってます。

次回!!世界基準のトップデュエリスト・エルザと遊依の星騎士が激突!
新星騎士シンクロも登場しますのでご期待ください!……しかし、涙がここまで非常識とは…。


【予告】
世界トップレベルのデュエリスト・エルザと遊依のデュエルは続く。
エルザの使うフィールド魔法から繰り出される強力なモンスターに圧倒され、絶体絶命のピンチに追い込まれる遊依。
しかし、遊依は秘密兵器とも言えるとあるシンクロモンスターを隠し持ち、そのモンスターで逆転を狙う!
次回!seek-3「その身は光!輝雲の騎士ベータオリオン!」

【今回のカード】

今回のカードは《紅蓮の乙女》!
攻撃力0、守備力0、レベル3のモンスター!
見た目は弱そうだけど、攻撃されたらコントロールを入れ換えてバトルを続行できる強力な効果を持っているんだ!
相手が強力な攻撃力を持っているだけ強い力を発揮できるぞ!