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ジェレスタ2「 呼 び 覚 ま せ 希 望 ！ 風 の 星 ホ ー プ ・ オ ブ ・ ソ ー ド ！ 」
「…うしっ！」
《銀河眼の光子竜(ｷﾞｬﾗｸｼｰｱｲｽﾞﾌｫﾄﾝﾄﾞﾗｺﾞﾝ)》…カイトさんのエースモンスターがこんな間近で見れるなんて感動だけど、今はデュエルに集中だ！
「俺はカードを一枚伏せターンエンド、さぁ遊矢のターンだ！」
《手札:1》
「俺のターン、ドロー！」
俺のフィールドにはエア・ストリームソードだけ、普通なら銀河眼は倒せない。
でも今ドローした魔法(ﾏｼﾞｯｸ)カード《スピードスラッシュ》は風属性モンスター一体を選択して攻撃力を相手フィールドの攻撃力が一番高いモンスターと同じにできる。
エア・ストリームソードの効果で破壊を無効にすれば勝てる！
「俺は《Ss-マッハ・シューター》を召喚！」
《攻撃力:1000/レベル:3》
「更に魔法カード《スピードスラッシュ》をエア・ストリームソードを選択して発動！これによって攻撃力は銀河眼と同じになる！」
《攻撃力:3000》
よおし！！これで勝利が見えてきたぁ！
「いっけえエア・ストリームソード！銀河眼を攻撃だーッ！」
「詰めが甘いな、銀河眼の効果発動！銀河眼が戦闘を行う時、銀河眼と戦闘する相手モンスターを除外する！」
あ…また焦って効果忘れてた……。うわぁぁ…じゃあ帰ってきたらオーバーレイユニットなくなるじゃんか～…！
「全く…遊矢はホントにバカなんだから」
「遊矢ー！焦ってもしょうがねーぞー！」
「だぁから！分かってるっつーの！」
でもこれでカイトさんのフィールドにモンスターはいない！
「マッハ・シューターでカイトさんにダイレクトアタック！」
「ぐっ！」
《カイトのライフ:3000》
やっとカイトさんのライフが削れたぜ…！
「罠発動《光子衝撃波(ﾌｫﾄﾝｼｮｯｸｳｪｰﾌﾞ)》！ダイレクトアタックで受けたダメージが1000ポイント以上の時、同じダメージを相手に与え、受けたダメージ以下の攻撃力を持つフォトンモンスターをデッキから特殊召喚する！」
「そ…そんなぁ…」
《遊矢のライフ:800》
「現れろ《フォトン・サテライト》！《光子圧力界》の効果発動！」
《攻撃力:100/レベル:1》
《遊矢のライフ:700》
ライフが1000以下…ヤバイぜ。
カイトさんの一歩二歩先に行く戦略、俺のやることが全部読まれてる…！
「バトルフェイズ終了時、除外された銀河眼とエア・ストリームソードはフィールドに戻る」
「エア・ストリームソードのオーバーレイユニットは墓地に送られて、銀河眼の攻撃力は500ポイントアップする…」
《攻撃力:3500》《ORU:0》
「分かっているようだな」
そりゃ落ち着いて考えればテレビで効果知ってるわけだし、ホントバカだなぁ俺！
「なら俺は、速攻魔法《エナジーウィング》を発動！自分フィールドのレベル4以下の風属性モンスターを一体リリースして相手の魔法・罠を一枚破壊する！《光子圧力界》を破壊！」
「伏せカードにどうして使わなかったのか…」
「ダメージ量重視な奴ですから…」
「カードを二枚伏せてターンエンド！」
《手札:1》
《フォトン・サテライト》がいるってことはダイソンスフィアを警戒しなくちゃな！
「俺のターンドロー！俺は《フォトン・サテライト》の効果を発動！銀河眼のレベルをこのモンスターに加える！」
《レベル:9》
「《フォトン・サテライト》は一体で二体分のエクシーズ素材となる、俺はレベル9となった《フォトン・サテライト》二体分でオーバーレイ！二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚！現れろ《光子皇 ギャラクシンクロ》！」
《攻撃力:3000/ランク:9/ORU:1》
ダイソンスフィアじゃない！！初めて見るカードだ！
銀河眼と並んで強力な攻撃力を持ち合わせてる……エア・ストリームソード、耐えきってくれよ…！
「行くぞ！銀河眼でエア・ストリームソードを攻撃！破滅のフォトンストリーム！」
「罠カード《リバースディメンジョン》発動！バトルする銀河眼とエア・ストリームソードの攻撃力を入れ換える！」
《攻撃力:2100→3500》《攻撃力:3500→2100》
「くっ…！」
《カイトのライフ:1600》
よし！まず１つ凌いだ！次だ！
「ギャラクシンクロでエア・ストリームソードを攻撃！フォトンパニッシュ！」
「罠発動！《ワンダーソウル》！オーバーレイユニットのない風属性モンスターエクシーズがバトルを受けた時、このカードをオーバーレイユニットにできる！」
《ORU:1》
「これでエア・ストリームソードの効果を発動！1ターンに一度、オーバーレイユニットを１つ使い、戦闘破壊を無効にしてダメージを半分にする！」
《遊矢のライフ:250》《ORU:0》
なんとか全部凌いだぜ……ふう…。
「遊矢が凌ぎきった！」
「銀河眼も破壊されて、後はギャラクシンクロを倒せれば！」
「いや…」
「ギャラクシンクロの効果発動！バトルで相手モンスターを破壊できなかった時、オーバーレイユニットを１つ使い、もう一度バトルできる！」
《ORU:0》
エア・ストリームソードの効果はまだ続いてる、でもダメージは450だからライフが残らない…！
「これでトドメだ！フォトンパニッシュ！」
「これが決まれば遊矢の負けだ！」
「遊矢！！」
「………」
「俺は…手札の《ウィンドクリボー》の効果を発動！手札から墓地に送り、戦闘ダメージを0にする！」
「なにっ！？」
ま、マジで危なかったぜ…。ありがとな、《ウィンドクリボー》。
だけどヤバいってのは変わりない…かな。
「俺はこれでターンエンド」
《手札:2》
「遊矢のライフは僅か250…」
「フィールドにはオーバーレイユニットのないエア・ストリームソードだけだなんて…」
「俺のターン、ドロー！」
……ダメだぁこのカードじゃ逆転できない…意地張ったわりにぼろ負けしたとか言われたくないし…。
カイトさんのライフは1600もある、考えよう…落ち着いて考えればなにか見えてくるはず…！！
ーー『お前ならこのカードを有意義に使ってくれると、このカードが信じてるんだ』
ーー『笑顔と信じる気持ちを忘れるな！かっとビングだぜ！遊矢！』
そうか、あのカードとこれを使えば、カイトさんに勝てるかも……！やってみるっきゃない！
「かっとビングだぁ！！俺！！」
「…！かっとビング……」
さっきはテキストが読めなかったのに、読めるようになってる…！よしっ！
「カードを信じて、最後の最後まで諦めない！それが遊馬さんから教えてもらった全てだ！俺はエア・ストリームソードをエクシーズ素材に、エア・ストリームエクシーズチェンジ！」
「なんだと！？」
「一体何が起こってるの！？」
「エア・ストリームソードが進化！？」
これが俺の新たな切り札だ！！
「現れろ！ジェレスタエクシーズ！希望の光、疾風迅雷の力！《希望騎士 ホープ・オブ・ソード》！！」
《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:1》
「ジェレスタ…エクシーズ…？」
「そんなの聞いたことないわ」
「……なるほど、遊馬か…」
よっしゃぁぁ！！召喚成功だぜ！
「だが、ホープ・オブ・ソードではギャラクシンクロの攻撃力に及ばんな」
「違うぜカイトさん！ホープ・オブ・ソードの効果、1ターンに一度オーバーレイユニットを１つ使うことで相手モンスター一体を選択し、そのモンスターの攻撃力1000ポイントにつき800ポイント攻撃力をアップできる！ギャラクシンクロの攻撃力は3000、よって攻撃力は2400ポイントアップする！」
《攻撃力:4900/ORU:0》
「攻撃力4900だと！？」
「いっけー！ホープ・オブ・ソードでギャラクシンクロを攻撃！シューティングスターブレード！」
「ぐっ…！！だが、ギャラクシンクロはダメージが1000ポイントを越えた時、ダメージを1000ポイント軽減する！」
《カイトのライフ:600》
減りきらなかった…！！だけど、こんなところで負けるわけにはいかないんだ！！
「ライフが残ったな、遊矢」
「いいやまだです！！速攻魔法《奇跡の閃光(ﾐﾗｸﾙｼｬｲﾆﾝｸﾞ)》を発動！このカードは、本来の攻撃力が戦闘した相手モンスターより下のモンスターが破壊に成功した時、そのモンスターの攻撃力分ダメージを与える！」
「ギャラクシンクロの攻撃力は3000！」
「これで終わりだ！ホープ・オブ・ソード！ミラクルシャイニングブレード！！」
「ぐ…！うぁああああ！！」
《カイトのライフ:0》
《WIN:風雅遊矢》
…………やった………？やっちゃった…！？
俺…、
「カイトさんに…勝っちゃった…」
「遊矢すごーい！！」
「うわっ！」
「まさかかっちまうなんてな！」
「いやぁ～それほどでも～……？」
「…あれが、アイツの……風雅遊矢…か」
今の人影……誰だあれ、もしかして俺のファンになっちまったとか？…まぁカイトさんのファンに決まってるよなー。
「カイト、本気でないとしても負けるとは…お前らしくないな」
「あぁ…少し昔のことを思い出してな」
「かっとビング…か」
「まるで遊馬のような奴だな、アイツは」
…！そうだ、デュエルしてもらったんだからお礼言わなきゃ！
「カイトさん！デュエルしてくれてありがとうございます！」
「俺こそ、久々に楽しいデュエルだった」
「世界大会、頑張ってください！応援してますから！」
「感謝する。遊矢、」
「はい…？」
「デュエルには無限の可能性がある、デュエルを通して間違った道に進んだ者もデュエルで助け出せる。それを忘れるな」
「…はい！」
デュエルの無限の可能性。きっといつかこの言葉を必要とする時が来ると思う。
「よぉし遊矢！今度こそデュエルだ！」
「もちろんだぜ！」
「「デュエル！！」」
～～～
《俺は、《超銀河眼の光子龍(ﾈｵｷﾞｬﾗｸｼｰｱｲｽﾞﾌｫﾄﾝﾄﾞﾗｺﾞﾝ)》でダイレクトアタック！アルティメットフォトンストリーム！！》
《決まったぁぁーっ！！デュエルモンスターズ世界大会優勝者は天城カイト！二年連続優勝だぁぁーーっ！！》
カイトさん…！やっぱりカッコいいぜ…！
「まさか遊矢がカイトに勝っちゃうなんてね」
「でもさ、本気のカイトさんに勝ったわけじゃないから、いつか本気のカイトさんに勝ちたいんだ！」
そしてなにより、遊馬さんとデュエルしたいんだ！！
「楽しみだぜ！！」
～～～
「行け！！ダイレクトアタック！」
「ぐわぁああ！！！」
《？のライフ:0》
「あ…兄貴が一瞬で……」
「うぅ…っ」
「貴様の実力もこの程度か…」
「ヒッ…！」
「あれが………仮面の魔女…！」
3話へ続く
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【あとがき】
今回の一言、「二代目黒薔薇の魔女はこちらです」。
リメイクにおけるアイツの黒歴史である。触れたら負け。
いや、インパクトないなと思ってインパクトを与えたかっただけ。インパクトを与えた結果奴は弾けた。
一応リメイクが更新されていくにつれて、旧版の設定はなかったことにされて、改竄されるので実際次回以降は語ったら負けなアイツの黒歴史になるわけです。※要するにイリアステルの改竄に遭いました
カイトの相手がクリスじゃなかったり新規モンスターがいたりフィニッシュが違ったりリメイクならではな感じだね。
次回以降から結構大きな変化があります。さて、まずはアイツの初登場リメイクから…。
次回！！仮面の魔女現る！？だけどその正体は…？
無差別にデュエリストを襲っていると話題になっている仮面の魔女を探しに遊矢とアミは夜の町へ！
しかしその正体は……！？
【予告】
デュエリストを無差別に襲い、一部のデュエリストからはカードを奪うという事件がハートランドシティで起こっていた。
仮面の魔女と呼ばれる正体不明のデュエリストにハートランドシティのデュエリストたちは夜を震えながら過ごす中、遊矢はその仮面の魔女とデュエルしたいと思い、アミと共に夜の町に出るのだが…。
次回！第3話「漆黒の混沌 遊矢VS仮面の魔女！？」
【おまけ】
遊矢「今回紹介するのは《希望騎士 ホープ・オブ・ソード》！相手が強ければ強いほど高い攻撃力を持つことができるぞ！」
ヒカル「さて問題だ、相手フィールドに希望皇ホープ、銀河眼、アビス・スプラッシュがいる時、最初にホープの攻撃力から計算してホープ・オブ・ソードの合計攻撃力はいくつになる？」
遊矢「えーっと…ホープの攻撃力は2500、銀河眼は3000、アビス・スプラッシュは2400だからえーっとぉ…」
ヒカル「答えは2500+1600で4100、ホープ・オブ・ソードは1ターンに一度しか効果発動できない」
遊矢「引っかけかよ…」
ヒカル「…自分のカードの効果くらい把握しろよ……」
※深夜0時～5時までのコメントや読者登録はマナー違反です。おやめください。
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ジェレスタ2「 呼 び 覚 ま せ 希 望 ！ 風 の 星 ホ ー プ ・ オ ブ ・ ソ ー ド ！ 」
「…うしっ！」
《銀河眼の光子竜(ｷﾞｬﾗｸｼｰｱｲｽﾞﾌｫﾄﾝﾄﾞﾗｺﾞﾝ)》…カイトさんのエースモンスターがこんな間近で見れるなんて感動だけど、今はデュエルに集中だ！
「俺はカードを一枚伏せターンエンド、さぁ遊矢のターンだ！」
《手札:1》
「俺のターン、ドロー！」
俺のフィールドにはエア・ストリームソードだけ、普通なら銀河眼は倒せない。
でも今ドローした魔法(ﾏｼﾞｯｸ)カード《スピードスラッシュ》は風属性モンスター一体を選択して攻撃力を相手フィールドの攻撃力が一番高いモンスターと同じにできる。
エア・ストリームソードの効果で破壊を無効にすれば勝てる！
「俺は《Ss-マッハ・シューター》を召喚！」
《攻撃力:1000/レベル:3》
「更に魔法カード《スピードスラッシュ》をエア・ストリームソードを選択して発動！これによって攻撃力は銀河眼と同じになる！」
《攻撃力:3000》
よおし！！これで勝利が見えてきたぁ！
「いっけえエア・ストリームソード！銀河眼を攻撃だーッ！」
「詰めが甘いな、銀河眼の効果発動！銀河眼が戦闘を行う時、銀河眼と戦闘する相手モンスターを除外する！」
あ…また焦って効果忘れてた……。うわぁぁ…じゃあ帰ってきたらオーバーレイユニットなくなるじゃんか～…！
「全く…遊矢はホントにバカなんだから」
「遊矢ー！焦ってもしょうがねーぞー！」
「だぁから！分かってるっつーの！」
でもこれでカイトさんのフィールドにモンスターはいない！
「マッハ・シューターでカイトさんにダイレクトアタック！」
「ぐっ！」
《カイトのライフ:3000》
やっとカイトさんのライフが削れたぜ…！
「罠発動《光子衝撃波(ﾌｫﾄﾝｼｮｯｸｳｪｰﾌﾞ)》！ダイレクトアタックで受けたダメージが1000ポイント以上の時、同じダメージを相手に与え、受けたダメージ以下の攻撃力を持つフォトンモンスターをデッキから特殊召喚する！」
「そ…そんなぁ…」
《遊矢のライフ:800》
「現れろ《フォトン・サテライト》！《光子圧力界》の効果発動！」
《攻撃力:100/レベル:1》
《遊矢のライフ:700》
ライフが1000以下…ヤバイぜ。
カイトさんの一歩二歩先に行く戦略、俺のやることが全部読まれてる…！
「バトルフェイズ終了時、除外された銀河眼とエア・ストリームソードはフィールドに戻る」
「エア・ストリームソードのオーバーレイユニットは墓地に送られて、銀河眼の攻撃力は500ポイントアップする…」
《攻撃力:3500》《ORU:0》
「分かっているようだな」
そりゃ落ち着いて考えればテレビで効果知ってるわけだし、ホントバカだなぁ俺！
「なら俺は、速攻魔法《エナジーウィング》を発動！自分フィールドのレベル4以下の風属性モンスターを一体リリースして相手の魔法・罠を一枚破壊する！《光子圧力界》を破壊！」
「伏せカードにどうして使わなかったのか…」
「ダメージ量重視な奴ですから…」
「カードを二枚伏せてターンエンド！」
《手札:1》
《フォトン・サテライト》がいるってことはダイソンスフィアを警戒しなくちゃな！
「俺のターンドロー！俺は《フォトン・サテライト》の効果を発動！銀河眼のレベルをこのモンスターに加える！」
《レベル:9》
「《フォトン・サテライト》は一体で二体分のエクシーズ素材となる、俺はレベル9となった《フォトン・サテライト》二体分でオーバーレイ！二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚！現れろ《光子皇 ギャラクシンクロ》！」
《攻撃力:3000/ランク:9/ORU:1》
ダイソンスフィアじゃない！！初めて見るカードだ！
銀河眼と並んで強力な攻撃力を持ち合わせてる……エア・ストリームソード、耐えきってくれよ…！
「行くぞ！銀河眼でエア・ストリームソードを攻撃！破滅のフォトンストリーム！」
「罠カード《リバースディメンジョン》発動！バトルする銀河眼とエア・ストリームソードの攻撃力を入れ換える！」
《攻撃力:2100→3500》《攻撃力:3500→2100》
「くっ…！」
《カイトのライフ:1600》
よし！まず１つ凌いだ！次だ！
「ギャラクシンクロでエア・ストリームソードを攻撃！フォトンパニッシュ！」
「罠発動！《ワンダーソウル》！オーバーレイユニットのない風属性モンスターエクシーズがバトルを受けた時、このカードをオーバーレイユニットにできる！」
《ORU:1》
「これでエア・ストリームソードの効果を発動！1ターンに一度、オーバーレイユニットを１つ使い、戦闘破壊を無効にしてダメージを半分にする！」
《遊矢のライフ:250》《ORU:0》
なんとか全部凌いだぜ……ふう…。
「遊矢が凌ぎきった！」
「銀河眼も破壊されて、後はギャラクシンクロを倒せれば！」
「いや…」
「ギャラクシンクロの効果発動！バトルで相手モンスターを破壊できなかった時、オーバーレイユニットを１つ使い、もう一度バトルできる！」
《ORU:0》
エア・ストリームソードの効果はまだ続いてる、でもダメージは450だからライフが残らない…！
「これでトドメだ！フォトンパニッシュ！」
「これが決まれば遊矢の負けだ！」
「遊矢！！」
「………」
「俺は…手札の《ウィンドクリボー》の効果を発動！手札から墓地に送り、戦闘ダメージを0にする！」
「なにっ！？」
ま、マジで危なかったぜ…。ありがとな、《ウィンドクリボー》。
だけどヤバいってのは変わりない…かな。
「俺はこれでターンエンド」
《手札:2》
「遊矢のライフは僅か250…」
「フィールドにはオーバーレイユニットのないエア・ストリームソードだけだなんて…」
「俺のターン、ドロー！」
……ダメだぁこのカードじゃ逆転できない…意地張ったわりにぼろ負けしたとか言われたくないし…。
カイトさんのライフは1600もある、考えよう…落ち着いて考えればなにか見えてくるはず…！！
ーー『お前ならこのカードを有意義に使ってくれると、このカードが信じてるんだ』
ーー『笑顔と信じる気持ちを忘れるな！かっとビングだぜ！遊矢！』
そうか、あのカードとこれを使えば、カイトさんに勝てるかも……！やってみるっきゃない！
「かっとビングだぁ！！俺！！」
「…！かっとビング……」
さっきはテキストが読めなかったのに、読めるようになってる…！よしっ！
「カードを信じて、最後の最後まで諦めない！それが遊馬さんから教えてもらった全てだ！俺はエア・ストリームソードをエクシーズ素材に、エア・ストリームエクシーズチェンジ！」
「なんだと！？」
「一体何が起こってるの！？」
「エア・ストリームソードが進化！？」
これが俺の新たな切り札だ！！
「現れろ！ジェレスタエクシーズ！希望の光、疾風迅雷の力！《希望騎士 ホープ・オブ・ソード》！！」
《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:1》
「ジェレスタ…エクシーズ…？」
「そんなの聞いたことないわ」
「……なるほど、遊馬か…」
よっしゃぁぁ！！召喚成功だぜ！
「だが、ホープ・オブ・ソードではギャラクシンクロの攻撃力に及ばんな」
「違うぜカイトさん！ホープ・オブ・ソードの効果、1ターンに一度オーバーレイユニットを１つ使うことで相手モンスター一体を選択し、そのモンスターの攻撃力1000ポイントにつき800ポイント攻撃力をアップできる！ギャラクシンクロの攻撃力は3000、よって攻撃力は2400ポイントアップする！」
《攻撃力:4900/ORU:0》
「攻撃力4900だと！？」
「いっけー！ホープ・オブ・ソードでギャラクシンクロを攻撃！シューティングスターブレード！」
「ぐっ…！！だが、ギャラクシンクロはダメージが1000ポイントを越えた時、ダメージを1000ポイント軽減する！」
《カイトのライフ:600》
減りきらなかった…！！だけど、こんなところで負けるわけにはいかないんだ！！
「ライフが残ったな、遊矢」
「いいやまだです！！速攻魔法《奇跡の閃光(ﾐﾗｸﾙｼｬｲﾆﾝｸﾞ)》を発動！このカードは、本来の攻撃力が戦闘した相手モンスターより下のモンスターが破壊に成功した時、そのモンスターの攻撃力分ダメージを与える！」
「ギャラクシンクロの攻撃力は3000！」
「これで終わりだ！ホープ・オブ・ソード！ミラクルシャイニングブレード！！」
「ぐ…！うぁああああ！！」
《カイトのライフ:0》
《WIN:風雅遊矢》
…………やった………？やっちゃった…！？
俺…、
「カイトさんに…勝っちゃった…」
「遊矢すごーい！！」
「うわっ！」
「まさかかっちまうなんてな！」
「いやぁ～それほどでも～……？」
「…あれが、アイツの……風雅遊矢…か」
今の人影……誰だあれ、もしかして俺のファンになっちまったとか？…まぁカイトさんのファンに決まってるよなー。
「カイト、本気でないとしても負けるとは…お前らしくないな」
「あぁ…少し昔のことを思い出してな」
「かっとビング…か」
「まるで遊馬のような奴だな、アイツは」
…！そうだ、デュエルしてもらったんだからお礼言わなきゃ！
「カイトさん！デュエルしてくれてありがとうございます！」
「俺こそ、久々に楽しいデュエルだった」
「世界大会、頑張ってください！応援してますから！」
「感謝する。遊矢、」
「はい…？」
「デュエルには無限の可能性がある、デュエルを通して間違った道に進んだ者もデュエルで助け出せる。それを忘れるな」
「…はい！」
デュエルの無限の可能性。きっといつかこの言葉を必要とする時が来ると思う。
「よぉし遊矢！今度こそデュエルだ！」
「もちろんだぜ！」
「「デュエル！！」」
～～～
《俺は、《超銀河眼の光子龍(ﾈｵｷﾞｬﾗｸｼｰｱｲｽﾞﾌｫﾄﾝﾄﾞﾗｺﾞﾝ)》でダイレクトアタック！アルティメットフォトンストリーム！！》
《決まったぁぁーっ！！デュエルモンスターズ世界大会優勝者は天城カイト！二年連続優勝だぁぁーーっ！！》
カイトさん…！やっぱりカッコいいぜ…！
「まさか遊矢がカイトに勝っちゃうなんてね」
「でもさ、本気のカイトさんに勝ったわけじゃないから、いつか本気のカイトさんに勝ちたいんだ！」
そしてなにより、遊馬さんとデュエルしたいんだ！！
「楽しみだぜ！！」
～～～
「行け！！ダイレクトアタック！」
「ぐわぁああ！！！」
《？のライフ:0》
「あ…兄貴が一瞬で……」
「うぅ…っ」
「貴様の実力もこの程度か…」
「ヒッ…！」
「あれが………仮面の魔女…！」
3話へ続く
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【あとがき】
今回の一言、「二代目黒薔薇の魔女はこちらです」。
リメイクにおけるアイツの黒歴史である。触れたら負け。
いや、インパクトないなと思ってインパクトを与えたかっただけ。インパクトを与えた結果奴は弾けた。
一応リメイクが更新されていくにつれて、旧版の設定はなかったことにされて、改竄されるので実際次回以降は語ったら負けなアイツの黒歴史になるわけです。※要するにイリアステルの改竄に遭いました
カイトの相手がクリスじゃなかったり新規モンスターがいたりフィニッシュが違ったりリメイクならではな感じだね。
次回以降から結構大きな変化があります。さて、まずはアイツの初登場リメイクから…。
次回！！仮面の魔女現る！？だけどその正体は…？
無差別にデュエリストを襲っていると話題になっている仮面の魔女を探しに遊矢とアミは夜の町へ！
しかしその正体は……！？
【予告】
デュエリストを無差別に襲い、一部のデュエリストからはカードを奪うという事件がハートランドシティで起こっていた。
仮面の魔女と呼ばれる正体不明のデュエリストにハートランドシティのデュエリストたちは夜を震えながら過ごす中、遊矢はその仮面の魔女とデュエルしたいと思い、アミと共に夜の町に出るのだが…。
次回！第3話「漆黒の混沌 遊矢VS仮面の魔女！？」
【おまけ】
遊矢「今回紹介するのは《希望騎士 ホープ・オブ・ソード》！相手が強ければ強いほど高い攻撃力を持つことができるぞ！」
ヒカル「さて問題だ、相手フィールドに希望皇ホープ、銀河眼、アビス・スプラッシュがいる時、最初にホープの攻撃力から計算してホープ・オブ・ソードの合計攻撃力はいくつになる？」
遊矢「えーっと…ホープの攻撃力は2500、銀河眼は3000、アビス・スプラッシュは2400だからえーっとぉ…」
ヒカル「答えは2500+1600で4100、ホープ・オブ・ソードは1ターンに一度しか効果発動できない」
遊矢「引っかけかよ…」
ヒカル「…自分のカードの効果くらい把握しろよ……」