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ジェレスタ103「 真 の 高 み へ ! ! 銀 河 師 弟対 決 ! 」


「あー!どこ行ったんだよアイツー!」
「見当たらねえな、この建物迷いやすいとか言ってたし」
「無茶苦茶だぜぇ………」

「どうした、遊矢にアリトも」

ん?聞き慣れてた声がしたような、最近休んでて聞いてないけど。なんだっけ………Thank You?だっけ。

「ドロワ先生!どーしたんですか急に休んで!」
「あぁ、産休だ」
「Thank You?」
「そう、……ってそれは違うだろう」

Thank You?サンキュー?さんきゅー………解らん!!

「すげえな、子供できたのか!」
「えっ!?どゆこと!?」
「…アリトがちゃんと意味を分かってるのに驚いた」
「バカにすんな!!」
「で、遊矢はなにをしに?」
「それが~…!」


~~~


「「デュエル!!」」

「先行はもらう!俺のターン!」

カイトのデッキはフォトンとギャラクシーを合わせたデッキ、要は《銀河眼の光子竜》。銀河眼を封印すれば勝ちは間違いない…!

「俺は《カオス・パージ シーカー》を召喚!シーカーは手札の魔法カードを一枚墓地に送り、デッキから光属性か闇属性モンスターを手札に加える」
《攻撃力:1700/レベル:4》

よしっ、これなら!

「手札の《カオス・パージ イノセンスガール》を特殊召喚!効果で墓地の魔法カードを除外し、光属性モンスターのレベルを二倍にする」
《攻撃力:1000/レベル:4→8》《レベル:8》

「レベル8が二体、来るか」

「レベル8となったシーカーとイノセンスガールをオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ《ギャラクティック・カオス・ドラゴン》!」
《攻撃力:3000/ランク:8/ORU:2》

「カードを二枚伏せ、ターンエンド!」
《手札:2》

今伏せた一枚は《鏡蘭の剣》、相手の召喚したモンスターを除外するカード。これを銀河眼が召喚されたタイミングで発動すれば完璧だ…!

「俺のターン、ドロー!俺は《フォトン・スラッシャー》を特殊召喚!このモンスターは自分フィールドにモンスターが存在しない時、特殊召喚できる」
《攻撃力:2100/レベル:4》

「そして、《フォトン・チャージマン》を通常召喚!《フォトン・チャージマン》は1ターンに一度、次の自分のスタンバイフェイズまで攻撃力を倍にできる」
《攻撃力:1000→2000/レベル:4》

攻撃力2000以上のモンスターが二体、来るか!

「…俺はレベル4の《フォトン・スラッシャー》と《フォトン・チャージマン》でオーバーレイ!」

「なに!?」

「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ《輝光子 パラディオス》!」
《攻撃力:2000/ランク:4/ORU:2》

銀河眼じゃない…!?あれだけの準備をしておいてパラディオスをエクシーズ召喚するなんて……。

「てめえナメてんのかよ!」
「そう焦るな、これもデュエルの戦術の1つだ」
「相手から逃げ回るのが戦術かよ、笑わせんな!」
「なら攻撃は最大の防御か?…お前の師はそんなこと言ってないはずだがな」
「な…っ!今あの野郎は関係ないだろ!」
「どうだかな」

俺にはカイトと、もう一人師匠が居る。今は行方不明で、いなくなったからカイトが師として加わったのを覚えてる。
あんまり良い思い出でもなかったがな…!

「パラディオスの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、フィールドのこのカード以外全ての効果を無効にし、モンスターエクシーズの…つまりギャラクティック・カオスの攻撃力を0にする!」
《ORU:1》

《攻撃力:0》
「チッ…」

「行けパラディオス!フォトンディバイティング!」

《ヒカルのライフ:2000》
「くっ…そが…!」

パラディオスは破壊された時カードをドローできる効果がある。破壊ではなく、墓地に送る…除外…エクストラデッキに戻す……か?

「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンドだ。さぁどうした!この程度の実力で勝てると本気で思っているのか?」
《手札:3》

「うるせえ、バカにしてるのかよ」

「さぁ?どうだろうな」

人を煽るスキルだけは上がりやがって、ウザいって問題じゃないな。…だが、今はデュエルに集中だ。

「俺のターン!ギャラクティック・カオスをギャラクティックエクシーズチェンジ!現れろ《ギャラクシー・カオス・ダークネス・ドラゴン》!」
《攻撃力:4000/ランク:8/ORU:3》

「来たか」

「召喚に成功した時、ギャラクシー・カオスの効果で、デッキから3体のドラゴン族モンスターを墓地に送る」

なにをしてくるか分からない、もしかしたらこの効果が役に立つかもしれない。

「魔法カード《紅の咆哮(ヴァーミリオンストリーム)》を発動!相手モンスター1体を手札に戻し、ギャラクシー・カオスの攻撃力を手札に戻したモンスターの分アップする!パラディオスをエクストラデッキに戻してもらう!」

「なるほど、パラディオスのドロー効果を回避したか」

《攻撃力:6100》

「《紅の咆哮》の効果でデッキからドラゴン族モンスターを1体墓地に送る」

これで攻撃力は6100…!ワンショットキルが成立する…が、カイトがまさか攻撃をかわせないはずがない。だが!

「行け!ギャラクシー・カオスでダイレクトアタック!ヴァーミリオンストリーム!!」

「罠発動!《ギャラクシーリベンジ》!」

やはり来たか!

「このカードはダイレクトアタックを無効にし、手札からギャラクシーモンスターを特殊召喚する!現れろ!《銀河眼の光子竜》!!」
《攻撃力:3000/レベル:8》

「銀河眼を呼び出すか…迂闊だったな!罠カード《鏡蘭の剣》を発動!銀河眼には消えてもらうぜ」

「フッ…詰めが甘いのも変わらないな、《ギャラクシーリベンジ》の効果で呼び出した銀河眼は効果の対象にはならない」

そうか、だからあえてパラディオスを…。だが、銀河眼の攻撃力は3000、いくらORUを吸収しても4500止まりならば!

「バトルは巻き戻るが…バトルを行わず、カードを1枚伏せてターンエンド。攻撃力は元に戻る」
《手札:1》《攻撃力:4000》

……しかし…どこかで見たことがあるようなデュエルだな…気のせいか?

「ヒカルー!!」
「おー!やってるなぁーってカイトと…あの紫、デュエルするんだなぁ」
「冗談はやめておけアリト、ロクな目に遭わないぞ」
「お…おう」

「俺のターン、ドロー!…魔法カード《デスパレード・スクレイプ》を発動!ライフを800ポイント払い、相手モンスター1体の攻撃力を半分にする!」
《カイトのライフ:3200》

「なんだと!?」
《攻撃力:2000》

銀河眼の効果を使えば、ORUを奪い、ダメージを更に与えられるはずだ…!

「行け!《銀河眼の光子竜》でギャラクシー・カオスに攻撃!破滅のフォトンストリーム!」

「速攻魔法《カオス・グラビティショック》発動!戦闘時、相手モンスターとの攻撃力差が500以上だった場合、攻撃力を同じにする!」

「うまい!」
「これでヒカルはダメージを受けない!」
「………(なんだ、この既視感は…)」

《攻撃力:3000》
「行け!ギャラクシー・カオス!ヴァーミリオンストリーム!!」

「迎え撃て!《銀河眼の光子竜》!破滅のフォトンストリーム!!」

攻撃力は互角…!カイトも効果の発動をしてない!これなら倒せる!

「なんだ!?まぶしっ!」
『一体なんですかー!?』
「……まさか、やはり…」

「…速攻魔法《多次元幽閉》を発動!同じ攻撃力のモンスターがバトルした時、攻撃を無効にし、次の俺のスタンバイフェイズ時まで二体のモンスターを除外する!」

これで攻撃力が戻った二体が揃うってことか。相変わらず厄介なカードだが、まぁいいか。

「やはり大して変わらんな、お前は」
「なんだと」

「見たことあると思ってはいたが、カイト…」
「つまりどゆこと?」
「二年前……二人が最後にデュエルした時と、状況が同じだった…」


ーーー2年前


「速攻魔法《多次元幽閉》を発動!」

「《多次元幽閉》…か…」

あの時も同じだった、ただギャラクシー・カオスではなかったが。

「更に速攻魔法《銀河旋風(ギャラクシートルネード)》発動!自分の銀河(ギャラクシー)と名の付くモンスターが除外された時、そのモンスターの攻撃力分ダメージを与える!」

「うわっ…!!」
《ヒカルのライフ:0》

《WIN:天城カイト》

あの時はすぐに倒されてしまったが……。問題はその後だ。
アイツは昔から性格に難があってな、負けるとしばらくの間機嫌が悪いんだ。ゴーシュと私が…というより大体はゴーシュが励ましに行ったつもりらしい。

「また負けちまったな!今は勝てないだろうがよ、何度もやりゃ勝てる!諦めないで頑張れよ」
「何度やっても勝てないけど?」
「は…はぁ……難しいノリだぜ…」
「……羨ましいな」
「んあ?」
「どうしたらあんなに強くなれるんだろうって…たまに思うんだ」
「憧れ…か?」
「カイトには内緒だからな」

ヒカルは口に出してないが密かにカイトに憧れていた。

ーーー

「ちょ、ちょっと待てよ!それじゃあおかしくないか?それじゃあカイトが嫌いって…」
「あぁ、つまり…デュエルに直接的な理由はない。ただ忘れているんだ、ヒカル自身が…」

《多次元幽閉》を使ったってことは、次に来るのは…!

「俺は速攻魔法《銀河旋風》を発動!」

「させるか!罠カード《運命の決断》を発動!ダメージを与えるカード効果を無効にし、相手は二つのうち一つの効果を選択する」

1つ目、お互いにカードを1枚ドローし、モンスターカードなら特殊召喚、それ以外なら墓地に送る。
2つ目、相手はライフを1000ポイント回復し、自分はカードを2枚ドローする。
どちらでも今は関係ないが、どっちが来る…!

「俺は1つ目の効果を選択!」

「よし、ドロー!…俺は《カオス・パージ ドラゴプス》を特殊召喚!」
《攻撃力:1200/レベル:4》

「……残念だが、俺のカードはモンスターじゃない」

モンスターカードを運良く引き当てられた、だが油断はできない…。

「俺はこれでターンエンド」
《手札:1》

「あのデュエルと同じ方法で倒そうなんてお前も終わりだな」
「それはどうだろうな…」

「カイトはまだデュエルでヒカルに…いや、ミザエル以外に見せたことがないカードを持っている…」
「マジかよ!」
「……」
「遊矢?」

「俺!ちょっと調べ物!!」
『あーっ!!待ってくださいご主人ー!』
「(ヒカルになにがあったか…もしかしたら分かるかも…!)」

なにを隠し………まさか、あのカードを!

「…なら尚更、倒し概があるな……!」

覚悟しとけよ、銀河眼の光子竜皇…!!




104話へ続く

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【あとがき】

今回の一言、「ヒカルくんマジショタかわいい」。
まだ負けず嫌いでもかわいい頃。あんな純粋なヒカルは最近見れなかったレベル。
そして文章量が安定してるわ!!

カイトがウザい年頃、まるで親子か元恋人って感じ。ドロワさんも鋭いね、そういうの嫌いじゃないよ。
6年生だよ!!ランドセルだよ!!めちゃくちゃかわいいじゃないですか!!ショタやで!!
新規カード乱発してるしテンション高いけど次回から痛い目に遭う。特殊なもんじゃない物理だ、皆さんご存じなはず。
遊矢がこの後取る行動は次回、恐らく24日に更新します。

次回!これが決意だ!ギャラクシー・カオスに新たな力が!!
…と言っても大それたものじゃないし多分野試合でしか出ない。ただし予告するぞ、アイツ喋るぞ!!
遊矢はタスキの力である行動に出ます、それがなにかはお楽しみに。

【予告】
カイトとヒカルのデュエルはターンを追う後とに激しさを増していく。
そして激しいデュエルの中、カイトは自身最強の切り札である《No.62 銀河眼の光子竜皇》を召喚し、ヒカルはピンチに。
遊矢はタスキの力である世界に訪れ、ヒカルの忘れられた記憶を見ようと考えるのだが……。
次回!第104話「銀河に吹く風 ギャラクシーエターナル」