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ジェレスタ102「 孤 高 の 銀 河 眼 使 い 竜 の 騎 士 ミ ザ エ ル 」
「私はバリアン七皇のミザエルだ」
「そして、私はバリアン七皇のドルベ、君の記憶を呼び覚ます者だ」
「ドルベ…?ミザエル…?」
バリアン七皇か……、そんな話どっかで聞いたような…。いや、待てよ。
「記憶だと」
「そうだ。バリアンの神として強大な力を持つドン・サウザンドの記憶だ」
ドン・サウザンド……あまり聞き覚えはないが。
「どういうことだ、俺を知って来たんだろ?」
「当然。だが君には覚えがあるはずだ、ドン・サウザンドがその力を授かった覚えが」
「………さぁな」
記憶を探ってみても思い出すだけ損なトラウマばかりだ。ドン・サウザンドなんて…そもそも今までバリアンに出会ったことすらない。
「人にものを言うなら分かりやすく言うんだな」
「待て貴様!どこに行く!」
「落ち着け、ミザエル。行くのなら最後に見てほしいものがある」
「なんだ…、…!」
「!ドルベ、そのバリアラピスはドン・サウザンドの…」
「今は脱け殻だ、問題ない。思い出せ、あるべき力を…!」
あるべき力……だと…!?この光は……!
「やめろ!!!」
「!!バリアラピスの力を相殺した?!」
「…、俺は確かにバリアンだ。だが、同時に人間だ。二度と俺の前に現れるな」
「………」
「ドルベ、やはり奴では役不足だ」
「そんなことはないはず…一度戻ろう」
「ああ」
~~~
アリトと会って次の日、今日もアリトと特訓だぜ!!何をかっつったらドロー力を鍛える特訓!
アミは用事って言ってたし、ヒカルも連絡つかないからたまには一人で………、
『デュエル特訓…ですか?』
「あ、あぁ…お前がいたの忘れてた」
『失礼です!』
最近引っ込んでばっかりだから会わなかったけど、だから忘れたとかそんなことはないんだけど……。
『にしてもドロー力を鍛えるってなんですかそれ…』
「とにかくドローしまくることで体力も忍耐も鍛えられるんだぜ!」
『信憑性の欠片もないですね』
信憑性……っつーか…、楽しいから良いんじゃないかな!
「つーことでアリトー!デュエルしよーぜー!……っあれ?」
金髪のロングヘア。あれ……アリトってもっと小さかったような……あれー?
「貴様、何者だ」
「お、俺は風雅遊矢!ってぇお前こそ誰だよ!」
「我が名はミザエル、バリアン七皇の一人だ」
バリアン七皇……ってことはバリアンだし、アリトの仲間ってことか!
「アリトはどこに行ったんだ?ここのはずなんだけど…」
「あの単細胞の部屋なら…」
「遊矢!どうしたんだよこんなとこで…ってミザエル!お前いたのか!」
……あ、扱いがひでえ…つか確かに単細胞って言われても文句ねえかも知れねえ……。でも、この部屋じゃなかったのかなぁ…。
「私は少し歩き回ってくる、なにかするなら二人とも静かに黙っているのだぞ」
「わぁかったよ、ちぇっ」
「んじゃあアリト!特訓しにいこうぜ!」
「あぁ!俺の特訓は厳しいぜ!付いてこいよ!」
「おう!」
『……なんなんでしょう、馬鹿が増えた気がします…』
~~~
「………どういうことなんだ…?」
皇の扉、遠き世界、これだけであのビジョンの謎が解けるわけないっつーの。まずあれは誰だ…?
……母さんは違う、普通に歩けてたし。じゃあそうなると…トルテとアリスが該当するかもしれない…。まだアリスを完全に信用してる訳じゃない、嘘を言ってる確率もある。
「だとしたら…望み、か……」
考えれば考えるだけ答えに近づけなくなってくるような気がする。
「…!そこにいるのは誰だ!」
「!お前は………ミザエル、か」
「私の名を知っているのか」
知ってるもなにも……カイトに何度聞いたことか…。
「なにをしていたのだ、こんな本だらけの部屋…ドルベしか好まんと思っていたが」
「好きでこんな場所にいるわけないだろ…調べごとだよ」
「なるほど」
あんまり好きになれないタイプだな…遊矢とは別の意味で苦手だ、相手にしたら面倒な感じ。ドラゴン使いはこんな奴ばっか………自虐はやめよう。
「……カイトから聞いた、貴様は腕の良いドラゴン使いだと」
「…!」
「自慢とも言えないが強い奴、と聞いて私も貴様のデュエルデータを見せてもらった。ドラゴン使いと聞いては私は黙ってられんからな」
カイトの野郎、余計なこと吹き込みやがって…。
「確かに強い、だが………弱すぎる」
……強いのに弱すぎ?強いとも思ってないが……弱くとも…!
「ケンカ売ってんのかよ…!」
「手を離せ、話は最後まで聞くものだぞ」
「チッ…」
「デュエルは良いのだ、私が見たいのはドラゴン使いとしての実力」
要するにドラゴン使いとしては雑魚ってことかよ、やってらんねえ。
「貴様はドラゴンを信じきれていない」
「…は?」
「貴様は心のどこかで、敵からもらったドラゴンだと相棒となるドラゴンを信じていないのだ」
「…どうしてそう思うんだ」
「だから臆している、カイトと戦うことを」
「なっ…!ざけんな!俺はいつだってアイツを倒してやろうと…」
「奴はドラゴンを信じてる、貴様には勝てん。それをわかっているのだろう?」
負けない…負けるわけない…。ギャラクシー・カオスがアイツから送られたものだからって、信頼できてないわけ…!
「ドラゴンを信じられんドラゴン使いなど、最弱の極みだ!」
「るっせえ!!」
「…?」
「お前にとやかく言われる筋合いはない!ギャラクシー・カオスは俺の相棒だ!バカにするのも大概にしろ!」
「ならば貴様は事実を受け入れられるか?!未だに自分の意思もねじ曲げて、疑心暗鬼になっているのだろう!」
「んだと!?」
「どうした、カイトから聞いたぞ?右腕が動かなくなったのだろう?十分動かせてるではないか」
「あっ…」
動かせてる…、知らなかった。今の今まで全然気づかなかった。
「気づいているのに気づかないフリをし、知っているのに知らないフリをする。所詮、そんな奴だ」
事実……か、知ってるとか気づいてるとか本当に知らない。知らない……はずなんだ。
「純潔なる魂となれ、ドラゴンを信じ、友として歩む、それが真の竜使い。我が友はそう言った」
「純潔なる魂……」
「ドラゴン使いは高位な存在、カイトを倒すなら同じ高位なる存在となれ」
同じ存在に…違う!!
「俺は奴を越える!奴と同じなんて嫌だ!」
「そうか、ならば自分を信じ、竜と共に戦え。……お前がいつの間にか忘れていたことに気づくのを、私は待っている」
待ってる…?気づくって、一体何に?身に覚えがない…。
「ギャラクシー・カオス……」
……………いつまでも嘘を付くから、誠の野郎に自分勝手だの自己中だの言われるのか。
「やっぱ俺、自分勝手すぎのバカだな…。どんな出会いだったとしても……ギャラクシー・カオス、お前を信じられないなんて」
やるしかない、カイトに勝つ…。断られようがなんだろうがアイツに勝負を挑む。
「やるっきゃないな…!」
~~~
「だぁぁぁ…づがれだぁぁぁ…」
『そりゃ結構キツかったし…自業自得です』
「一時間でへばってんじゃあまだまだだな!」
た、確かにアリトの特訓は厳しかったぜ…。さすがはバリアンだ…俺とは別次元の体力だぜ。
「んあ?」
「どうしたよ、遊矢」
今の紫の…もしかして。
「ヒカル!!」
『ちょ、ちょっとどうしたんですか!?』
「なんだってんだよ!」
~~~
「カイト!」
「ん…?なんだ、来ていたのか」
相変わらずムカつく野郎だ、腹立たしい。だが今はそんなことを言いにきたわけじゃない!
「俺とデュエルしろ!」
「またか、しつこいぞ。何度言われようが今のお前とは…」
「俺はもう自分に嘘は付きたくないんだ!」
「………」
「今までお前にデュエルを断られて…本当はホッとしてた、だけど…今はお前をただ越えたい、ミザエルの言っていた真のドラゴン使いになる…そして、遊矢と肩を並べるような強きデュエリストになりたい!」
「…そうか……」
カイトは遊馬さんたちと共に戦った三勇士だと言うことを知っている。その壁を越えられれば、新たな力を手に入れた遊矢と共に戦える。
なにより、嘘は付きたくない。ギャラクシー・カオスを信じたい、だから戦う。
「…越えられるなら越えてみろ、お前が心から俺と戦うと言うのなら、相手になってやる」
「本当か!?」
「あぁ…だが、まだヒカルに負けるほど俺は衰えていない、覚悟しろよ」
「当然だ!」
よしっ!カイトと、一体いつ以来のデュエルなんだろうか……あの時以来……なのかな。
「準備は良いか!」
「あぁ!Dシューター展開!デュエルディスク、セット!」
「デュエルモード、フォトンチェンジ!」
「Dゲイザー、セット!」
《ARヴィジョン、リンク完了》
「「デュエル!!」」
103話へ続く
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【あとがき】
今回の二言、「ドラゴンはミザエルの嫁」と「(俺の肩の位置が高すぎるから)肩を並べたい」。
一体なんなのかさっぱり分からん、ただおめでとうヒカルくん。
ヒカル身長高すぎるのよ。四期の時点で遊矢と10cm差だから。遊矢は急成長できないから。無茶を言うな。
そしてこのミザエルである、ネオタキオンだけじゃなくてドラゴンはみんな私の嫁なミザちゅわん今回はイケてるんじゃない?ブックスはなにも言うなよ?ドジッ子ドルベちゃんの話はするなよ?いいか、絶対だからなブックス!
カイトとの対決がやっと実現!ヒカルやったね!
次回!!銀河究極(元)師弟対決!ヒカルの抱いたある思いとは…。
今まで断られ続けたカイトとの夢のデュエル実現!そして遂に過去の二人のデュエルの秘密が語られる!一体何があったのか!?
【予告】
ミザエルの言ったことを受けとめ、遂にカイトとのデュエルに挑むヒカル。
過去に二人のデュエルでヒカルは勝ったことがなく、更に最後に行われた二人のデュエルにはある秘密が隠されていた。
最初から《銀河眼の光子竜》と《ギャラクシー・カオス・ダークネスドラゴン》がぶつかり合う激しいデュエルの中、ドロワにある疑問が生まれたのだが…?
次回!第103話「真の高みへ!!銀河師弟対決!」
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「そして、私はバリアン七皇のドルベ、君の記憶を呼び覚ます者だ」
「ドルベ…?ミザエル…?」
バリアン七皇か……、そんな話どっかで聞いたような…。いや、待てよ。
「記憶だと」
「そうだ。バリアンの神として強大な力を持つドン・サウザンドの記憶だ」
ドン・サウザンド……あまり聞き覚えはないが。
「どういうことだ、俺を知って来たんだろ?」
「当然。だが君には覚えがあるはずだ、ドン・サウザンドがその力を授かった覚えが」
「………さぁな」
記憶を探ってみても思い出すだけ損なトラウマばかりだ。ドン・サウザンドなんて…そもそも今までバリアンに出会ったことすらない。
「人にものを言うなら分かりやすく言うんだな」
「待て貴様!どこに行く!」
「落ち着け、ミザエル。行くのなら最後に見てほしいものがある」
「なんだ…、…!」
「!ドルベ、そのバリアラピスはドン・サウザンドの…」
「今は脱け殻だ、問題ない。思い出せ、あるべき力を…!」
あるべき力……だと…!?この光は……!
「やめろ!!!」
「!!バリアラピスの力を相殺した?!」
「…、俺は確かにバリアンだ。だが、同時に人間だ。二度と俺の前に現れるな」
「………」
「ドルベ、やはり奴では役不足だ」
「そんなことはないはず…一度戻ろう」
「ああ」
~~~
アリトと会って次の日、今日もアリトと特訓だぜ!!何をかっつったらドロー力を鍛える特訓!
アミは用事って言ってたし、ヒカルも連絡つかないからたまには一人で………、
『デュエル特訓…ですか?』
「あ、あぁ…お前がいたの忘れてた」
『失礼です!』
最近引っ込んでばっかりだから会わなかったけど、だから忘れたとかそんなことはないんだけど……。
『にしてもドロー力を鍛えるってなんですかそれ…』
「とにかくドローしまくることで体力も忍耐も鍛えられるんだぜ!」
『信憑性の欠片もないですね』
信憑性……っつーか…、楽しいから良いんじゃないかな!
「つーことでアリトー!デュエルしよーぜー!……っあれ?」
金髪のロングヘア。あれ……アリトってもっと小さかったような……あれー?
「貴様、何者だ」
「お、俺は風雅遊矢!ってぇお前こそ誰だよ!」
「我が名はミザエル、バリアン七皇の一人だ」
バリアン七皇……ってことはバリアンだし、アリトの仲間ってことか!
「アリトはどこに行ったんだ?ここのはずなんだけど…」
「あの単細胞の部屋なら…」
「遊矢!どうしたんだよこんなとこで…ってミザエル!お前いたのか!」
……あ、扱いがひでえ…つか確かに単細胞って言われても文句ねえかも知れねえ……。でも、この部屋じゃなかったのかなぁ…。
「私は少し歩き回ってくる、なにかするなら二人とも静かに黙っているのだぞ」
「わぁかったよ、ちぇっ」
「んじゃあアリト!特訓しにいこうぜ!」
「あぁ!俺の特訓は厳しいぜ!付いてこいよ!」
「おう!」
『……なんなんでしょう、馬鹿が増えた気がします…』
~~~
「………どういうことなんだ…?」
皇の扉、遠き世界、これだけであのビジョンの謎が解けるわけないっつーの。まずあれは誰だ…?
……母さんは違う、普通に歩けてたし。じゃあそうなると…トルテとアリスが該当するかもしれない…。まだアリスを完全に信用してる訳じゃない、嘘を言ってる確率もある。
「だとしたら…望み、か……」
考えれば考えるだけ答えに近づけなくなってくるような気がする。
「…!そこにいるのは誰だ!」
「!お前は………ミザエル、か」
「私の名を知っているのか」
知ってるもなにも……カイトに何度聞いたことか…。
「なにをしていたのだ、こんな本だらけの部屋…ドルベしか好まんと思っていたが」
「好きでこんな場所にいるわけないだろ…調べごとだよ」
「なるほど」
あんまり好きになれないタイプだな…遊矢とは別の意味で苦手だ、相手にしたら面倒な感じ。ドラゴン使いはこんな奴ばっか………自虐はやめよう。
「……カイトから聞いた、貴様は腕の良いドラゴン使いだと」
「…!」
「自慢とも言えないが強い奴、と聞いて私も貴様のデュエルデータを見せてもらった。ドラゴン使いと聞いては私は黙ってられんからな」
カイトの野郎、余計なこと吹き込みやがって…。
「確かに強い、だが………弱すぎる」
……強いのに弱すぎ?強いとも思ってないが……弱くとも…!
「ケンカ売ってんのかよ…!」
「手を離せ、話は最後まで聞くものだぞ」
「チッ…」
「デュエルは良いのだ、私が見たいのはドラゴン使いとしての実力」
要するにドラゴン使いとしては雑魚ってことかよ、やってらんねえ。
「貴様はドラゴンを信じきれていない」
「…は?」
「貴様は心のどこかで、敵からもらったドラゴンだと相棒となるドラゴンを信じていないのだ」
「…どうしてそう思うんだ」
「だから臆している、カイトと戦うことを」
「なっ…!ざけんな!俺はいつだってアイツを倒してやろうと…」
「奴はドラゴンを信じてる、貴様には勝てん。それをわかっているのだろう?」
負けない…負けるわけない…。ギャラクシー・カオスがアイツから送られたものだからって、信頼できてないわけ…!
「ドラゴンを信じられんドラゴン使いなど、最弱の極みだ!」
「るっせえ!!」
「…?」
「お前にとやかく言われる筋合いはない!ギャラクシー・カオスは俺の相棒だ!バカにするのも大概にしろ!」
「ならば貴様は事実を受け入れられるか?!未だに自分の意思もねじ曲げて、疑心暗鬼になっているのだろう!」
「んだと!?」
「どうした、カイトから聞いたぞ?右腕が動かなくなったのだろう?十分動かせてるではないか」
「あっ…」
動かせてる…、知らなかった。今の今まで全然気づかなかった。
「気づいているのに気づかないフリをし、知っているのに知らないフリをする。所詮、そんな奴だ」
事実……か、知ってるとか気づいてるとか本当に知らない。知らない……はずなんだ。
「純潔なる魂となれ、ドラゴンを信じ、友として歩む、それが真の竜使い。我が友はそう言った」
「純潔なる魂……」
「ドラゴン使いは高位な存在、カイトを倒すなら同じ高位なる存在となれ」
同じ存在に…違う!!
「俺は奴を越える!奴と同じなんて嫌だ!」
「そうか、ならば自分を信じ、竜と共に戦え。……お前がいつの間にか忘れていたことに気づくのを、私は待っている」
待ってる…?気づくって、一体何に?身に覚えがない…。
「ギャラクシー・カオス……」
……………いつまでも嘘を付くから、誠の野郎に自分勝手だの自己中だの言われるのか。
「やっぱ俺、自分勝手すぎのバカだな…。どんな出会いだったとしても……ギャラクシー・カオス、お前を信じられないなんて」
やるしかない、カイトに勝つ…。断られようがなんだろうがアイツに勝負を挑む。
「やるっきゃないな…!」
~~~
「だぁぁぁ…づがれだぁぁぁ…」
『そりゃ結構キツかったし…自業自得です』
「一時間でへばってんじゃあまだまだだな!」
た、確かにアリトの特訓は厳しかったぜ…。さすがはバリアンだ…俺とは別次元の体力だぜ。
「んあ?」
「どうしたよ、遊矢」
今の紫の…もしかして。
「ヒカル!!」
『ちょ、ちょっとどうしたんですか!?』
「なんだってんだよ!」
~~~
「カイト!」
「ん…?なんだ、来ていたのか」
相変わらずムカつく野郎だ、腹立たしい。だが今はそんなことを言いにきたわけじゃない!
「俺とデュエルしろ!」
「またか、しつこいぞ。何度言われようが今のお前とは…」
「俺はもう自分に嘘は付きたくないんだ!」
「………」
「今までお前にデュエルを断られて…本当はホッとしてた、だけど…今はお前をただ越えたい、ミザエルの言っていた真のドラゴン使いになる…そして、遊矢と肩を並べるような強きデュエリストになりたい!」
「…そうか……」
カイトは遊馬さんたちと共に戦った三勇士だと言うことを知っている。その壁を越えられれば、新たな力を手に入れた遊矢と共に戦える。
なにより、嘘は付きたくない。ギャラクシー・カオスを信じたい、だから戦う。
「…越えられるなら越えてみろ、お前が心から俺と戦うと言うのなら、相手になってやる」
「本当か!?」
「あぁ…だが、まだヒカルに負けるほど俺は衰えていない、覚悟しろよ」
「当然だ!」
よしっ!カイトと、一体いつ以来のデュエルなんだろうか……あの時以来……なのかな。
「準備は良いか!」
「あぁ!Dシューター展開!デュエルディスク、セット!」
「デュエルモード、フォトンチェンジ!」
「Dゲイザー、セット!」
《ARヴィジョン、リンク完了》
「「デュエル!!」」
103話へ続く
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【あとがき】
今回の二言、「ドラゴンはミザエルの嫁」と「(俺の肩の位置が高すぎるから)肩を並べたい」。
一体なんなのかさっぱり分からん、ただおめでとうヒカルくん。
ヒカル身長高すぎるのよ。四期の時点で遊矢と10cm差だから。遊矢は急成長できないから。無茶を言うな。
そしてこのミザエルである、ネオタキオンだけじゃなくてドラゴンはみんな私の嫁なミザちゅわん今回はイケてるんじゃない?ブックスはなにも言うなよ?ドジッ子ドルベちゃんの話はするなよ?いいか、絶対だからなブックス!
カイトとの対決がやっと実現!ヒカルやったね!
次回!!銀河究極(元)師弟対決!ヒカルの抱いたある思いとは…。
今まで断られ続けたカイトとの夢のデュエル実現!そして遂に過去の二人のデュエルの秘密が語られる!一体何があったのか!?
【予告】
ミザエルの言ったことを受けとめ、遂にカイトとのデュエルに挑むヒカル。
過去に二人のデュエルでヒカルは勝ったことがなく、更に最後に行われた二人のデュエルにはある秘密が隠されていた。
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