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ジェレスタ100「 想 い よ 届 け 限 界 突 破 ! ギ ャ ラ ク シ ー ア ー マ ー ド ! 」
「あれが…誠の切り札……!」
「神のマイナスエクシーズなのか…」
《攻撃力:4000/ランク:-8/ORU:1》
「俺はネプチューン・ポセイドンの効果発動!1ターンに一度、お互いに手札からモンスターカードを除外する。この効果でモンスターカードを除外できなければ500ポイントのダメージを受ける」
手札には《Ss-ディメンジョン・ナイト》と《Ss-アクセル・レイ》がある…、アクセル・レイはダイレクトアタックされた時、手札から守備表示で特殊召喚できる……。
だったら……、
「俺はディメンジョン・ナイトを除外!」
「じゃあ俺は《深海樹 フォール・ツリー》を除外する!さぁ最終章の幕開けだ!ネプチューン・ポセイドンでホープ・オブ・ソードを攻撃!トライデントサンダーボルト!」
「永続罠《希望の盾(ホープシールド)》!光属性モンスターのバトルを無効にしこのカードを装備する!」
「あららぁ…ま、一時を防いだだけだ。俺は永続魔法《深海魔術牢》を発動し、ターンエンド」
《手札:1》
あっぶねえ……ライフは残るとはいえ、これ以上ヒカルを危険に巻き込むわけにはいかない…!
怪しい永続魔法はあるけど…今は攻める!
「俺のターン、ドロー!俺はホープ・オブ・ソードを素材にし、エクススパイラルエクシーズチェンジ!希望に輝く未来と共に、重なる願いをその身に宿し、終焉を薙ぎ払う光となれ!今こそ現れろ!《旋風騎士神 エクススパイラルブレード》!!」
《攻撃力:3000/ランク:5/ORU:3》
「へえ…」
「《希望の盾》は装備モンスターがオーバーレイユニットになって墓地に送られた時、自分フィールドのモンスターに再装備できる!エクススパイラルブレードに《希望の盾》を装備させるぜ!」
よしっ!!これで準備万端だぜ!
「エクススパイラルブレードは、1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使う事で、相手モンスターの攻撃力を攻撃力に加える!更にこの効果は無効にできず、チェーンできない!スパイラルブレイブ!」
《攻撃力:7000/ORU:2》
「いけっ!エクススパイラルブレードでネプチューン・ポセイドンに攻撃!」
「永続魔法《深海魔術牢》の効果発動!相手モンスターのバトルで発生するダメージを半分にし、モンスターを破壊から守る!更に受けるダメージは相手も受けるんだ!」
つーことはお互いに1500のダメージ…!?まずい!!
《遊矢のライフ:1300》《誠のライフ:2500》
「ッ!!」
「ぁぅ…っぐ…ぅぅ……」
「ヒカル!!」
「ほらほらどうしたのかなぁ?ダメージ与えただけじゃ苦しい思いするだけだよ…?」
「てめえ!!」
きっとどっちのライフも減ったから……。俺としたことが…みすみす誠の罠に嵌まっちまったって言うのかよ!!
「……………だ…から……」
「ん…?あぁ、まぁ1500削れたくらいで死にはしないか」
「ヒカル…?」
「大丈夫…だから……遊矢はデュエルを…続けろ…」
「大丈夫…ってそんなわけないだろ!?自分でなんでも平気って思い込んで、そんなんで死んだらどうすんだよ!!」
意味わかんねえよ!どうして…!
「思い込みは、お互い様…だろ?」
「……そうかもしれないけど…でも!!」
「あーウザったい!!…こんな茶番見てるだけで吐き気する!」
「ッ、カードを一枚伏せてターンエンドだぜ」
《手札:3》《攻撃力:3000》
「一々ムカつく連中だよ、なに?お互い共通するものがあってキャッキャッワイワイ騒いでんの?腹立つ!」
誠だって鏡と仲が良かったはずなのに、なんであんなこと…。
「俺のターン!ドロー!このターンでもう終わりにする!鏡ちゃんは別の人探して蘇らせればいい、風雅遊矢は俺が始末する!」
「……!」
「ネプチューン・ポセイドンの効果発動!1ターンに一度、お互いの手札のモンスターを1体除外する!」
これで《ウィンド・クリボー》が除外された…。
「更なる効果だ!1ターンに一度、お互いの除外されてるカード一枚につき相手に400ポイントのダメージを与える!合計8枚で3200のダメージだよ!」
「装備された《希望の盾》の効果を発動!このカードを墓地に送り、効果ダメージを無効にする!」
「それなら次はネプチューン・ポセイドンでエクススパイラルブレードを攻撃!」
「うわぁああっ!!」
《遊矢のライフ:300》
「うぁぁああ!!」
「くっそ…ヒカル…!」
「まだ終わりじゃない!ネプチューン・ポセイドンはオーバーレイユニットを1つ使い、攻撃力を半分にすることでもう一度攻撃できる!」
《攻撃力:2000/ORU:0》
それじゃあ奴の攻撃がまだ……!!
「行け!ネプチューン・ポセイドンでダイレクトアタック!」
「俺は、手札から《Ss-アクセル・レイ》を特殊召喚!コイツはダイレクトアタックを受けた時、守備表示で特殊召喚できる!」
《守備力:1600/レベル:4》
なんとか防ぎきった…!これなら次のターン…!
「まだだよ…!速攻魔法《ディメンジョン・オーバーレイ》を発動!除外されているモンスター1体を自分フィールドのモンスターエクシーズのオーバーレイユニットにする!そして効果発動!」
《攻撃力:1000/ORU:0》
「なにっ!?」
「フィナーレだ、ネプチューン・ポセイドンでダイレクトアタック!トライデントサンダーボルト!!」
なにかないのか……!?なにか……!そうだ!
「罠カード《次元の風》!ダイレクトアタックを受けた時、除外されている全てのカードを墓地に戻す!更に墓地に戻ってきた《Ss-ディメンジョン・ナイト》の効果!手札を一枚墓地に送り、攻撃表示で特殊召喚する!」
《攻撃力:800/レベル:4》
「チッ…だけど、所詮攻撃力は800だよ。喰らえ!!」
「うわあぁぁああああ!!」
《遊矢のライフ:100》
「ああぁぁあぁ!!」
「ヒュー、ライフ100!こりゃ驚いたよ…良いねえ」
耐えきった……なんとかなった……。
「(でも、フォール・ツリーの効果で、オーバーレイユニットとして使われた次の自分のスタンバイフェイズに除外されていたら相手は1000ポイントのダメージを受ける…これで俺の勝ちだ)ターンエンド」
《手札:0》
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「手札は0、伏せカードもモンスターもないなんて残念だねえ?」
手札がなくたって…モンスターがいなくたって…伏せカードがなくたって…まだドローが残ってる……だから…だから……………。
「まだ……諦め……な……」
「…!遊矢!!」
「あっははははは!!!どうしたの!?デュエル中に倒れるなんて無様だねえ!…言っとくけどサレンダーは認めないよ」
「くっ…誠!もうやめろ!」
「は?あぁららぁ~?なにもなしに?」
「……俺は……、俺はどうなってもいいから!遊矢を元の世界に…帰してやってくれ…!」
「………ふーん…そう。残念だけどムリだよ。プライドでも捨てたつもり?むしろ君のお願いなんて聞くわけないじゃん」
「なっ…?!」
「もう風雅遊矢は用済みだし…正直人質も、要らないんだよね」
「………っ!?」
「ライフを0にするまでもない、薔薇氷柱…さっさと完成させちゃってよ、お城様」
~~~
「…!」
「どうしたんですか?」
「……遊矢…ヒカル…」
「………」
『もう持ちませんん~!早く帰ってきてくださいごしゅじーん!』
~~~
「さぁ風雅遊矢、立ちなよ。もうお友達はいないけど……ね」
「…………………」
「ダメだねえ…この程度で死んじゃうの?…あぁ…友達はそういうものか」
ーーー
「な…なにしてるの…」
「あぁ………わからない…?」
「分かるよ!!鏡ちゃん…だって…家族……殺したの…!?」
「神となる代償、血の繋がる者を抹消せよ…確かに全員殺した……」
「訳が……分からないよ……」
「誠はまだじいさんがいるんだよな、ほら…」
「お………お前さんらは仏じゃないわい…!まるで……」
「や、やめようよ……人を殺すなんて…俺…」
「できるよな、だってトモダチだろ…?俺達…」
「………そうだね」
「まるで……鬼じゃああぁあああああ……!」
ーーー
「鏡ちゃんとならどんなこともするよ。例え悪の道に落ちようが友のためなら付いていく……それがトモダチ…でしょ」
「………………る……」
「え…?」
「……そんな…絆…そんな絆、間違ってる…!!」
おかしいよ……誠は、鏡は……そんな絆おかしい!!
「本当の友達なら…間違った道に進んだら、なにがなんでも止めなきゃ…んで、楽しみを共有する…それが友達だ!!」
それを教えてくれたのは、ヒカルなんだ…!
俺が鏡に騙されて沈み込んでたのを助けてくれた!俺にまた笑ってほしいって言ってくれた!
こんな嬉しいことはないんだ!!
「間違った道に進んだら…?違う…!!違う違う違う!!共に歩んで苦しみを共有するのが絆なんだ!だってその先に…幸せが……」
「そんな先に進んだって、本当の幸せは手に入らないんだ」
「そんなの……そんなの………!」
「それにさ…この世界も悪いばっかじゃない。だって誠と鏡を出逢わせてくれたじゃん」
「……!」
「間違ったこともするかもしれない、また誠みたいな奴がいるかもしれない…だけどこんな素晴らしい世界を、本当に変えていいのかよ」
「…………違う…こんな世界…」
「お前がどんだけ苦しんだか分からない、だけど俺も友達になってやんよ!!」
「……!!」
一人じゃない、俺だって誠だって仲間になれるはずなんだ!デュエルをすればみんな仲間になれる!
「俺は守ってみせる!仲間も、世界も!そして助け出してみせる!鏡もお前も!間違った道から!」
「……お……れも………?」
「ヒカルも!!目ェ覚ませよ!そこにいるんだろ!!」
「………ゆう……や……」
みんなみんな守るんだ!誠だって俺が守ってみせる!
「(聞こえる……遊矢の声……俺も協力する、この世界を…一緒に守ろう…)」
「!?」
「なんだ!?」
皇の鍵が……!!
~~~
「……こ、こは…」
「一体……」
辺り一面輝いてる……、凄く暖かくて力が溢れてくる世界…。
『二人の力を合わせる時が来たのだ』
「貴方は…?」
『我が名は、エリファス』
エリファス……なんでだろう、聞いたことのある名前だ…。
『大いなる天空の力、真なる銀河の力……1つに合わせるのだ』
「1つに……」
「合わせる……」
『さぁ、新たな力の目覚めだ』
「「…あぁ…!」」
~~~
「……!まさか…」
「行くぜ、このデュエルで、必ずお前を仲間にしてみせる!俺のターン!」
「来る……!」
「俺は銀河の魂でオーバークロス!」
この力、ヒカルと同じ力だ…!
「銀河と共に舞いゆく風、強き絆が奇跡を起こす…!弧を描く銀河の星!ギャラクシーアーマード!」
「ギャラクシーアーマード…!?…!氷柱が…崩れる…!?」
…!まずい、ヒカルが…!
「………!」
「よっと、」
「…遊矢……」
「あんま喋んなって、ゆっくり休めよ」
「…あぁ………遊矢、」
「ん?」
「勝てよ」
「…もちろん!」
近くに下ろして戻ってきた。つか飛べなかったら詰んでたぜこれ…。
「よしっ!行くぜ、銀河の星の輝きよ!今こそ光満ち希望を照らせ!シャイニングドロー!」
「シャイニングドロー…だって!?」
「魔法カード《銀河の彼方》を発動!このカードは自分の墓地から光属性モンスターエクシーズを特殊召喚し、エクストラデッキからドラゴン族モンスターエクシーズを特殊召喚する!」
俺が召喚するのはもちろんこの二体だぜ!
「現れろ!ホープ・オブ・ソード!《ギャラクシー・カオス・ダークネスドラゴン》!ただし効果は無効になり攻撃力は0となり、エンドフェイズに破壊される」
《攻撃力:0/ORU:0》《攻撃力:0/ランク:8/ORU:0》
「な…なぁんだ…そんなんじゃ…」
「《銀河の彼方》の更なる効果、この効果で墓地から特殊召喚されたモンスターエクシーズのランクはドラゴン族モンスターエクシーズと同じになる!」
《ランク:8》
これで準備は整った!これで、俺は勝つ!
「俺はホープ・オブ・ソードとギャラクシー・カオスでレギオンオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!ダブルエクシーズチェンジ!」
「……レギオンオーバーレイ…!?」
「二つの思い、1つにする時、未来を創る新たな騎士が覚醒する!限界突破だ!《ギャラクシー・スパイラル・ドラゴンブレード》!!」
《攻撃力:5500/ランク:8/ORU:2》
レギオンオーバーレイ、モンスターエクシーズ同士によるエクシーズ召喚!!
このモンスターで誠を間違った道から助け出してみせる!
「ギャラクシー・スパイラル……だけど、攻撃力は5500!そんなのでなにが!」
「それは違うぜ!ギャラクシー・スパイラルは墓地の仲間の力を受けて強くなる!オーバーレイユニットがある状態でバトルする時、墓地のモンスター一体につき攻撃力を400ポイントアップする!墓地のモンスターは六体、よって2400ポイント、攻撃力がアップする!」
《攻撃力:7900》
「攻撃力……7900……!」
「更に、オーバーレイユニットを一つ使いこのモンスター以外の全ての表側表示のカード効果を無効にする!」
《ORU:1》
「これが俺の絆の力だ!いっけえ!ギャラクシー・スパイラルでネプチューン・ポセイドンに攻撃!ウィンディスターダストストリーム!」
「………!(鏡………ちゃん……)…うわぁああぁあああ!!!」
《誠のライフ:0》
《WIN:風雅遊矢》
……勝った…勝ったんだ……。
「遊矢……やったな…」
「うん。……誠…」
「…俺のしてきたことは…間違いだった……?違う…でも、もしあの時鏡ちゃんを止めてれば…」
「…誠、」
「…遊矢……」
「立てるか?」
「ううん…もうムリみたいなんだよね」
…どういうことだよ、まだ…仲間になれてないのに……。
「ほら、俺神様だし、罰当たりなこといっぱいしたし、真のデッキで負けたし…だから消えなきゃいけないんだ…」
「そんな……」
「まだ仲間になれてないだろ!?そんなんって…」
「もう仲間でしょ?…言ってたよね、デュエルすれば仲間だって…」
「そうだけど………もっと楽しく過ごしたい!もっと誠のこと知りたいのに!」
「ありがと…その気持ちだけで嬉しいから」
まだだよ、もっとデュエルしたい…!もっと笑い合いたいのに…! 消えるなんて…!
「もし、鏡ちゃんに会ったら…伝えてほしい」
「なに…?」
「俺と友達になってくれてありがとうって、もしもまた出会えたら…互いを信頼しあう君らのような親友になりたいって…」
「…分かった」
「必ず伝えるぜ……」
「うん。最後に、この世界…もっと好きになりたかった…!」
「誠!!」
「さよう……なら……………」
消えた……、なにがカミサマだよ…!誠は元々人間なのに…!!ひどすぎるだろ、こんな仕打ち!!
「遊矢…」
「……やろう、必ずイグランジアを倒さなきゃ!」
「…当然だぜ」
「帰ろう、元の世界に」
~~~
『もう限界ですぅぅ!!』
「遊矢はまだなの!?」
「……!見て!」
「……あれって!」
「「うわぁぁぁ!」」
いっててて……思いっきり飛び込んだから顔面からやっちゃったぜ……。
ヒカルは怪我なさそうだな。
「遊矢!」
『ご主人!!』
「お兄ちゃん!」
「よっ!ただいま!」
「心配かけたな…」
「全く本当だよー!」
アミとアリスの説教か…長くなりそうだな…。
誠の言葉、ちゃんと覚えたぜ。鏡が生きてるかは分からない、だけど……必ず伝えるから。
そして、二人を出逢わせたこの世界を絶対に守るからな。
~~~
『………夢……』
「どうしたの、まこちゃん」
『ううん、なんでもない』
101話へ続く
=====================
【あとがき】
今回の一言、「不正はなかった」
そして女神の歌へ物語は紡がれる……誠がどうなったかはまだ語れません。
カ ー ド は 創 っ た 。祝!100話!
新たなアーマード、ギャラクシーアーマード覚醒で100話を迎えました!!更にこれにて鏡編終了です!!
誠はとりあえず救われました、とりあえずね。
遊矢の考え方がだんだん遊馬に近づいていくのが良いことか悪いことか…正直悪いです、嫌な予感しかしません。
ヒカル復活は近々ですが次回はまだ腕引きずってます、辛いね。多分右腕使えなかったら俺は死ぬ、つか右じゃなくても死ぬ。
100話記念リクエストはまだ受け付けてますのでどうぞ!
次回!!熱拳の闘士復活!新たな仲間が現れる!
リンが呼び出した予想外の助っ人!その正体はバリアン七皇のアイツだ!
次回からイグランジア編後半戦へ!
【予告】
神の五王が使う強力な切り札に対抗すべく、リンは封印されしバリアン世界から意外な助っ人たちを呼び起こした。
その一人はかつて遊馬と激しいデュエルを繰り広げた炎の闘士・アリトだった。
行動の奇行さから実力に半信半疑の遊矢とアリスに対しアリトはアリスに一目惚れし、デュエルを挑む…!?
次回!第101話「熱拳の帰還!炎纏う闘士・アリト」
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ジェレスタ100「 想 い よ 届 け 限 界 突 破 ! ギ ャ ラ ク シ ー ア ー マ ー ド ! 」
「あれが…誠の切り札……!」
「神のマイナスエクシーズなのか…」
《攻撃力:4000/ランク:-8/ORU:1》
「俺はネプチューン・ポセイドンの効果発動!1ターンに一度、お互いに手札からモンスターカードを除外する。この効果でモンスターカードを除外できなければ500ポイントのダメージを受ける」
手札には《Ss-ディメンジョン・ナイト》と《Ss-アクセル・レイ》がある…、アクセル・レイはダイレクトアタックされた時、手札から守備表示で特殊召喚できる……。
だったら……、
「俺はディメンジョン・ナイトを除外!」
「じゃあ俺は《深海樹 フォール・ツリー》を除外する!さぁ最終章の幕開けだ!ネプチューン・ポセイドンでホープ・オブ・ソードを攻撃!トライデントサンダーボルト!」
「永続罠《希望の盾(ホープシールド)》!光属性モンスターのバトルを無効にしこのカードを装備する!」
「あららぁ…ま、一時を防いだだけだ。俺は永続魔法《深海魔術牢》を発動し、ターンエンド」
《手札:1》
あっぶねえ……ライフは残るとはいえ、これ以上ヒカルを危険に巻き込むわけにはいかない…!
怪しい永続魔法はあるけど…今は攻める!
「俺のターン、ドロー!俺はホープ・オブ・ソードを素材にし、エクススパイラルエクシーズチェンジ!希望に輝く未来と共に、重なる願いをその身に宿し、終焉を薙ぎ払う光となれ!今こそ現れろ!《旋風騎士神 エクススパイラルブレード》!!」
《攻撃力:3000/ランク:5/ORU:3》
「へえ…」
「《希望の盾》は装備モンスターがオーバーレイユニットになって墓地に送られた時、自分フィールドのモンスターに再装備できる!エクススパイラルブレードに《希望の盾》を装備させるぜ!」
よしっ!!これで準備万端だぜ!
「エクススパイラルブレードは、1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使う事で、相手モンスターの攻撃力を攻撃力に加える!更にこの効果は無効にできず、チェーンできない!スパイラルブレイブ!」
《攻撃力:7000/ORU:2》
「いけっ!エクススパイラルブレードでネプチューン・ポセイドンに攻撃!」
「永続魔法《深海魔術牢》の効果発動!相手モンスターのバトルで発生するダメージを半分にし、モンスターを破壊から守る!更に受けるダメージは相手も受けるんだ!」
つーことはお互いに1500のダメージ…!?まずい!!
《遊矢のライフ:1300》《誠のライフ:2500》
「ッ!!」
「ぁぅ…っぐ…ぅぅ……」
「ヒカル!!」
「ほらほらどうしたのかなぁ?ダメージ与えただけじゃ苦しい思いするだけだよ…?」
「てめえ!!」
きっとどっちのライフも減ったから……。俺としたことが…みすみす誠の罠に嵌まっちまったって言うのかよ!!
「……………だ…から……」
「ん…?あぁ、まぁ1500削れたくらいで死にはしないか」
「ヒカル…?」
「大丈夫…だから……遊矢はデュエルを…続けろ…」
「大丈夫…ってそんなわけないだろ!?自分でなんでも平気って思い込んで、そんなんで死んだらどうすんだよ!!」
意味わかんねえよ!どうして…!
「思い込みは、お互い様…だろ?」
「……そうかもしれないけど…でも!!」
「あーウザったい!!…こんな茶番見てるだけで吐き気する!」
「ッ、カードを一枚伏せてターンエンドだぜ」
《手札:3》《攻撃力:3000》
「一々ムカつく連中だよ、なに?お互い共通するものがあってキャッキャッワイワイ騒いでんの?腹立つ!」
誠だって鏡と仲が良かったはずなのに、なんであんなこと…。
「俺のターン!ドロー!このターンでもう終わりにする!鏡ちゃんは別の人探して蘇らせればいい、風雅遊矢は俺が始末する!」
「……!」
「ネプチューン・ポセイドンの効果発動!1ターンに一度、お互いの手札のモンスターを1体除外する!」
これで《ウィンド・クリボー》が除外された…。
「更なる効果だ!1ターンに一度、お互いの除外されてるカード一枚につき相手に400ポイントのダメージを与える!合計8枚で3200のダメージだよ!」
「装備された《希望の盾》の効果を発動!このカードを墓地に送り、効果ダメージを無効にする!」
「それなら次はネプチューン・ポセイドンでエクススパイラルブレードを攻撃!」
「うわぁああっ!!」
《遊矢のライフ:300》
「うぁぁああ!!」
「くっそ…ヒカル…!」
「まだ終わりじゃない!ネプチューン・ポセイドンはオーバーレイユニットを1つ使い、攻撃力を半分にすることでもう一度攻撃できる!」
《攻撃力:2000/ORU:0》
それじゃあ奴の攻撃がまだ……!!
「行け!ネプチューン・ポセイドンでダイレクトアタック!」
「俺は、手札から《Ss-アクセル・レイ》を特殊召喚!コイツはダイレクトアタックを受けた時、守備表示で特殊召喚できる!」
《守備力:1600/レベル:4》
なんとか防ぎきった…!これなら次のターン…!
「まだだよ…!速攻魔法《ディメンジョン・オーバーレイ》を発動!除外されているモンスター1体を自分フィールドのモンスターエクシーズのオーバーレイユニットにする!そして効果発動!」
《攻撃力:1000/ORU:0》
「なにっ!?」
「フィナーレだ、ネプチューン・ポセイドンでダイレクトアタック!トライデントサンダーボルト!!」
なにかないのか……!?なにか……!そうだ!
「罠カード《次元の風》!ダイレクトアタックを受けた時、除外されている全てのカードを墓地に戻す!更に墓地に戻ってきた《Ss-ディメンジョン・ナイト》の効果!手札を一枚墓地に送り、攻撃表示で特殊召喚する!」
《攻撃力:800/レベル:4》
「チッ…だけど、所詮攻撃力は800だよ。喰らえ!!」
「うわあぁぁああああ!!」
《遊矢のライフ:100》
「ああぁぁあぁ!!」
「ヒュー、ライフ100!こりゃ驚いたよ…良いねえ」
耐えきった……なんとかなった……。
「(でも、フォール・ツリーの効果で、オーバーレイユニットとして使われた次の自分のスタンバイフェイズに除外されていたら相手は1000ポイントのダメージを受ける…これで俺の勝ちだ)ターンエンド」
《手札:0》
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「手札は0、伏せカードもモンスターもないなんて残念だねえ?」
手札がなくたって…モンスターがいなくたって…伏せカードがなくたって…まだドローが残ってる……だから…だから……………。
「まだ……諦め……な……」
「…!遊矢!!」
「あっははははは!!!どうしたの!?デュエル中に倒れるなんて無様だねえ!…言っとくけどサレンダーは認めないよ」
「くっ…誠!もうやめろ!」
「は?あぁららぁ~?なにもなしに?」
「……俺は……、俺はどうなってもいいから!遊矢を元の世界に…帰してやってくれ…!」
「………ふーん…そう。残念だけどムリだよ。プライドでも捨てたつもり?むしろ君のお願いなんて聞くわけないじゃん」
「なっ…?!」
「もう風雅遊矢は用済みだし…正直人質も、要らないんだよね」
「………っ!?」
「ライフを0にするまでもない、薔薇氷柱…さっさと完成させちゃってよ、お城様」
~~~
「…!」
「どうしたんですか?」
「……遊矢…ヒカル…」
「………」
『もう持ちませんん~!早く帰ってきてくださいごしゅじーん!』
~~~
「さぁ風雅遊矢、立ちなよ。もうお友達はいないけど……ね」
「…………………」
「ダメだねえ…この程度で死んじゃうの?…あぁ…友達はそういうものか」
ーーー
「な…なにしてるの…」
「あぁ………わからない…?」
「分かるよ!!鏡ちゃん…だって…家族……殺したの…!?」
「神となる代償、血の繋がる者を抹消せよ…確かに全員殺した……」
「訳が……分からないよ……」
「誠はまだじいさんがいるんだよな、ほら…」
「お………お前さんらは仏じゃないわい…!まるで……」
「や、やめようよ……人を殺すなんて…俺…」
「できるよな、だってトモダチだろ…?俺達…」
「………そうだね」
「まるで……鬼じゃああぁあああああ……!」
ーーー
「鏡ちゃんとならどんなこともするよ。例え悪の道に落ちようが友のためなら付いていく……それがトモダチ…でしょ」
「………………る……」
「え…?」
「……そんな…絆…そんな絆、間違ってる…!!」
おかしいよ……誠は、鏡は……そんな絆おかしい!!
「本当の友達なら…間違った道に進んだら、なにがなんでも止めなきゃ…んで、楽しみを共有する…それが友達だ!!」
それを教えてくれたのは、ヒカルなんだ…!
俺が鏡に騙されて沈み込んでたのを助けてくれた!俺にまた笑ってほしいって言ってくれた!
こんな嬉しいことはないんだ!!
「間違った道に進んだら…?違う…!!違う違う違う!!共に歩んで苦しみを共有するのが絆なんだ!だってその先に…幸せが……」
「そんな先に進んだって、本当の幸せは手に入らないんだ」
「そんなの……そんなの………!」
「それにさ…この世界も悪いばっかじゃない。だって誠と鏡を出逢わせてくれたじゃん」
「……!」
「間違ったこともするかもしれない、また誠みたいな奴がいるかもしれない…だけどこんな素晴らしい世界を、本当に変えていいのかよ」
「…………違う…こんな世界…」
「お前がどんだけ苦しんだか分からない、だけど俺も友達になってやんよ!!」
「……!!」
一人じゃない、俺だって誠だって仲間になれるはずなんだ!デュエルをすればみんな仲間になれる!
「俺は守ってみせる!仲間も、世界も!そして助け出してみせる!鏡もお前も!間違った道から!」
「……お……れも………?」
「ヒカルも!!目ェ覚ませよ!そこにいるんだろ!!」
「………ゆう……や……」
みんなみんな守るんだ!誠だって俺が守ってみせる!
「(聞こえる……遊矢の声……俺も協力する、この世界を…一緒に守ろう…)」
「!?」
「なんだ!?」
皇の鍵が……!!
~~~
「……こ、こは…」
「一体……」
辺り一面輝いてる……、凄く暖かくて力が溢れてくる世界…。
『二人の力を合わせる時が来たのだ』
「貴方は…?」
『我が名は、エリファス』
エリファス……なんでだろう、聞いたことのある名前だ…。
『大いなる天空の力、真なる銀河の力……1つに合わせるのだ』
「1つに……」
「合わせる……」
『さぁ、新たな力の目覚めだ』
「「…あぁ…!」」
~~~
「……!まさか…」
「行くぜ、このデュエルで、必ずお前を仲間にしてみせる!俺のターン!」
「来る……!」
「俺は銀河の魂でオーバークロス!」
この力、ヒカルと同じ力だ…!
「銀河と共に舞いゆく風、強き絆が奇跡を起こす…!弧を描く銀河の星!ギャラクシーアーマード!」
「ギャラクシーアーマード…!?…!氷柱が…崩れる…!?」
…!まずい、ヒカルが…!
「………!」
「よっと、」
「…遊矢……」
「あんま喋んなって、ゆっくり休めよ」
「…あぁ………遊矢、」
「ん?」
「勝てよ」
「…もちろん!」
近くに下ろして戻ってきた。つか飛べなかったら詰んでたぜこれ…。
「よしっ!行くぜ、銀河の星の輝きよ!今こそ光満ち希望を照らせ!シャイニングドロー!」
「シャイニングドロー…だって!?」
「魔法カード《銀河の彼方》を発動!このカードは自分の墓地から光属性モンスターエクシーズを特殊召喚し、エクストラデッキからドラゴン族モンスターエクシーズを特殊召喚する!」
俺が召喚するのはもちろんこの二体だぜ!
「現れろ!ホープ・オブ・ソード!《ギャラクシー・カオス・ダークネスドラゴン》!ただし効果は無効になり攻撃力は0となり、エンドフェイズに破壊される」
《攻撃力:0/ORU:0》《攻撃力:0/ランク:8/ORU:0》
「な…なぁんだ…そんなんじゃ…」
「《銀河の彼方》の更なる効果、この効果で墓地から特殊召喚されたモンスターエクシーズのランクはドラゴン族モンスターエクシーズと同じになる!」
《ランク:8》
これで準備は整った!これで、俺は勝つ!
「俺はホープ・オブ・ソードとギャラクシー・カオスでレギオンオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!ダブルエクシーズチェンジ!」
「……レギオンオーバーレイ…!?」
「二つの思い、1つにする時、未来を創る新たな騎士が覚醒する!限界突破だ!《ギャラクシー・スパイラル・ドラゴンブレード》!!」
《攻撃力:5500/ランク:8/ORU:2》
レギオンオーバーレイ、モンスターエクシーズ同士によるエクシーズ召喚!!
このモンスターで誠を間違った道から助け出してみせる!
「ギャラクシー・スパイラル……だけど、攻撃力は5500!そんなのでなにが!」
「それは違うぜ!ギャラクシー・スパイラルは墓地の仲間の力を受けて強くなる!オーバーレイユニットがある状態でバトルする時、墓地のモンスター一体につき攻撃力を400ポイントアップする!墓地のモンスターは六体、よって2400ポイント、攻撃力がアップする!」
《攻撃力:7900》
「攻撃力……7900……!」
「更に、オーバーレイユニットを一つ使いこのモンスター以外の全ての表側表示のカード効果を無効にする!」
《ORU:1》
「これが俺の絆の力だ!いっけえ!ギャラクシー・スパイラルでネプチューン・ポセイドンに攻撃!ウィンディスターダストストリーム!」
「………!(鏡………ちゃん……)…うわぁああぁあああ!!!」
《誠のライフ:0》
《WIN:風雅遊矢》
……勝った…勝ったんだ……。
「遊矢……やったな…」
「うん。……誠…」
「…俺のしてきたことは…間違いだった……?違う…でも、もしあの時鏡ちゃんを止めてれば…」
「…誠、」
「…遊矢……」
「立てるか?」
「ううん…もうムリみたいなんだよね」
…どういうことだよ、まだ…仲間になれてないのに……。
「ほら、俺神様だし、罰当たりなこといっぱいしたし、真のデッキで負けたし…だから消えなきゃいけないんだ…」
「そんな……」
「まだ仲間になれてないだろ!?そんなんって…」
「もう仲間でしょ?…言ってたよね、デュエルすれば仲間だって…」
「そうだけど………もっと楽しく過ごしたい!もっと誠のこと知りたいのに!」
「ありがと…その気持ちだけで嬉しいから」
まだだよ、もっとデュエルしたい…!もっと笑い合いたいのに…! 消えるなんて…!
「もし、鏡ちゃんに会ったら…伝えてほしい」
「なに…?」
「俺と友達になってくれてありがとうって、もしもまた出会えたら…互いを信頼しあう君らのような親友になりたいって…」
「…分かった」
「必ず伝えるぜ……」
「うん。最後に、この世界…もっと好きになりたかった…!」
「誠!!」
「さよう……なら……………」
消えた……、なにがカミサマだよ…!誠は元々人間なのに…!!ひどすぎるだろ、こんな仕打ち!!
「遊矢…」
「……やろう、必ずイグランジアを倒さなきゃ!」
「…当然だぜ」
「帰ろう、元の世界に」
~~~
『もう限界ですぅぅ!!』
「遊矢はまだなの!?」
「……!見て!」
「……あれって!」
「「うわぁぁぁ!」」
いっててて……思いっきり飛び込んだから顔面からやっちゃったぜ……。
ヒカルは怪我なさそうだな。
「遊矢!」
『ご主人!!』
「お兄ちゃん!」
「よっ!ただいま!」
「心配かけたな…」
「全く本当だよー!」
アミとアリスの説教か…長くなりそうだな…。
誠の言葉、ちゃんと覚えたぜ。鏡が生きてるかは分からない、だけど……必ず伝えるから。
そして、二人を出逢わせたこの世界を絶対に守るからな。
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『………夢……』
「どうしたの、まこちゃん」
『ううん、なんでもない』
101話へ続く
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【あとがき】
今回の一言、「不正はなかった」
そして女神の歌へ物語は紡がれる……誠がどうなったかはまだ語れません。
カ ー ド は 創 っ た 。祝!100話!
新たなアーマード、ギャラクシーアーマード覚醒で100話を迎えました!!更にこれにて鏡編終了です!!
誠はとりあえず救われました、とりあえずね。
遊矢の考え方がだんだん遊馬に近づいていくのが良いことか悪いことか…正直悪いです、嫌な予感しかしません。
ヒカル復活は近々ですが次回はまだ腕引きずってます、辛いね。多分右腕使えなかったら俺は死ぬ、つか右じゃなくても死ぬ。
100話記念リクエストはまだ受け付けてますのでどうぞ!
次回!!熱拳の闘士復活!新たな仲間が現れる!
リンが呼び出した予想外の助っ人!その正体はバリアン七皇のアイツだ!
次回からイグランジア編後半戦へ!
【予告】
神の五王が使う強力な切り札に対抗すべく、リンは封印されしバリアン世界から意外な助っ人たちを呼び起こした。
その一人はかつて遊馬と激しいデュエルを繰り広げた炎の闘士・アリトだった。
行動の奇行さから実力に半信半疑の遊矢とアリスに対しアリトはアリスに一目惚れし、デュエルを挑む…!?
次回!第101話「熱拳の帰還!炎纏う闘士・アリト」