ジェレスタ52「怒 り の 覚 醒 ! ! 新 た な る S s !」




『俺は、カードを2枚伏せてターンエンド!』

《リクのライフ:1000》


「俺のターン、ドロー!」


残りのライフをことを考えたら守りに徹した方がいいかも、それにモンスターエクシーズを召喚すればリクのディヴァインダークネスの効果で攻撃力を下げられるし、オーバーレイユニットがなくなっちまう・・・。


「遊矢!!」


「ゆ、遊馬さん!?」


「コイツを使えーッ!!」


モンスターエクシーズ・・・・?・・・・・。


「コイツは・・・・。俺は、魔法カード《死者蘇生》を発動!蘇らせるのは《Ss-ワンダー・ガール》!更に、《Ss-アルカディアウィンド》を通常召喚!レベル4のワンダー・ガールとアルカディアウィンドでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《No.39 希望皇ホープ》!」

《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:2》


「ホープだ~!」

「遊馬さん・・・いつの間に・・・」

「遊矢がピンチだと思ってな、それにライフもちょうどよさそうだからな」


『く・・・!だが、ホープの攻撃力は2500!しかも、攻撃を無効にしようにも、次のターンオーバーレイユニットを全て使えば、その分ホープの効果を発動させず、お前にも止めがさせる!』


「まだだ!俺はホープをエクシーズ素材にして、カオス・エクシーズチェンジ!今こそ現れろ!《CNo.39 希望皇ホープレイ》!」

《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:3》


ホープレイの効果は、ライフ1000以下でのみ発動できる。それに、アストラルが居る今、本当のナンバーズとしての力を持って戦う事ができる。

使わせてもらうぜ、遊馬さん。


「俺はホープレイの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使うごとに、攻撃力を500ポイントアップさせる!オーバーレイチャージ!更に、使ったオーバーレイユニット1つにつき、相手モンスターの攻撃力を1000ポイントダウンさせる!」

《攻撃力:4000/ORU:0》《攻撃力:200》


『攻撃力4000だと!?』


「いけっ!ホープレイでディヴァインダークネスを攻撃!!」


これで終わった!!


『罠発動!《カウンターオーバーレイ》!このカードは、相手がこのターン使用したオーバーレイユニット1つにつき、相手モンスターの攻撃力を1000ポイント下げる!つまり、ホープレイの使用したオーバーレイユニットは3つ!これで終わりだ!』


「俺はカウンター罠《スピンブレード》発動!このカードは自分フィールドのモンスターの攻撃力が変化した時、攻撃を無効にして、相手プレイヤーにモンスターエクシーズ1体につき、300ポイントのダメージを与える!モンスターエクシーズはフィールドに2体、よって600ポイントのダメージだ!」


『俺もカウンター罠《ダメージゲイン》を発動!ダメージを無効にし、その分ライフを回復する』

《リクのライフ:1600》


「相手のライフが増えちまったな・・・」

『これでは、遊矢が不利な状況になるな。エンドフェイズにホープレイの効果は切れ、攻撃力は元に戻る。更に、オーバーレイユニットを増やせば、逆に効果の発動を促す事になる。さて、どうするか・・・』


アストラルの言うとおり、このままだと守りだけになって、ただデッキ切れを狙うだけになっちまう。というか、デッキ切れになる前に俺が負ける・・・。


「俺は、カードを1枚伏せてターンエンド!」

《攻撃力:2500》


『俺のターン、ドロー!俺は魔法カード《オーバーレイ・リジェネレート》を発動!このカードは、フィールド全てのモンスターエクシーズのオーバーレイユニットを1つ復活させる』

《ORU:2》《ORU:1》


「そうはさせるか!速攻魔法《スペースサイクロン》!!俺のホープレイのオーバーレイユニットを1つ、墓地に送る!」

《ORU:0》


『チッ・・・だが、お前のライフは900、十分だ。いけっ!ディヴァインダークネスでホープレイに攻撃!!アローズスローアーベスト!!』


「うわぁあぁあああ!!」

《遊矢のライフ:200》


オーバーレイユニットを墓地に送らなかったら、本当に負ける所だったぜ・・・。アイツとデュエルするからには必要だとは思ったけど、まさか本当に必要になるとは思わなかった。

それでも残りライフは200、マズいのには変わりねえ・・・・!!


「遊矢ー!頑張れー!」

「・・・珍しいな」

「え?」

「確かにな、まだエアストリーム・ソードまで出てきてないのは・・・」

『意図的に出してないのか、それともどうなのか・・・検討もつかないな』


『うまくかわしたって褒めてやるよ、俺はこれでターンエンドだ』


落ち着け・・・。なにも絶対勝てないってわけじゃないんだ。いつだってそうだったんだ、今回も・・・俺の俺らしいデュエルをすればいい・・・!


「俺のターン、ドロー!・・・!」


来たぜ!逆転のカード!!


「俺は墓地の《Ss-アルカディアウィンド》の効果発動!自分の墓地のモンスターエクシーズ1体を除外し、デッキからカードを1枚ドロー、更にこのモンスターを蘇生させる!俺は墓地のエフェクトライダーを除外して、ドロー!そして蘇れ《Ss-アルカディアウィンド》!」

《攻撃力:1600/レベル:4》


「更に!《Ss-隼のスバル》を通常召喚!レベル4のスバルとアルカディアウィンドでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《Ss-エア・ストリームソード》!」

《攻撃力:2100/ランク:4/ORU:2》


『遂に来たか・・・!』


「エクシーズ素材になったスバルの効果発動!このモンスターがエクシーズ素材になったモンスターエクシーズがバトルする時、戦闘ダメージとエア・ストリームソードの破壊を無効にして、相手モンスターを破壊する!」


『なんだと!?』


「いっけえ!エア・ストリームソードでディヴァインダークネスに攻撃!フルチャージジャベリン!」


これでやっとディヴァインダークネスが破壊できた・・・・。危ない所だったぜ。もしも次のターンまでアイツが生き残ってたら、終わりだったぜ。


「俺は、カードを1枚伏せてターンエンド!」


「くっ・・・・!」


「いい加減諦めろ!諦めて、2人を返せ!」


「・・・まぁよく、ディヴァインダークネスを破壊できたな。それは褒めてやるよ、アイツは俺のエースモンスターだ。だが、1つ見落とししてないか?」


「み、見落とし?」


「あぁ。お前のお友達って奴ら、今は俺の上のバカ女が見てると思う。だけどよ、手を下そうと思えばいつでもできるんだぜ」


「まさかお前・・・!!」


「お前がデュエルで勝つってんなら、俺もそれに適った方法でお友達2人を始末してやるさ」



「卑怯よ!」

「なんて奴だ、デュエルはそんなことのためにするもんじゃねえ!」

『遊馬・・・・』


「は、なんとでも言えばいいぜ」


ということは、俺が下手な事すれば、あいつら2人とも始末されるってこと・・・・。このまま負けを待つだけなんて・・・・そんなの・・・!!


「遊矢・・・―――!?」

「な、なんだ!?」

『・・・あのペンダントは・・・・』


「なんなんだ!?」

「くそっ・・・なにが起こってる・・・!?」


ヒカルのあのペンダントが光ってる・・・!?



「・・・?おやまぁ・・・あれは・・・。どうやら、私の管轄から抜けてしまったようね」



「い、一体なにが・・・・」

「・・・!トルテの野郎・・・・アイツ・・・!」


「~・・・あれっ!?」

「ここどこだ!?」

「慶太君!?敏也君も!?」

「なんで・・・急に戻って・・・・」

『異世界の・・・・力なのか・・・・・・?』


慶太も、敏也もこっちに戻ってきた・・・・ってどういうことなんだ!?


「さっきまで変なとこにいたはずなんだけどなぁ・・・」

「・・・!遊矢さん!俺達は大丈夫です!心配ないです!全力でやっちゃってください!」

「・・・そうだな!いけっ!遊矢!」


なんだかよくわかんないけど・・・・とりあえず、アイツの言ってるバカ女って人の目から離れたってことなのか・・・?


「バカな・・・・!あの女、なんてマネ・・・いや、アイツのせいじゃない。あのペンダント、どこかで聞いた・・・・まさかあの女の狙いの・・・」


「・・・・・・もう良いのか、お前のターンだぜ」


「く、俺のターンドロー!俺は魔法カード《死者蘇生》を発動!蘇らせるのはディヴァインダークネス!!」


「もうソイツは召喚させない!俺は速攻魔法《クローススパイラル》を発動!相手が墓地から召喚したモンスターを除外する!」


「なんだと!?」


「さぁ、どうすんだ。倒したいなら、もう1度ディヴァインダークネスを呼び出すしかないだろうさ」


「くっ・・・・俺は、カードを1枚伏せ、ターンエンド・・・。(だが、俺の伏せカードはミラーフォース、アイツの挑発もこれまでだ)」


「リク、最後に1つだけ質問するぜ」


「はっ・・・好きにしろ」


「後悔してないか?」


「後悔・・・?なんのことだかさっぱりだな」


「そうか、ならその身をもって思い知る事になるぜ」


「なにっ・・・!?」


俺はアイツがだいっ嫌いだ、もしかしたら今世界一大嫌いな奴。

後悔してないんだったら、アイツは同じ痛みで倒すのみ・・・!


「俺のターン、ドロー!!俺は、《Ss-アメジストブレード》を特殊召喚!このモンスターは自分の墓地のレベル4モンスターを2体除外する事で、特殊召喚できる!更に《Ss-アルティメットキャノン》を特殊召喚!このモンスターは自分のフィールドにレベル8のモンスターが居る時、特殊召喚できる!」

《攻撃力:2400/レベル:8》《攻撃力:2000/レベル:8》


「レベル8のモンスターが2体だと!?」


「俺は、レベル8のアメジストブレードとアルティメットキャノンでオーバーレイ!2体の光属性モンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!!逆鱗の風よ、今こそその怒り解き放ち、片翼の翼で闇を打ち払え!!《Ss-片翼皇帝カイザーエンジェネラル》!!」

《攻撃力:3500/ランク:8/ORU:2》


これが、新しい力・・・・・・なのか・・・・?


「バカな!!怒りの力で、覚醒したとでも言うのか・・・!?」


でも、とにかくやってみる。それが俺だ!


「カイザーエンジェネラルの効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、相手のフィールドの魔法・罠カードを全て破壊する!更にこの効果に、相手は魔法・罠・効果モンスターの効果をチェーンすることはできない!カオスグラディエイション!」


「くっ!!」


「更に、このターン、相手にダイレクトアタックする場合、2回の攻撃を可能にする」


「2回の攻撃だと!?」


「2人の受けたダメージ分、お前にお返しするぜ!いけっ!カイザーエンジェネラルでリクにダイレクトアタック!!ツインストリームバースト!!」


「ぐあぁぁああああ!!」

《リクのライフ:0》


《WIN:風雅遊矢》


これで・・・・本当に終わったんだな。


「ライフ、5400のオーバーキルか・・・遊矢らしくもない」

「遊矢・・・」


「慶太!敏也!」

「遊矢!」「遊矢さん!」

「2人とも、大丈夫だよな・・・?怪我とかないよな・・・」

「遊矢~いつからそんなに過保護になったんだよ」

「そうですよ!遊矢さんは気を使いながら、いつもマイペースでしょう?」

「ま、まぁな・・・そうだよな・・・・」


2人とも、いつもどおりでよかったぜ。まぁいつもどおりでいてほしいけどさ、そういうもんだし。


「・・・遊矢なに泣いてんだよ~!」

「だ、だってよぉ・・・!もしも負けたら・・・つーかヒカルのアレなかったら・・・どーなってたかわかんねえし」

「そういえば、俺達、朽祈先輩に似てる女性に腕引っ張られて・・・」

「女の人・・・?」

「まぁとにかく良いじゃない!2人とも助かったんだし!」


「俺に似てる・・・・・・?もしかして・・・・・・いや、気のせいか・・・」


「っ・・・・貴様ぁ・・・!」


「「「「「!!」」」」」


「これで・・・終わると、思うなよ・・・!まだ、いくらでも・・・・っチャンスは―――「ありませんわ」


今・・・誰かの声が・・・アミじゃないってことは、また新たな――!


「と、トルテ・・・・!?」


「アイツは・・・・?」

「お人形みたい・・・・」

「・・・・・・・・」


「良いところに来たな、ちょうどいい、加勢しろ」

「お断りしますわ」

「なに・・・?」

「私は、あの程度のデュエリストに負けるほどの腕しか持たないデュエリストに興味はありませんし、貴方のようなクズを相手にしていたのもお遊びですし・・・?」

「貴様・・・・っ!」

「それに・・・私はやはり、あちらの少年の方がお気に召していますの。あの能力、ほしいですし、貴方よりは使えると思っていますから」


今アイツ、ヒカルのほう見なかったか・・・?まさか・・・ないよな。


「それじゃあそろそろ、あの風雅遊矢の言うとおり、後悔していないなら地獄に落ちていただきますわ」

「―――ッ!?」


「「「「「「『!!」」」」」」』


アイツ!リクを一瞬で人形に変えやがった・・・・!なにしたんだ・・・!?


「風雅遊矢・・・でしたね。ご迷惑をお掛けしましたわ。自己紹介がまだですしこの際ご挨拶します。私は、トルテ・マスカローズ。ドリーミストに雇われたデュエリストですの。これから、どうかよろしくお願いいたしますわ」


「トルテ・・・・・マスカローズ・・・・・?」


「それでは、どうか、またお会いしましょうね。風雅遊矢・・・・それより、そっちの朽祈ヒカルさんと言うべきでしょうかね、フフッ」


消えた・・・・・。跡形もなく・・・。

それに、またヒカルに会いたいってアイツ、なんかヒカルのことすきなのか・・・?


「・・・・・・・・」

「おいヒカル!アイツ、お前の知り合いなのか?」

「少なくとも知り合いにあぁいう外人はいないんだが・・・?それに、深入りするな。勝手に言わせておけ」


『トルテ・マスカローズ・・・・・・・・』

「聞いたことあるのか・・・・・?」

『ヌメロン・コードの外で動いているのかもしれない、そうでなければ私が知らないはずがないのだから』

「ヌメロン・コードの外で・・・・・・・」



~~~



「ミス・セイクリシア卿、残念ながらリクは役目を果たせませんでしたわ」


「そう・・・。まぁ捨て駒はいいのよ。それよりも貴方、あちら側の少年がひどく気に入ってるようね」


「ええ、見ていらしたでしょう?あのペンダント、それに彼の持つあの力、絶対にものにすれば、私達の力になりますの」


「うまく行くとは思えないけれど・・・。まぁ好きにして。次は?」


「まだ決めてませんわね・・・直に完成し次第ということで・・・」



53話へ続く


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【あとがき】


遊びすぎたwwwwつかカイザーエンジェネラルTUEEEEEEEEEE!!

つーわけで遊矢ブチギレ&トルテさんが本格的に登場です。手札から罠だと!?とかありますけどwww

そういえばライフミスしてますが今回は修正のしようがなかったので無視してください、鉄壁は強いけど作りにくい。特に敵が鉄壁の時は困る。


トルテさんがヒカル好き好きをこの頃から発揮してるんですけどwwww一目ぼれですね分かります。一体いつ好きになったんだ・・・・でもフラグクラッシャーは強いよw俺は知っている、それを知っている。


次回は遂に待ちに待った黒髪正義巫女登場だぜぇ!!あ、狐巫女派の人はもう2クールくらい待ってねw

久しぶりに托都が登場する回であり遂に托都がギャグ面で弾けますwまぁギャグ半分とシリアス半分って考えたら分かりやすいかな?結構ギャグ要素高いです、特に前半はリンまでボケてるのでwwww

ヌメロン先生強すぎィ!!


【予告】

ドリーミストとのデュエルで限界を感じ始めた遊矢にリンは知り合いの神社に行けと命令する。

その神社はハートランドに唯一存在する北条神社と呼ばれる神社で、神主がいない巫女1人だけの神社だが、未来や心の迷いを占うという神社らしく、早速修行をかねて出向く。

ところが北条神社で出会った巫女のミコと托都はどうも気が合わないらしく・・・?

次回!第53話「北条神社の謎の巫女?」


【おまけ】


今回の最強カードは《Ss-片翼皇帝カイザーエンジェネラル》!

相手の魔法・罠を破壊して、それに対する効果を受け付けない!まさに絶対君主!

更にダイレクトアタック時は相手に2回攻撃ができるぞ!