ジェレスタ26「新 た な 敵 ! 道 化 魔 術 師 ・ ラ ン ル ー」


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「おいおい、ちょっと待てよ!話が全然よめねえぜ・・・」

「1つずつ、教えてくれないかな?」


やっぱりいきなりだと話読めないよな、よしっ!ここは変な奴と思われても仕方ねえ!やるしかないじゃん!


「まず1つ目、俺は未来から来たんです」

「・・・み未来!?」

「そして、未来にはハートランドシティっていう、このDゲイザーをつけたARデュエルが流行ってて、そんでもって俺の町にドリーミストっていうサーカス団が来たんです」

「ドリーミスト?」


なにか知ってる様子だ、教えてもらわないと!


「そのサーカス団は、昨日、童実野町にやってきたサーカス団と同じ名前だよ」

「うそっ!?そうなんですか!!」

「テントなら、ほら、あっちに」


振り向くと大きくて不気味染みたテント。ハートランドシティにあったのとは偉い違いだけど・・・。どういうことなんだ?


「あのテント、今はどこか行ってるみたいだけど、昨日の公演で僕らや、海馬君たち以外の住民ほとんどがおかしいことになってるんだ」

「おかしいこと・・・?」

「あぁ、衝動的にあのサーカステントに行ったり、俺たちのことを覚えていなかったり」

「まさか!!」


やっぱりみんなの記憶を消したのは、アイツらの仕業ってことなのか!?でもどうしてこの時代に同じサーカスが?この時代は俺たちの時代の・・・~~~わからん!!

遊戯さんたち、つまり伝説のデュエリストたちの記憶が消された。つまり敵の目的はデュエルモンスターズの歴史を大きく変える事?でも、デュエルを無くす、つまりペガサスさんに関する記憶を全員から消さなければいけないはず、さっぱり分からないぜ。


「とにかく、俺はそいつらを倒さなきゃいけないんです。俺のいた世界でも童実野町と同じことが起きている、だからこの世界も未来も救わなきゃいけないんです!力を貸してください!遊戯さん!」

「遊矢・・・・」


遊戯さん、やっぱりいきなりで悩んでるのかな?もしかしたらダメかも・・・。


『相棒、ここは彼に力を貸した方が良いかもしれない』

「(もう1人の僕・・・分かったよ、君が言うくらいなんだ、間違いないね)分かったよ、遊矢くん!アイツらを一緒に倒そう!」

「ありがとうございます!遊戯さん!・・・でもどうやって・・・」


「その言葉を待っていた!!」


「「「「「!!?」」」」」


今、聞き覚えのある声が聞こえてきたような・・・まさか、いや・・・・そんなこと・・・。


「あっちゃったし!!」


「久しぶりだな、遊矢!お前の声を聞いて、駆けつけたぜ!」


「ひ・・・・・・ヒカル!?どうしてここに!?」

「君の友達なのかい?」

「はい、ヒカルは俺のライバルで強くて・・・かっこよくて・・・」

「ムリして言わなくてもいいぞ・・・」


とにかく、みんなが俺を忘れた世界の中でどうしてヒカルだけが覚えてんだ?わけわかんねえ。


「どうして俺のこと覚えてんの?!」

「むしろ覚えてない奴らの事が驚いた。だけど、遊馬さんに呼ばれて「遊矢に力を貸してやれ」って。あと、伝言とか預かってきたぜ」

「伝言?」


あの時、言い忘れた事なんてあったのか?普通に言ってくれれば。というかヒカルのことは一時的にツッコまないということだな。


「確か・・・・・・・・」



~~~


少し前に遊馬さんに俺が呼ばれて、それで・・・。


「遊馬さん、なんで俺を?」


「遊矢のことだ、よく聞け」

「遊矢のこと?どういうことですか、そういえば遊矢の姿が見たあたらない・・・」

「それについてもだぜ!確か、リンが集めた伝承によると、『闇が迫る時、奇跡の光を統べる者、新たな希望の光を導く』」

「光を統べる者・・・新たな希望・・・」


遊馬さんの言ってる事、さっぱりだったけど、大体説明で理解ができたぜ。


「この統べる者が遊矢のアーマード、闇がドリーミスト、そして奇跡の光は伝説の人々の魂の力、つまりアーマードにその光が全て集まった時、闇を打ち砕く希望に遊矢がなれるかもしれない。だから遊戯さんの名も無きファラオの力を受け継ぐことで遊矢が新たな力を手に入れられるかもしれない」

「それで俺はどうすればいいんですか?」

「ヒカル、お前にも力がある、不思議な力が」


自分の不思議な力なんて知った事じゃない。ましてやなにがなんだかさっぱりだった。


「とにかく、遊矢を手助けしてほしいんだ!お前だけが、この世界で遊矢を信じている人間の1人になるから」

「俺が・・・分かりました、遊矢の下へ行きます!」



~~~



「という具合でだな・・・」


な、なるほど・・・さっぱり分からん。


「とにかく、ライトニングスカイアーマードの力に伝説に残された人々の魂の力を全て集めれば、すげえ力が手に入るってことなのか?」

「ま、そういうことだろうな」


「凄いよ!ヒカルくん!てことは僕じゃなくて、用があるのはもう1人の僕かもしれないね」


もう1人の・・・僕?まさかそれって・・・!あの伝説のデュエリスト!?


あのパズルみたいなのが少し輝いた、そして・・・。


「これが・・・」

「名も無きファラオの魂・・・!」


「遊矢、君が世界を守るために俺の力を欲するならば、それを与えるんだが・・・どうすればいいか俺にも分からない。とにかく、今は君の仲間を救うために、あのサーカステントに乗り込もう!」

「はいっ!遊戯さん!」


とにかく、みんなを救うためにも俺たちは絶対にあいつらを倒すんだ・・・!



~~~



このクモの巣張った不気味な場所が、あのサーカステントとは思えないけど、外見はほぼ同じ。ということはやはり、アイツらがいるのか・・・。


「ここが・・・」


「オマチしてたヨ!デュエリスト!でゅえりすと!」


「誰だ!!」

「あれは・・・・・」


ちょうど俺が出て行ったときに披露してたピエロ・・・か。


「中にゴショウタイ!ご招待!」


「待て!みんな、追うぞ!」

「はいっ!!」


とにかく奴が消えているように見える、掴もうとしてもドンドン奥に進んでいって、到着したのは・・・ステージ。


「このステージは・・・・」


「マッテタ!お前の事マッテタ!」

「お・・・俺を?」

「ボクのナマエ、ランルー!だってオマエ、ココデ死ぬ!」

「どういうことだよ!答えろ、ピエロ野郎!」

「ソノコタエ、教えるのデキナイ。だって、ここでお前、シヌ!」

「はぁ!?」


日本語でOK!?何言ってるのかさっぱりわかんねえよ!


「ソレジャア、後はマカセタ!任せた!」

「了解だ」


「お前は何者だ!なぜ遊矢の仲間の記憶を奪ったのか、答えてもらおうか!」


「その答えを君たちが知る事はない、なぜなら君達はここで死ぬからだ!一応名だけ教えておこう、私の名はサギー、道化師のサギーだ」

「なんで死ぬかはデュエルで語れ!このデュエルに俺が勝ったら、みんなの記憶を戻してもらうぞ!」

「いいだろう!勇敢な戦士よ、掛かってくるがいい!」


上等だぜ、アイツに負けるほど俺の実力は腐ったモンじゃねえ!みんなのために俺は絶対に勝つぜ・・・!


「やるしかねえ!行くぜ、Dシューター展開!デュエルディスクセット!Dゲイザー、セット!」


《ARヴィジョン、リンク完了》


ARがリンクした!?


「「デュエル!!」」


なんでソリッドビジョンじゃないかはともかく、今はデュエルに集中だ。


「皆さんはコレを付けてください」

「これは?」

「Dゲイザーです、ARデュエルを見るにはこのDゲイザーが必要なので・・・」


みんなこれで準備完了!それなら行くぜ!


「俺の先攻だ!ドロー!」


アイツの実力なんて、知ったことじゃない。だけどみんなのために、俺は勝たなきゃいけない、最初ッから全力で行くぜ!


「俺は永続魔法《魔風の逆境》を発動!このカードは自分の手札に風属性モンスターがいる時、デッキからレベル4以下の光属性モンスターを特殊召喚できる!現れろ《Ss-ワンダー・ガール》!」

《攻撃力:1200/レベル:4》


「そして、《Ss-シュート・ブレイブ》を召喚!レベル4のシュート・ブレイブとワンダー・ガールをオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《Ss-エア・ストリームソード》!」

《攻撃力:2100/ランク:4/ORU:2》


「エクシーズ召喚!?あれが、未来のデュエルでの召喚法・・・」

『遊星君のシンクロ召喚とは少し違うね・・・』


そして、アイツの攻撃に備えてあのカードを!


「俺はエア・ストリームエクシーズチェンジ!現れろ、ジェレスタエクシーズ!希望の光、疾風迅雷の騎士《希望騎士 ホープ・オブ・ソード》!」

《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:3》


「1ターン目から・・・上級・・・?」

「一応、俺たちの世界では強力なモンスターの1体。ホープ・オブ・ソードの効果は相手ターンにも発動できる。これならサギーとか言う奴も、そう簡単に手出しできないはず・・・」


「俺は、1枚カードを伏せてターンエンド!」


さぁ、掛かってきやがれ、道化師だろうが魔術師だろうが、今回ばかりは俺がゆるさねえ!!


「私のターンドロー!私は《奇術の道化師》を2体特殊召喚する」

《攻撃力:0/レベル:7》


「レベル7のモンスター!?どうして!」


「このモンスターは攻撃力を0にすることで特殊召喚できるのさ。レベル7の道化師2体でオーバーレイ!2体の魔法使い族モンスターでオーバーレイネットワークを構築、ダークエクシーズ!」


「ダークエクシーズ!?」


「ダークエクシーズは同じレベルで闇属性のモンスターをオーバーレイすることでマイナスランクのモンスターエクシーズをエクシーズ召喚する。現れろ!《奇術の道化師マイクーテ》!」

《攻撃力:2600/ランク:-7/ORU:2


ランク-7って・・・そんなカードが本当に存在してるのかよ・・・。信じられねえ・・・。


「そしてダークエクシーズはエクシーズ召喚に成功した時、相手モンスターのオーバーレイユニットを全て墓地に送り、1つにつき400ポイントのダメージを与える!」

「なにっ!?」

「オーバーレイユニットの数は3つ、よって1200ポイントのダメージだ!エネルギー・シューター!!」

「うわぁあああああああ!!」

《遊矢のライフ:2800》《ORU:0》


「遊矢!」

「いきなり、ライフ1200を削るモンスター!そして、攻撃力2600で、ホープ・オブ・ソードを上回った!」

「だけどよ、ホープ・オブ・ソードには攻撃力を上げる効果が・・・」

「モンスターエクシーズの効果の発動には、基本的にあのオーバーレイユニットを使う。時にあのダークエクシーズとかいうカードみたいにオーバーレイユニットを使わず発動する効果もありますけどね・・・」


「っ・・・」


いってえ・・・。この衝撃、ARデュエルじゃ普通ありえねえ・・・このデュエルも、あのランルーとかいう道化師によってなにか操作されているというのか・・・。それなら俺に、勝ち目はあるのか・・・?

ホープ・オブ・ソードの効果も封じられ、アーマードになることもできない。それはつまりサンシャインブレードの召喚さえもできないということ。


「やれ!ホープ・オブ・ソードを攻撃!ブラッティ・ストリーム!!」

「永続魔法《魔風の逆境》の更なる効果を発動、風属性モンスターをエクシーズ素材にエクシーズ召喚したモンスターエクシーズの戦闘での破壊を1度だけ無効にする!」

「だが、戦闘ダメージは受けてもらう」

《遊矢のライフ:2700》


「私はカードを2枚伏せ、ターンエンド」


マズい・・・ホープ・オブ・ソードの効果が発動できず、アイツのフィールドには効果不明のモンスターエクシーズ。ダークエクシーズか・・・。


「そういえば教えていなかったな」

「なに・・・?」

「このデュエルに負けた者は、あの大鏡の永久に封印されるのだ!」


俺たちの真ん中の壁にあるあの大鏡、ただの鏡ではなく、俺たちの命を賭けたものということか・・・!


「くそ・・・!だけど諦めねえ!俺は、お前を倒してみんなを救い出すんだ!」




27話へ続く


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【あとがき】


闇のデュエルキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!ダークエクシーズキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

インチキ効果もいい加減にしろ!!カミューラ戦見ながら書いてたので余計にそんなことを考えてましたwwwというわけで次回でDM世界完結!

ヒカルくん再登場キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

つーかwwwヒカルくんも登場で俺のテンションが煮えたぎってきたぜ!w


次回は名も無きファラオの魂、開放!遊矢のアーマードに新たな奇跡の光が輝く!敵が闇ならこっちは光!ライトニングスカイエクシーズチェンジだ!つーかDM世界でエクシーズすなしwww

ランルーがキチガイに見えてきたぜwwwとりあえずアイツはキチガイでおkw日本語でおkとか書いちゃったしwww


【予告】

ホープ・オブ・ソードの効果を封じられ、ライフを削られ、更にはダークエクシーズという未知のカードに苦戦する遊矢。魂の力を受け継ぐ方法が分からずアーマードになれずにサンシャインブレードが召喚できないがために更なる苦戦を強いられる遊矢。

だがサギーにバカにされた友情の力が芽生えた時、ついに名も無きファラオの魂が遊矢に力を与える!

次回!「友情の輝き 未来を切り開け!」