ジェレスタ21「最 悪 の 未 来 ! ? 守 れ ! 全 て の 希 望 ! 」
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≪さぁワールドデュエルグランプリも、遂に最終戦!決勝だー!!決勝戦はなんとあのトーマス・アークライトや天城カイトをも打ち破るダークホースたちによる勝負!!一体どうなるのか――≫
話って結局なんだったんだろうなぁ・・・。そのままどっか行っちゃったというか、しかも控え室に俺だけ?托都の姿も見えないし、どうなってんだ?
しかもさっきから胸がざわつく、なにかがあるってこの鍵が言ってる気がする。
「遊矢!」
「遊馬さん!」
「待たせてごめんな」
「それで!話ってなんなんですか・・・!?」
「・・・・これからお前にはつらい事を言うかもしれない、心して聞いてくれ」
辛い事か・・・。一体なにがあるんだ?
「ジェレスタエクシーズ、お前に預けたカード。分かるよな?」
「はい!アストラルがなんか言ってた気がするけど・・・」
「なら、もう知ってるはずだ。あれは全て集めた時に願いが叶う、ただし闇の力に反応するのは破滅」
破滅?俺にそんな反応するなら遊馬さんに返すけど・・・。
「あの托都って奴、すでにカイトの持ってた1枚も回収して8枚持ってる、遊矢のカードが奪われた時、奴の中にいる闇の力がこの世界を滅ぼしてしまう」
「うっそ!?そんなことって・・・」
「だから、だからお前にしか託せない。頼む、世界を、みんなを、未来を守ってくれ!」
遊馬さんが頭を下げるなんて・・・それ以前に俺が世界を守る・・・?おかしいじゃん、だって俺なんかがそんなことできるわけないし、托都に勝てる見込みもないのに・・・。
「俺は・・・」
「遊馬も、難しい事を押し付けることだとは分かってるはずだ」
「凌牙さん?カイトさんも・・・」
「遊馬がこうなった以上、今度は遊矢がこの時代の希望なんだ。遊馬が繋げた希望を、今度は遊矢が繋げる番だ」
「俺が繋げる番・・・」
希望を繋げて次の未来へ託すのは、俺だってこと?三勇士たちの求める事、そして世界の全員を守るための戦い。俺はそれでも構わない、負けない!負けるわけには行かない!
「俺!絶対に勝ちます!未来を、世界を守り抜いて見せます!」
「その意気だぜ!遊矢、これが俺たちからの希望だ。受け取れ」
「え・・・でもこのカードたちは!」
「お前が持つべきカードたちだからな、このデュエルに賭ける俺たちの思いだと思え」
「そして、全てを背負わせてしまった俺たちの責任だと思ってくれ、頼んだぞ、遊矢!」
「はいっ!」
ホープレイ、シャークドレイク、ギャラクシーアイズ・・・3つの力があれば絶対に負けないって!これで、勝つしかない!やるしかないじゃん!
「遊矢~!」
「あっアミ!慶太!敏也!袢太!雪那!」
「決勝進出、おめでとうね!」
「これで次は優勝だー!」
「遊矢さんならできると信じてましたよ!この調子でいきましょう!」
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「おぉ!良い仲間がいるじゃん!」
「まるでナンバーズクラブのようだな・・・懐かしい」
「と言っても5年前だがな」
「十分懐かしいぜ!俺らにとっては昨日の事みたいなのかもしれないけどさ」
仲間に囲まれる。それが最高なのは俺たちが1番知っている。小鳥や鉄男、カイトや凌牙。この仲間たちがいなかったらどうなっていただろうか。そして1番の相棒・アストラル、アイツがいなければきっと全部の運命が変わってたんだろうなぁ・・・って思う。
アストラルに出会わなかったらナンバーズ事件に巻き込まれなくて、凌牙には負けていただろうし、カイトにも出会ってなかった。鉄男にバカにされて小鳥に叱られて、WDCもなくて、明里姉ちゃんには永遠的にデュエル禁止令が出されてるハメになってたんだろうと考えてみる。
遊矢にもこんなに仲間がいるんだ、コイツなら負けない。そして未来を守れると信じている。頑張れ、かっとビングだ!遊矢!
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「・・・・あ、父さん!」
「おぉ遊矢、決勝これからだったな、頑張れよ」
「おうっ!男なら負けるわけにはいかねえぜ!父さんも応援してくれよ!あ、托都はさ、実は俺のライバルなんだぜ!」
「な・・・なんだって?!」
「ん?なんか俺変なこといった?」
「い、いやなんでもないよ。さっ決勝がそろそろ始まるぞ!」
「んじゃあ!行ってきまーす!」
父さん、俺、勝ってくるから!世界を守るから!待っててくれよ!
「遊矢・・・・・・」
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≪さぁお待たせしましたぁ!!決勝戦!風雅遊矢と堰櫂托都のデュエルだーーー!!≫
「托都!今日こそお前に勝ってやるぜ!」
「それはこっちのセリフだ、貴様とはここで決着をつける!」
そういえば遊馬さん。托都の心の中に闇の力があるって言ってたよな、それを何とかすればきっと!
「きっとお前の親父もこのデュエルを見てるんだろうなぁ」
「父さんが?当然じゃん、さっき会ったし」
「ふんっ・・・まぁあのクソ親父のことなんて知った事じゃないが・・・」
「父さんをバカにするなぁぁぁ~~~!???」
フィールドが動き出した!?い、一体なんなんだ!?
そういえばこのフィールドの最上階ってハートタワーの最上階だよな?・・・てことは・・・。
≪舞台はハートタワー頂上になる!つまりフィールドは天空のフィールドだ!!≫
高い場所ぉぉぉぉ!!?つーか、こんなところでデュエルすんのかよ・・・ええい!戸惑っても仕方ねえ!
「行くぜ!Dシューター展開!デュエルディスクセット!」
相変わらずアイツのデュエルディスクは普通と違うよなぁ・・・なんだろう。
「Dゲイザーセット!デュエルターゲットロックオン!」
《ARヴィジョン、リンク完了》
「「デュエル!!」」
この勝負は本気だ、やるしかないじゃん!
「俺の先攻!ドロー!」
早速、カイトさんのカードを使わせてもらうぜ!
「俺は魔法カード《ダブルハンドソニック》を発動!このカードは1ターンに2度、モンスターを召喚した時、召喚したモンスター2体だけ攻撃力を2000にできる!俺は《Ss-疾風のカーツ》を召喚!コイツの召喚に成功した時、手札にSsを加えられる!俺はシュート・ブレイブを手札に加えて効果発動!手札に加えられたこのカードは特殊召喚できる!更に《ダブルハンドソニック》の効果で攻撃力が2000になるぜ!」
《攻撃力:2000/レベル:4》
これで攻撃力2000のモンスターが揃った!見ててくれよ、カイトさん!
「俺は攻撃力2000のカーツとシュート・ブレイブをリリース!行くぜ!これが銀河の力だ!現れろ《銀河眼の光子竜》!」
《攻撃力:3000/レベル:8》
「ギャラクシーアイズ・・・随分と早い登場だな」
「俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」
カイトさん!やったぜ、ギャラクシーアイズの召喚に成功した!
「遊矢の奴・・・」
「やっぱ絆って良いなぁー!」
さぁどっからでも掛かって来い!托都!
「俺のターンドロー!俺はカードを3枚伏せてターンエンド!」
「・・・は?」
カードを3枚伏せてターンエンド?つまり手札事故?これってチャンスじゃん!超チャンス!
「俺のターンドロー!俺は魔法カード《風の宣告》!このカードは墓地の風属性モンスター1体をデッキに戻し、相手フィールドの罠カードの発動を無効にする!」
これでギャラクシーアイズの攻撃が通れば大ダメージだぜ!
「いっけえ!ギャラクシーアイズで托都にダイレクトアタック!破滅のフォトンストリーム!!」
ダメージ合計は3000、1000のライフなら残りのカードで削りきれる!このまま押せれば!
「・・・・・・なにっ!?」
《托都のライフ:4000》
「罠カードは発動できない、なら速攻魔法は発動できる。速攻魔法《ネクロス・ウォール》、エクストラデッキのモンスターエクシーズを墓地に送る事でダメージを無効にする。俺はマスターズローズを墓地に送ってダメージを無効にしたってことだ」
まさか、罠カードじゃなくて速攻魔法を伏せてたなんて。遊馬さんが持っていたナンバーズにショックルーラーって奴がいたらしいけど、そのカードも抜けた部分がある、このカードも同じ。抜けた部分を埋めるのには別の更なるロックが必要になる、だけどそんなカードを俺は持ってない。
「俺はこれでターンエンド!」
「俺のターンドロー!・・・俺は《ネクロスフィア・トルネード》を特殊召喚!このモンスターは相手フィールドにレベル5以上のモンスターがいるときに特殊召喚でき、2体で2体分のエクシーズ素材になる!」
《攻撃力:2000/レベル:8》
レベル8・・・まさか!!
「俺はレベル8のトルネード2体分でオーバーレイ、2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚、現れろ《機械堕天使 ネクロ・ブラッディ》!」
《攻撃力:2500/ランク:8/ORU:1》
ついに来ちまったか・・・あれはまずい展開じゃん・・・!
「更に俺はネクロ・ブラッディをカオス・エクシーズチェンジ!現れろ、混沌を創造せし闇の天使!《機械堕天使 スフィアディオル》!」
《攻撃力:3500/ランク:8/ORU:2》
「あれは・・・・」
だけどいくらギャラクシーアイズの攻撃力を上回ってても、ギャラクシーアイズの効果があれば、あんなの簡単に倒せる!
「俺は装備魔法《スフィア・フォース》を発動!このカードは装備モンスターと戦闘する相手モンスターの効果をエンドフェイズまで無効化する!」
「なにっ!?」
これじゃあギャラクシーアイズの効果が使えねえ!!しまった!!
「やれ!スフィアディオルでギャラクシーアイズを攻撃!ジャッジメントゲート!」
「くっ!!」
《遊矢のライフ:3500》
それでもまだまだ!勝負はこれからだぜ!!
「俺はこれでターンエンドだ」
「今度は俺の番だぜ、やるしかねえ!俺のターン、ドロー!」
カイトさんのカードだけでダメなら今度はもう1人!凌牙さんの力を借りるぜ!
「俺は魔法カード《死者蘇生》を発動!蘇れ、シュートブレイブ!」
《攻撃力:1600/レベル:4》
「さらに俺は《Ss-ワンダー・ガール》を召喚!そしてワンダー・ガールがいる事で《Ss-ワンダー・ナイト》を特殊召喚!行くぜ、レベル4のシュート・ブレイブ、ワンダー・ガール、ワンダー・ナイトをオーバーレイ!3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ!《海咬龍シャーク・ドレイク》!」
《攻撃力:2800/ランク:4/ORU:3》
本当の勝負はここからだ、絶対に諦めねえ!
22話へ続く
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【あとがき】
皆さん、お分かりいただけだろうか?
そう。14話でネクロ・ブラッディのランクが5になっている事実を。実際はランク8なのである・・・。
ってそんな感想求めてねえよ!!ッていう方のほうが多いと思うぞっ!
というわけで托都戦キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!これを3話とかスピード速すぎて結構キッツイ!!なので次回は心理フェイズ多め、基本的には2人の過去の話がメインになるお話です。デュエルはターン2回ぐらい回そうかな?ホープレイ召喚までは持って行きたい所ですなwww
なぜホープレイかというと、皆さんお察しの通り遊矢はホープをナンバーズという形のままで所持しているのでホープレイを選択しました。ホープレイがどんな逆転撃あるいは噛ませ役を演じるのかは次回と次をお楽しみにしててくださいね!
2期のストーリーがだいぶ固まってきたので妄想希望声優なんかもここで発表!
ランルーくん→例のらんらんるー人
謎の女性幽霊→大原さやかさん
ミス・セイクリシア→豊口めぐみさん
団長→若本規夫さん
団長の名前はまだ明かせないので内緒です。
【予告】
遊矢と托都の天空デュエル!遊矢は三人から預かってきた想いのカードを使ったデュエルで托都に挑む、だが托都の様子が急に変わり、托都の過去についてを知る事となる。
そしてその親、過去に出てくる人物達の名は驚くべきほど意外な人物達であった!
遊矢もその想いを胸にライトニングスカイ・アーマードとなってデュエルする!
次回!「13年前の過去 蘇れ魂のデュエル!」
【おまけ】
遊矢「遂に托都とのデュエルが始まったぜ!」
遊馬「おうっ!とにかくかっとビングで頑張れよ!」
遊矢「それよりも!遊馬さん!」
遊馬「どうした、遊矢?!」
遊矢「サインください!!」
全「・・・・・」