ジェレスタ20「猛 攻 ネ オ ・ ギ ャ ラ ク シ ー ア イ ズ !

.              機 械 堕 天 使 を 打 ち 砕 け ! 」



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「《超銀河眼の光子龍》!!」

《攻撃力:4500/ランク:8/ORU:3》





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「ね・・・ネオ・ギャラクシーアイズをこの展開で!?」

「良いから、黙ってみておけ」

「ドロワ先生~!焦らないわけないじゃん!この状況で出しても、托都にはまだ・・・」


そうだ。托都にはまだ機械堕天使が残ってる。そのカードを倒さなきゃいけないのにネオ・ギャラクシーアイズはこの展開じゃ無意味だと・・・。



~~~



「ネオ・・・ギャラクシーアイズ・・・」


「ネオ・ギャラクシーアイズの効果発動!フォトンハウリング!このモンスターのエクシーズ召喚にギャラクシーアイズを使用した時、このモンスター以外のすべての表側表示のカード効果を無効にする!」


これで奴のバトルガレージはなんにせよ効果が発動できない。そしてこれが決まれば俺の勝ちだ!


「いけっ!ネオ・ギャラクシーアイズでバトルガレージを攻撃!あるティメット・フォトン・ストリーム!!」


「あぶねえあぶねえ・・・俺は手札からバトルガレージを捨てて効果を発動、その効果により戦闘ダメージを0にし、相手のフィールドに存在する表側表示の魔法・罠をすべて破壊する!」


「くっ・・・俺はコレでターンエンドだ・・・」


だが奴のフィールドにモンスターはいない、これならネオ・ギャラクシーアイズを超えるカードもいないはずだ。


「俺のターンドロー!・・・お前に面白いもん、見せてやるよ!ネオ・ギャラクシーアイズを超えた、力ってやつ!」

「なんだと!?」

「俺は《ネクロスフィア・トロイアス》を3体、特殊召喚!コイツは相手フィールドにランク8のモンスターエクシーズがいる時に特殊召喚できる!」

《攻撃力:0/レベル:8》


まさかこのタイミングでレベル8を3体もそろえるだと・・・!?


「俺はレベル8のトロイアス3体でオーバーレイ!3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ!《機械堕天使 ロイヤル・クロイツエンド》!」

《攻撃力:4000/ランク:8/ORU:3》


「更にエンドエクシーズチェンジ!現れろ、ジェレスタエクシーズ!《機械堕天使 エンド・ネクログラビティ》!」

《攻撃力:5500/ランク:8/ORU:4》


オーバーレイユニット・・・4つのモンスターエクシーズだと!?そして攻撃力は5500・・・ネオ・ギャラクシーアイズを大幅に上回っている・・・!


「これがネオ・ギャラクシーアイズを超えた力とでも言うのか!!」

「当たり前だ、貴様の力なんてもうこの時代には存在していない!ネクログラビティは相手フィールドのモンスターエクシーズのオーバーレイユニットを墓地に送り、除外する!そして墓地に送ったオーバーレイユニットの数だけ攻撃力を下げる!」

《攻撃力:3000/ORU:0》


オーバーレイユニットが0、攻撃力は3000。なんということだ・・・まさかあのジェレスタエクシーズはアンチエクシーズのモンスターエクシーズということなのか!?だがネオ・ギャラクシーアイズを上回るというのは・・・。


「そしてオーバーレイユニットを1つ使う事で効果発動!相手のデッキの上から5枚のカードを墓地に送り、その中のモンスターカード1枚につき攻撃力を500ポイントアップする!」

《ORU:3》

「なにっ!?」


そういうことか・・・この効果で最大墓地に送れるカードの枚数は最低でも20枚・・・!デッキ破壊をして、更に攻撃力を上昇させるモンスターということなのか!?

モンスターの数は3枚・・・か。


《攻撃力:7000》

「これで、終わりだな」


「ぐっ・・・!」

「やれ!エンド・ネクログラビティでネオ・ギャラクシーアイズに攻撃!エンドオブフレアドライブ!!」





「カイトさん!」

「これで差は4000!普通のライフでも削りきれる数だぞ!?」

「それじゃあ、天城さんが負けてしまうの?」




「俺は手札の《クリフォトン》の効果を発動!このモンスターを墓地に送り、自らのライフを半分支払う事でダメージを無効にする!」

《カイトのライフ:450》


「ただしこれでネオ・ギャラクシーアイズは葬られた、もう終わりだな。これで俺はターンエンド」

《攻撃力:5500》


それでも差分はかなりの数。すべて削りきるのにはオーバーレイユニットを持っているネオ・ギャラクシーアイズが必要になる。だが、それを引き当てる為にはあのドローカードが・・・こい、あのカードさえくれば俺の勝利は見えてくる!


「そうだぜカイト!まだまだ勝負は終わってねえ!!」


「!!?」


今の声、ずっと全員が捜し求めていた―――!!


「遊馬!?どうしてここにいる!」






「ゆ・・・遊馬さん!?う、うそだろ!?」

「・・・どうやら、本物のようだぞ」






「よっ・・・と、まだ勝負、終わってねえじゃん!お前の引き運最高なんだから見せてくれよ!もっと、お前のカイトビングを見せてくれよ!」

「遊馬・・・・」


カイト・・・ビングか。相変わらず、不恰好で変な言い方だが、それも悪くない。


「そうだな、まだ戦いは終わっていない。やるぞ」

「いけっ!カイト!」


そうだ、これが、俺の最後の勝負!!


「俺のターン、ドロー!・・・これだ!俺は魔法カード《銀河光子の宝札》を発動!このカードは墓地のギャラクシーアイズを除外する事で、手札が5枚になるようにドローできる!」


「まさかドローソースを待っていたのか!?」


「これで条件は揃った!俺は装備魔法《オーバーレイユニットリミデット》!このカードは自分の墓地のモンスターエクシーズを特殊召喚して装備、1回だけモンスターエクシーズの効果を使用する事が出来る!」

「ということは墓地のネオ・ギャラクシーアイズを!?」


《攻撃力:4500》

「ネオ・ギャラクシーアイズ効果発動!オーバーレイユニットを代役し、フィールドのモンスターエクシーズのオーバーレイユニットをすべて吸収!吸収したオーバーレイユニット1つにつき攻撃力を500ポイントアップし、その数だけ攻撃する!」

《攻撃力:6000》


これで、3回の攻撃が行える・・・!終わった!


「いけっ!ネオ・ギャラクシーアイズ!あるティメット・フォトン・ストリーーム!!」


「うわぁああああああああああ!!」


決まったのか・・・?!



「うっ・・・さすがは世界大会優勝者とだけ、言っておくか・・・」

「ば・・・バカな!?なぜライフが減っていない!?」


《托都のライフ:2000》


「オーバーレイユニットのない、エンド・ネクログラビティは攻撃を受けない。これにより俺のライフは掠りもしなかったって訳だ」


「く・・・・!!俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」

《攻撃力:4500》



「これで俺も勝負が整いそうだぜ、さぁラストデュエルだ!」

「なにっ!?」


アイツはこの状況でもまだ戦略が残っているという事なのか!?そんなことがあるわけない!

俺のフィールドには《光子化》と《ミラーシェード》。これである程度のダメージのすべてを防ぐことができるはず!


「俺のターンドロー!俺はお互いのフィールドにランク8のモンスターエクシーズが存在する時に発動できるこのカード、《リバイス・リダント》を発動!このカードは自分のフィールドと相手のフィールドのモンスターエクシーズをすべて墓地に送る!」

「なにっ!?」

「そしてお互いに送ったモンスターエクシーズのランク×2倍のカードをデッキから墓地に送る」


2倍・・・ランク8が2体、32枚のカードを墓地に送るだと!?


「まさか、お前の狙いはデッキ破壊だということか!?」

「まぁ最終兵器だけどな。これでお互いにデッキは0だ、終わったな。ターンエンドだ」


これで俺のデッキは0、引けるカードはない。


「これで、終わりだ」


《WIN:堰櫂托都》



~~~



「うそ・・・」


カイトさんが・・・負けた・・・!?


「デッキ破壊か、なるほど・・・奴の最終手段・・・。これではカイトも手の出しようがないな」

「俺!カイトさんのところに行ってきます!!」


「待て!遊矢!!」



そんなことない!カイトさんが負けたなんて・・・!絶対にない!



「カイトさーん!!」


「遊矢、すまないな。負けてしまった」

「本当に・・・負けちゃったんですか・・・?」

「あぁ・・・奴の戦略。恐ろしいまでに隙がない、遊矢、お前に勝てるかどうか・・・」


デッキ破壊にあのダメージ数。俺に勝てるのか、托都に勝つことが・・・・できるのか・・・。


「カイトっ!」


「遊馬・・・」

「ゆ、遊馬さん!?」


また本物と会っちゃった・・・!


「遊矢もカードを渡した時よりも、なんだか凛々しくなったな」

「へへっ!ありがとうございます!」

「そうだ!遊矢、お前には希望が掛かってる」

「希望・・・?」

「詳しい話はあとだ、カイトから話が聞きたい、奴も待ってるしな」


奴?リンさんのことかな?


「分かった、とりあえず・・・遊矢、これだけは信じろ」

「はい?」

「自分の心。どんな時も諦めない心を絶対に信じて、奴に勝て!」

「・・・はいっ!絶対に勝ちます!」


勝たなきゃいけない、勝つんだ!それですべてを終わらせられるなら!



~~~



「来たな、カイト」

「翔か・・・。それで調べはついたのか?」

「あぁ・・・まぁね。遊矢の父さんから話を聞いてな、あの堰櫂托都って奴・・・驚いた事が分かったよ」

「?」



~~~



「・・・」


風雅遊矢・・・・・。


「・・・俺は絶対に忘れない、あの日のこと。お前の事も・・・!」



~~~



「嘘だろ・・・!?それ本当かよ!」

「あぁ、間違いないぜ。こりゃあ、大変な事になってきたな・・・」

「堰櫂托都・・・・・・」






「遊矢の・・・・・・兄か・・・」



21話へ続く


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【あとがき】


というわけでなんというチート効果wwwデッキ破壊ってこえー(棒)。

三勇士の1人が揃わない。凌牙が空気になってるけど決勝にはみんな揃うよ。遊馬・小鳥・凌牙・カイト・アストラル・トーマス・ミハエル・クリス・ドロワ・ゴーシュのみんなが揃う。しかも三勇士+アストラルはキーキャラクター。


次回から3話連続!遊矢VS托都!舞台となるのはラストステージ・天空フィールドだぜ!といってもデュエル場をハートタワーを屋上まで上昇させただけだけど(笑)


今回からはおまけで2期の宣伝を開始!2期のキャラクターの変貌振りはこの大会を見届けてから読むべし!!


【予告】

2回戦が終わり、待ちに待った決勝戦。遊矢と托都の最終戦が始まろうとしていた。最終戦を前にして三勇士たちから伝えられた衝撃の真実。そしてこの世界を守る運命の話。遊矢は更に気を引き締めてデュエルに挑む!

フィールドはハートランドを象徴するハートタワーの頂上で行われる!遊矢と托都、2人のデュエリストのデュエルが遂に切って落とされる!

次回!「最悪の未来!?守れ!全ての希望!」



【おまけ】


2期宣伝タイム!


「俺は風雅遊矢!ワールドデュエルグランプリが終わったのはいいんだけどなぜかアミたちが俺のことを忘れてしまっていた!初めはふざけてるのかと思ってたけど事態は深刻化、なんと過去の世界の変動が原因だと知った俺は遊馬さんたちの力を借りて過去の世界に旅立つ!」


「遊戯王Lightning Sky新章・未来オーバー編は近日公開!お楽しみにな!」