ジェレスタ16「極 東 V S 極 西 ! 2 人 の チ ャ ン ピ オ ン デ ュ エ リ ス ト ! 」


前回修正と補足

※クリフォトンは攻撃無効ではなくダメージ無効です。

※向こう×無効○

※改修×回収○

※回収とは墓地から手札に加えるという事です。


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「ほわわ~~~!!」


金髪赤毛、右頬の傷・・・間違いない、間違いなく!!


「トーマスさん!!」

「!?おまk・・・いや、遊馬じゃないか・・・」

「だから俺は遊馬さんとぜんっぜん似てないって!よく考えてくださいよ、遊馬さんは青毛じゃないでしょ?」

「まぁ、確かにそうだが・・・」


やっっぱりみんなそういうんだなぁ、俺がなにをしたって言うんだ・・・。

でもでもでも!トーマスさんが生で見られるなんて・・・感動だぜ!って、そういえば極西チャンピオンとも知り合いなんだっけ?


「トーマスさん、極西チャンピオンってどんな人なんですか?」

「えっとな・・・とりあえず名前はカオリ・ロゼアン、あくまで少ししか知らないが一応クールな奴だよ、あと無愛想」

「ほあー・・・ってカオリ!?十六夜カオリ、関係ありますか?」

「何言ってんだ、アイツは日系の血筋なんて引いてないヨーロッパ出身のデュエリストだぞ?」


日系じゃないってことは、やっぱ同姓同名の別人?なんっか謎だらけなデュエリストだなぁ・・・。


「初めまして、トーマス・アークライトでよろしい?」

「あぁはい。貴方がMs.十六夜ですか?初めまして、トーマス・アークライトです。気軽に呼んで下さい」

「ふふっ、猫、被ってるのが見え見えですよ?」

「あ・・・」


「それじゃあまた会いましょうね」


「・・・・・・怪しいな」

「どうしたんですか?トーマスさん」

「俺が普段猫を被っているのは知ってると思う、だけどそれが分かってる人間は極めて1部の人間のみ。だけど、どうしてそれがわかって・・・」

「普通に俺との話、聞いてただけなんじゃないですか?」

「だと良いが・・・」


今日のトーマスさん、いつもと調子違うなぁ・・・大会だから?いやいや、去年の極東大会はノリノリだっただけど・・・。



~~~



≪さぁて始まりましたー!1回戦も大詰め!4戦目はあの極東エリアチャンピオンのトーマス・アークライトVS十六夜カオリのデュエルだー!!≫


「「きゃーーー!!」」

「「トーマス様ー!!」」

「「素敵ー!!」」


「さて、と・・・。正体を分かっているならば、猫を被る必要性もねえよな?」

「ファンにばれてもよろしくて?」

「当然だ。ファンサービスは基本だが、この状態でのデュエルは決勝以外で使ってるからな」

「ふふっそれじゃあ始めましょうか」


とりあえず、コイツの正体を暴く所から始めていくとするか・・・。


《ARヴィジョン、リンク完了》


「「デュエル!!」」


「俺の先攻だ!ドロー!コイツはフィールドにモンスターがいない時に特殊召喚できるモンスターだ、現れろ《ギミック・パペット-クロス・アーム》!」

《攻撃力:2000/レベル:8》


「《ギミックパペット-ギア・チェンジャー》を召喚!コイツはレベルをフィールドにいるギミック・パペットと同じレベルに出来る、俺はレベル8のクロス・アームとギア・チェンジャーをオーバーレイ。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚、現れろ《ギミック・パペット-ナイト・ブロー》!」

《攻撃力:2500/ランク:8/ORU:2》


「エクシーズ・・・」

「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」


さぁ、まずは様子見・・・。コイツにどう対応してくるかでアイツの動きは一気に変わってくる。

フィールドには《ギミック・ボックス》がある、これである程度のダメージをコイツの召喚に変換できる。


「私のターンドロー!私は《ブラックローズ・ナイト》を召喚!《ブラックローズ・ナイト》は召喚に成功した時、手札のブラックローズと名のつくモンスターを呼び出せる!私は《ブラックローズ・エンチャーター》を特殊召喚!」

《攻撃力:1000/レベル:3》《攻撃力:800/レベル:3》


「私はレベル3の《ブラックローズ・ナイト》と《ブラックローズ・エンチャーター》でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れて!《ブラックローズ・マジシャンガール》!」

《攻撃力:2100/ランク:3/ORU:2》


ブラックローズ・・・いや、まさかな・・・。


「私はマジシャン・ガールの効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使う事で相手フィールドのモンスターエクシーズ1体のオーバーレイユニットの数だけ相手フィールドのカードを破壊する!」

「なにっ!?」

「その罠カードとナイト・ブローを破壊するわ!スキャッターブリザード!」


しまった、これで俺のフィールドはがら空き!!


「いけっ!マジシャン・ガールでダイレクトアタックよ!フラワープレスキャノン!」


「ぐぁあっ!!」

《トーマスのライフ:1900》


いきなり先手ダメージか、マジシャン・ガール・・・やはり・・・。


「お前!極西チャンピオン、カオリ・ロゼアンじゃないのか?!」

「はぁ・・・?なにをおっしゃるかと思えば随分と有名な方の名前を出してきましたね、驚きです」

「惚けても無駄だ。なんなら今ココで、クリスを呼んでも、構わないよなぁ?」

「クリス・・・っ!?」


カオリの弱点、そう。元カレのクリス「お兄様」を呼べば、アイツの正体は1発で分かる。





「も・・・元かれええええええええ!!?って、元カレーってなんだ?」

「元彼氏ね・・・。うん、クリス兄様はカオリさん、あの人じゃないけど、極西チャンプのカオリさんの元カレなんだ」

「う・・・嘘だろ・・・!?」





「そ、それはー・・・」

「やっぱりな。そのエクストラデッキに、《ブラックローズ・スピアドラゴン》がいるんだろ?マジシャンガールのカードを使うのはお前ぐらいしかいねえ、変わり者だからな」

「う、うるさい!変わり者はアンタじゃない!」

「逆上する所がアイツそっくりだぜ。言ってたな、お兄様が」

「むうう・・・・!もー我慢しきれない!そーよ!私は、極西チャンピオンのカオリ・ロゼアンよ!」


「え・・・」

「えええええええええええ!??」


「「どういうことなの・・・?」」

「「まさかお忍び参加・・・?」」


自分から正体ばらすとはアイツも煽り耐性つけやがれよ。まぁこれで正体は割れたんだから、決着つけるのにはもってこいのフィールドじゃねえか、面白い。


「おい!ターン進行するならとっととやれ!」

「分かってるわよ!うるさいわね!私は速攻魔法《プランター・サモン》を発動!その効果で手札からレベル4以下の植物族モンスター1体を特殊召喚するわ!現れなさい!《フェニキシアン・シード》!」


《フェニキシアン・シード》、その身を更に進化させるモンスターをか。


「私は《フェニキシアン・シード》の効果でリリース、《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》を特殊召喚よ!」

《攻撃力:2200/レベル:8》


「ターンエンドっ!」


アイツ、相当頭にきてんな・・・。


「俺のターンドロー!俺は墓地のナイト・ブローを除外して《ギミック・パペット-オーロラ・ハート》を特殊召喚!更にフィールドにモンスターエクシーズがいるとき《ギミック・パペット-フレア・ボーン》を特殊召喚!」

《攻撃力:0/レベル:8》


「レベル8がそろった・・・!」


「俺はレベル8のオーロラ・ハートとフレア・ボーンの2体でオーバーレイ!2体の闇属性モンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス》!」

《攻撃力:3000/ランク:8/ORU:2》


コイツで一気に勝負を決めさせてもらおうか!!


「ヘブンズ・ストリングスでマジシャンガールに攻撃だ!ヘブンズブレード!」


「きゃっ!」

《カオリのライフ:3100》


「更にヘブンズ・ストリングス効果発動!オーバーレイユニットを1つ使う事でストリングカウンターを1つ乗せ、次のターンエンド時にストリングカウンターの乗っているすべてのモンスターを破壊してコントローラーに攻撃力分のダメージを与える!」


これで、次のターンにうまくいけば2200のダメージが与えられる!ただしアイツ、自害効果なんだよな、攻撃すると。


「俺はこれでターンエンドだ」


「わ、私のターンドロー!私は魔法カード《植物の反乱》を発動!このカードは自分のフィールドの植物族モンスターが相手フィールドのモンスターよりも攻撃力が低い場合、自分フィールドでレベルが1番高いモンスターと同じレベルのモンスターを呼べる!現れて!《椿姫ティタニアル》!レベル8のティタニアルとクラスター・アマリリスをオーバーレイ!2体の植物族モンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れよ!《ブラックローズ・スピアドラゴン》!」

《攻撃力:3000/ランク:8/ORU:2》


あーあ、最強モンスター呼ばれちまったぜ。こりゃ少し怒らせすぎちゃったかなぁ~(笑)




「兄様・・・」

「ミハエルさん、なんか・・・楽しんでません?」

「うん、すっごい楽しんでるよ。悪い意味で」




「私はブラックローズの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使う事でこのカード以外のすべてのカードを破壊するわ!」

「しまった!すっかり忘れてた!!」




「兄様・・・バカ・・・」





とにかく、フィールドには全部カードがねえ・・・これじゃあやべえだろ!


「いけっ!ブラックローズでダイレクトアタック!これでとどめよ!ブラックローズブリザードスパーク!!」


「ぐっ!!うぉおおおおおおお!!」


「・・・ふう、決まった・・・?」


「あぶねえなぁ・・・俺は手札の《ギミック・パペット-ライフ・バウント》を除外してダメージを半減させたのさ!」

《トーマスのライフ:400》


それでもライフは400か、こりゃ随分マズいことになってきたぞ・・・?


「私はこれでターンエンドよ!」


まぁ相手は苛立ってるから隙だらけだけどなぁ・・・。


「俺のターン、ドロー!俺は魔法カード《ギミック・クレイン》を発動!このカードは自分のエクストラデッキからモンスターエクシーズ1体を除外し、その素材以下のモンスターエクシーズを墓地から復活させる!」


だが俺のエクストラデッキでヘブンズ・ストリングスを超える素材数を持つのはディスティニー・レオのみ・・・。引き当てろ、これが俺の実力だ!


「・・・・・きた!俺が除外するのは《ギミック・パペット-ディスティニー・レオ》!つまり、俺は墓地からその素材以下のヘブンズ・ストリングスを復活させる!」

《攻撃力:3000/ORU:0》


「だけど今更召喚した所で何の意味があるのよ!私のライフは削りきれないわ!」

「は・・・ははは!!それは、どうかな?」

「なんですって?」


「俺は、装備魔法《ストリーム・ブレーダー》をヘブンズ・ストリングスに装備!このカードは自分の除外されているモンスターエクシーズの攻撃力を装備モンスターに加える!除外されているのはディスティニー・レオのみ!」

「ということは!!」

「そうだ、攻撃力は3200ポイントアップする!」

《攻撃力:6200》


「やれっ!クリムゾン・ブレード!!」


「きゃあああああああ!!」

《カオリのライフ:0》


《WIN:トーマス・アークライト》


≪決まったー!!1回戦を勝ち抜いたのはトーマス・アークライト!これで2回戦へ行く4人のデュエリストたちが決定したぞ!!≫


「く・・・!負けた!」

「お前、18でその煽り耐性のなさ・・・少しは学んだ方が良いぞ?」

「お黙りなさい!!そもっそも貴方はぁ・・・・・?」

「レディに手を貸すのが、紳士ですからね?」

「・・・むっ、むっかつく!良いわよ、少しは手伝いなさい!」

「へいへい」



~~~



「なんか~トーマスさんって良い人じゃん!」

「なんか遊馬と同じこと言ってるよ?」


これで2回戦行きの切符がそろった!明日からは遂に2回戦と決勝・・・負けられない!こっからが本番だ!


「やるしかないでしょ!俺!」



17話へ続く


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【あとがき】


というわけでなんというトマカオ・・・。そしてまさかの元カノ設定、クリス氏ねぇぇぇ!!

次回からは2回戦、遊矢戦2回とカイト戦2回を使って決勝に入ります。決勝のストーリー構成を練っていた結果的に3話使いそうな勢いなので3話ぐらい使うと思います、つか使わないとおかしいだろう。


次回はあのキャラやこのキャラ、そしてついに前作主人公が姿を現します!どうか、楽しみしていただけると幸い!

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【予告】

1回戦が終わり、夜をアークライト家ですごす事になった遊矢。トーマスの家族に対する並々ならぬ思いを受け取り、更に自分の使命感に熱く燃えることとなる。

そして2回戦が遂に始まる!遊矢VSトーマス、両者譲る事の出来ない真剣勝負の火蓋が切って落とされる!

次回!「家族への想い 遊矢VSトーマス」