ジェレスタ14「闇 の 力 を 突 破 せ よ ! 光 の 古 代 都 市 」


あらすじ

・ワールドデュエルグランプリがついに開催!1回戦を勝ち抜いた俺の対戦相手が気になるぜ!カイトさん、トーマスさん、それに托都!みんな強豪そろいだけど負けられないぜ!!


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「遊矢!」

「2回戦進出、おめでとー!」

「サンキューな!でも祝いはあとだぜ、そっ!優勝してからしてから!」

「優勝できるかなんて分からないけどね~」

「んな!!」

「大丈夫だよ!遊矢くんなら優勝できるって私、信じてるから!」

「ありがとな!雪那!」

「(だから近づきすぎなんだってばーーー!!)」


二回戦進出!そうだ!ヒカルに勝って、大会二回戦へ駒を進めたんだからな!

だけどアミの奴、ほんっとうに気が効かない奴だぜ。お世辞でも良いから優勝してくれって言えばいいのに、雪那を見習え!全く・・・。


「次は・・・おっ!托都じゃん!相手はミハエルさんか・・・」


確かミハエルさんは遊馬さんの友達なんだよな、それにトーマスさんの弟。てことはかなりの強豪デュエリスト・・・。托都のこと、倒しちまうんじゃないのか?こりゃあ・・・。

と、俺は控え室でカイトさんと一緒に見よっかな~!


「てことでカイトさーん!」


「あ、行っちゃった・・・」

「遊矢さんらしいというか」

「いつもの遊矢くんだね・・・」



~~~



「カイトさー・・・ん?」


あれは・・・ピンク色でウェーブが掛かった髪、翡翠色の目・・・。


「カイト、決勝で戦うのは僕と兄様だからね。このデュエル、心置きなく戦わせて貰うよ」

「勝手にしろ・・・。決勝はもう俺と遊矢のデュエルで決まっているがな」

「よく言うよ!まず、僕という敵を倒せるかによるのにね」

「まずお前があの托都という奴に勝てる見込みがあるのかすら分からんだろうに・・・なにを言い出すかと思えば・・・」


あの人がミハエルさん・・・っ!?顔立ちが端整すぎて女の人かと思ったぜ・・・。男の娘って実在するんだな・・・。


「それじゃあ僕は行くよ・・・・て、あれ?あれれ?」


「・・・俺のこと?」


どうやらやっと俺に気づいたらしい。随分隣にいたつもりなんだけど・・・。


「君が遊矢か、うん。真っ直ぐした目、遊馬そっくりだ。それじゃあまた会おうね!」


やっぱり遊馬さんに似てる・・・かなぁ?


「遊矢、まずは2回戦進出おめでとう」

「へへっ!ありがとうございますっ!」

「だが油断は禁物だからな、心してかかれよ」

「はいっ!」


とにかく、今はミハエルさんのデュエルを観戦だぜ!



~~~



≪さぁ1回戦第2試合だ!!堰櫂托都VSミハエル・アークライトのデュエル!≫



「あれが・・・」


やはり、ちょっと良い目とは言いにくい。堰櫂托都、彼をはじめて見た時から確実に遊矢と正反対なことが分かった。ならばこの場で倒しておくのが僕としては先決・・・!


「やぁ、まさかトーマスさんの弟さんとデュエルができるなんて思ってませんでしたよ」

「お世辞はいいよ。君の正体は割れてるんだ、そんな猫かぶりは僕に通用しない。行くよ、デュエルモードチェンジ!」


どうやら同じ力の使い手・・・僕の力とは少し違うみたいだけど。


《ARヴィジョン、リンク完了》


「「デュエル!!」」


「俺の先攻、ドロー!まずは手始めでいきますかな!俺は《ネクロスフィア》を召喚!」

《攻撃力:100/レベル:1》


「レベル1のモンスター・・・!?」


「このモンスターは手札およびデッキとフィールドのこのモンスターをすべて除外する事で、その枚数と同じだけレベル6以下のネクロスフィアを特殊召喚できる!俺は2枚の《ネクロスフィア》を除外して《ネクロスフィア・ローズブレイブ》と《ネクロスフィア・フレイムカース》を特殊召喚!」

《攻撃力:2100/レベル:6》《攻撃力:0/レベル:6》


いきなりレベル6のモンスター2体を呼び出した!?ということはいきなり、エクシーズ召喚か。


「俺はレベル6のローズブレイブとフレイムカースでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《ネクロスフィア・マスターズローズ》!」

《攻撃力:2400/ランク:6/ORU:2》


「さらにネクロエクシーズチェンジ!現れろ、ジェレスタエクシーズ!《ネクロスフィア・ローズブレイザー》!!」

《攻撃力:2600/ランク:6/ORU:3》


これは遊矢君が使っていたカードと同じ種類。なるほど、ナンバーズと同じような物。だけど少し違う、根本的な何かが違うんだ。早く倒さなければいけないっていう暗示?そうにしか思えない・・・。


「俺はカードを2枚伏せて、ターンエンドです。さぁそっちのターンですよ?」

「何度も言うようだけど、猫を被っても僕には通用しないよ。トーマス兄様は僕よりもえげつないですからね。覚悟しておいた方が良いですよ」


そうだ。猫を被った人間なんて見慣れてしまっている。


「僕のターンドロー!僕はフィールド魔法《深海の王国 サンケンキングダム》を発動!更に僕は《先史遺産 ゴールデンシャトル》を召喚!」

《攻撃力:1400/レベル:4》


「更に、僕は手札の《先史遺産 モアイ》を特殊召喚!このモンスターは自分のフィールドに先史遺産モンスターがいるときに特殊召喚できる!」

《攻撃力:1800/レベル:5》


「そして、ゴールデンシャトルは1ターンに1度、レベルを1つ上げることが出来る!僕はレベル5になったゴールデンシャトルとモアイでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《先史遺産超兵器-マシュ=マック》!」

《攻撃力:2400/ランク:5/ORU:2》


よし、あとはあのモンスターの攻撃力さえ、下げる事が出来れば・・・そしてあのオーバーレイユニット。あれを退けることさえ出来れば1ターンで奴を倒す事が出来る、やるしかない!


「僕は速攻魔法《オーバーレイブレイク》を発動!相手フィールドに存在するモンスターエクシーズのオーバーレイユニットをすべて墓地に送り、効果を無効化する!」

《ORU:0》



「うまいぜ!!」

「なるほど、これでローズブレイザーのオーバーレイユニットを墓地に送り効果を無効にしたか・・・ということは・・・」




「僕は魔法カード《オリハルコン・バーン》を発動!このカードはデッキからカードを3枚墓地に送り、墓地に送った先史遺産モンスターの枚数×1000ポイント、相手フィールドのモンスターの攻撃力を下げる!」


墓地に送られたのは・・・コスタリカストーン、クリスタルボーン、カブレラの投石器・・・3枚・・・!


「墓地に送られた先史遺産モンスターは合計で3体!よって攻撃力を3000ポイントダウンする!」


《攻撃力:0》


「そして、マシュ=マックの効果発動!フィールドのモンスターの攻撃力が変化した時オーバーレイユニットを1つ使う事で、変化した攻撃力分のダメージを相手に与える!」


「なにっ!?」


「インフィニティキャノン!!」

「ぐっ!!」


「これでとどめだ!マシュ=マックでローズブレイザーを攻撃!ヴリルの火!」


「うわぁあああああああ!!!」


終わった!これで僕の勝ちだ!!・・・・・・・・・・・・!?


「残念だったな、俺はあの効果ダメージ発動時に罠カード《ネクロインフィニット》を発動していた」

「な、なんだって!?」

「このカードは効果ダメージおよび戦闘で受けるダメージを無効にし、このターン受けるはずであったダメージの半分を相手プレイヤーに与える」

「ということは僕が受けるダメージは・・・!」

「そう、2000ポイントのダメージをアンタには受けてもらう」

《ミハエルのライフ:2000》


ワンターンキル以前に彼はそれを予測して、あんな罠を伏せておいたという事なのか。だけど。戦闘破壊は免れない、次のターンで僕がアトランタルを召喚すればそれで勝負は決まる・・・!


「僕はこれで、ターンエンドだよ!」


「俺のターンドロー!アンタのおかげでこっちはエースモンスターを出せるんだ、まぁ本気になってくれたことには感謝するけど」

「なにっ!?」

「俺は墓地のローズブレイザーを除外して《ネクロスフィア・モルフェン》を特殊召喚!モルフェンは2体分のエクシーズ素材になる、俺はレベル8のモルフェン2体分でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《機械堕天使 ネクロ・ブラッディ》」

《攻撃力:2500/ランク:5/ORU:1》


またエクシーズ召喚・・・ということは!!


「俺はネクロ・ブラッディをカオス・エクシーズチェンジ!」

「カオスエクシーズ!?」

「現れろ!混沌を創造せし闇の天使!《機械堕天使 スフィアディオル》!」

《攻撃力:3500/ランク:8/ORU:2》




「托都のエースモンスター・・・ついに出ちまった・・!」

「あれが・・・」




「バカな、遊馬と凌牙以外にカオス・エクシーズチェンジを使う人物がいるなんて・・・!」

「俺はマシュ=マックを攻撃する!」

「ぐっ!!」

《ミハエルのライフ:900》


「更に、速攻魔法《ギャラクティックバーン》。このカードは自分フィールドのモンスターエクシーズを破壊してその攻撃力の半分のダメージを相手に与える!これで終わりだ!」


「うわぁああああああああ!!」

《ミハエルのライフ:0》


《WIN:堰櫂托都》




な・・・なんつー速さだ・・・。


「これが奴の実力という事なのか・・・遊矢・・・」

「はい、前にデュエルした時よりも実力が上がってる・・・なんて奴だ」



≪決着!2回戦に進むのは堰櫂托都だー!!」


「負けた・・・」

「残念だが、決勝に行くのは俺と遊矢で決まっているのでな、天城カイトにも、その座を譲る気はない」

「く・・・!」


「ミハエルさーん!!」


「遊矢・・・ごめんごめん、負けちゃったね」

「仕方ないですよ!托都はめちゃくちゃ強いんです、ワンターンキルを仕掛けようとしたのも凄いです!かっこよかったですよ!」

「あはは・・・カイト、あとは任せたよ」

「ゴーシュに勝てれば、期待しておけ・・・」


カイトさんも絶対にツンデレだよなぁ・・・きっと今のデュエルを、トーマスさんたちが見てるんだろうなぁ・・・。


それにしても、托都・・・アイツの実力は・・・。


「戻ろう、3戦目が始まるよ」

「はいっ!」


今は考えてもしかたねえ!アイツとは絶対に決着をつける、その時までは・・・。



~~~



「堰櫂托都だったな」


「・・・アンタは、驚いたな。まさか自分より年上なのに年下に見える人物に出くわしたようだ」

「惚けるのも大概にしろ。今のデュエルを見ていた」

「見ていたのか。貴方の兄さんに勝てる実力者、と思ってくれれば幸いですね」

「フザけすぎると2回戦の前にその体が串刺しになるぜ・・・?」

「やれるものならやってみるがいいさ」

「・・・・フザけるのは俺もか、とにかく話は1つだ。堰櫂托都、お前と遊矢の関係はなんだ?ただのライバルではないと分かってるんだ・・・」

「・・・・・・・・・さぁね、知りたかったらいつでもデュエルは受けますよ?」

「ふっ・・・あいにく今は俺がデュエルする時じゃない」


そう。デュエルするときではない。

あのデュエリストが復活するまでは・・・・・。


15話へ続く


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【あとがき】


ミハエルキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!公式が病気っていわれるような説明してるんだけどwww


托都くんはいつかなんか爆笑できるあだ名がつきそうな予感wwwいや、つくね。絶対につくねwww串刺しにできるといえばあの子しかいないよねっ!!いや、英霊様にそんな野郎がいるような気がしたんだ・・・。


次回からは2話連続でカイトVSゴーシュのデュエル!ドロワ姉さんの活躍も冴え渡るぜ!絶対にドロワさんはカイトを応援するだろうwwwあとオービタル。ゴーシュェ・・・。遊矢がいるよ!大丈夫!いつもの慢心王で勝てるのだろうか、つか勝たないとダメだろ。

また死亡フラグを踏むのがカイトのお仕事でもありますがwww


【予告】

3試合目はカイトがかつての仲間であるゴーシュとデュエル!遊矢も目を離さず燃えるデュエルを見入ってしまう!

カイトとゴーシュ、お互いに燃えるハートを持つ2人がぶつかり合う時更にデュエルが加速するのか・・・!?だが、ゴーシュの手には何故かジェレスタエクシーズが!?一体どうして?

次回!「魂を燃やすデュエル!命懸けの銀河空間」