ジェレスタ13 「2 つ の 心 を 1 つ に
. ヒ カ ル と 遊 矢 の 賭 け る 願 い 」
あらすじ
・遂にワールドデュエルグランプリがやってきた!選ばれた8人のデュエリストたちがしのぎを削るデュエル大会。そして1回戦の対戦相手はヒカルだ、今回のアイツは本気だけど負けられねえぜ!やってやるぜ!
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いきなりネオライト・ドラグーンを召喚してくるとは・・・。
《攻撃力:2900/ランク:4/ORU:3》
「俺はコレで、ターンエンド」
だけど負けるわけには行かないんだ・・・!絶対に倒してみせるぜ。
「俺のターン、ドロー!・・・よしっ!俺は《Ss-エスケット・シエル》を召喚!」
《攻撃力:500/レベル:2》
「エスケット・シエルが召喚された事で、俺は《Ss-アドバンテージマキュラ》を特殊召喚!コイツは自分フィールドにレベル2以下のSsが召喚されたとき、特殊召喚できてレベルを4に統一できる!」
《攻撃力:1900/レベル:4》《レベル:4》
「レベル4のモンスターが2体・・・」
「俺はレベル4のエスケット・シエルとアドバンテージマキュラでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ《Ss-翡翠のファンティングアロー》!」
《攻撃力:2700/ランク:4/ORU:2》
攻撃力は確かに、ファンティングアローが下だけど。考えれば、それなりの策があるはず!
「俺はファンティングアローの効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使う事で、相手フィールドのモンスターエクシーズ1体の攻撃力を1000ポイントダウンさせる!ポイズンスワンプ!」
《ORU:1》
「なにっ!?」
《攻撃力:1900》
「いけっ!ファンティングアローでネオライト・ドラグーンを攻撃!デスサイズアロー!」
「俺は手札の《カオス・パージ マスラム》を墓地に送って効果発動!1度だけ破壊をを無効にする!」
《ヒカルのライフ:3200》
「俺はカードを2枚伏せてターンエンド!攻撃力は元に戻る!」
《攻撃力:2900》
よしっ!これでヒカルのライフを少しでも減らす事が出来た、しかもファンティングアローの効果は相手ターンにも発動できるから、俺は迷わずにアイツを倒す事ができる。そしてネオライト・ドラグーンは相手ターンに効果使えないからそこに弱点がある、よしっ・・・!
しかも、伏せカードはミラーフォースと効果ダメージを無効にして跳ね返せる《スキャッター・ブレイク》。守りも万全、勝てる・・・!
「俺のターン、ドロー!俺はネオライト・ドラグーンをリリースし、《混沌黒魔術師バイス・ローズ》を特殊召喚!このモンスターはモンスターエクシーズを素材に特殊召喚でき、成功した時相手フィールドの魔法・罠をすべて破壊する!」
《攻撃力:2800/レベル:8》
「なんだと!?それじゃあ俺の伏せカードが全部!?」
でも、どうしてあんな強力で攻撃力も上なネオライト・ドラグーンを手放し・・・っ!
「まさか!」
「そうだ!ファンティングアローの効果はモンスターエクシーズのみに対応する効果、これで貴様のモンスターは破壊できる!そして俺は速攻魔法《アンリミテッド・コード》を発動。この効果により、墓地に存在するモンスター1体を除外してその攻撃力分、バイス・ローズの攻撃力をアップする!俺はマスラムを除外して攻撃力を1000ポイントアップ!」
《攻撃力:3800》
「やれっ!バイス・ローズでファンティングアローを攻撃!フレイム・テンペスト!」
「っ!!ファンティングアロー!」
《遊矢のライフ:2900》
そうだ、確かにファンティングアローの効果はモンスターエクシーズだけにしか対応できない。だからモンスターエクシーズ以外の攻撃力は下げる事ができないことを分かった上でネオライト・ドラグーンをリリースしたってことか・・・。
なんつー奴だ・・・。
「いきなり遊矢くんとヒカルさんがライフを削りあってる・・・!」
「どっちもエクシーズ召喚してくるし、なんてデュエルだ!」
「これが両者の実力・・・。目が離せるデュエルじゃないだろ、これは・・・」
「頑張って、遊矢・・・」
と、言ってもやるしかねえもんはやるしかねえ。超えるしかねえもんも超えるしかねえんだ、やってやるぜ!
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド」
「俺のターンだ!俺は墓地にあるエスケット・シエルの効果発動!このモンスターが俺のスタンバイフェイズに墓地にいる場合、レベルを2つ上げて特殊召喚できる!蘇れ!エスケット・シエル!」
《レベル:4》
「更に俺は《Ss-シュート・ブレイブ》を召喚!レベル4のエスケット・シエルとシュート・ブレイブでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《Ss-エア・ストリームソード》!」
《攻撃力:2100/ランク:4/ORU:2》
よしっ!エクシーズ召喚に成功したぜ!だけどこれじゃ終わらない!
「行くぜ!俺はエア・ストリームソードをエア・ストリームエクシーズチェンジ!現れろ、ジェレスタエクシーズ!希望の光、雷光迅雷の騎士《希望騎士 ホープ・オブ・ソード》!!」
《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:3》
「現れたか、ホープ・オブ・ソード・・・」
「俺はホープ・オブ・ソードの効果を発動!オーバーレイユニットを1つ使う事で相手モンスター1体を選択、選択したモンスターの攻撃力1000ポイントにつき攻撃力を800ポイントアップする!俺は2つのオーバーレイユニットを使う!」
《攻撃力:5700/ORU:1》
攻撃力が、バイス・ローズを上回った!
「いけっ!ホープ・オブ・ソードでバイス・ローズを攻撃!!」
「ぐっ!!罠発動!《アタックブレイク》!このカードは俺がダメージ2000以上を受ける時、そのダメージをお互いが受ける!」
「なにっ!?」
俺のライフは残り2900!このダメージを受けたら・・・!そうか!
「俺は、速攻魔法《バードハミング》を発動!俺の受けるダメージを自分フィールドのモンスター1体につき500ポイントダウンさせる!」
《遊矢のライフ:400》《ヒカルのライフ:300》
お互いにライフは残り500を切った・・・これじゃあ次のターン、ヒカルの攻撃をもしも喰らえば俺の負けじゃ・・・。
「《アタックブレイク》の効果により、お互いにデッキからカードを・・・《ピルルピルル》
「?こんな時に、一体誰から・・・」
「はい・・・・・まさか!・・・・・・・」
急にテンション下がっちまったぜ、なんだろうな・・・。しんみりしてるというか。
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「カイト、分かるのか?」
「ドロワ・・・・あぁ、なんとなくな上、予想だがな・・・。アイツ、もしや・・・」
~~~
「おいっ!ヒカルー!デュエルの続きは――「遊矢」・・・は?」
「お前は、このカードに秘められた力を知っているのか?」
「ジェレスタエクシーズに秘められた力・・・あぁ、知ってるぜ。集めれば願いが叶うって」
「そうだな、話しておくか。俺がこのカードを集める理由を」
ヒカルがジェレスタエクシーズを集めてる理由・・・?
一体、どんな願いで・・・。
「弟がいる」
「え・・・」
「病気の弟がいてな、もう何年も外に出た事がない弟でな。回復の見込みはないらしい」
「そんな、まさかお前!その弟の病気を治すために!?」
「察しが良いな。そうだよ、弟にせめて外へ出れるだけでも良いから病気を治してほしいのが俺の願い、それ以外に集める理由はない」
「さっきの連絡はなんなんだよ!」
「病状悪化の知らせさ、終わったな。これで集める理由もなくなりそうだ。だから俺は、このデュエル、サレンダーさせてもらう」
「な・・・!?サレンダーするって・・・・!?」
ヒカルがサレンダー?
じゃあ俺が負けて、ジェレスタエクシーズを持ってる分全部渡せばまだ希望があるかも・・・だけどみんなとの約束のカードを手放すわけには・・・。どうすれば・・・!!
―――『ジェレスタエクシーズはすべて集める事で願いを叶えるものなのだ。彼の邪悪な心が持っていた復讐と強さを叶えたのだろう』―――
そうか、そういうことだったんだな!アストラル!
「ヒカル!お前、もう1枚ジェレスタエクシーズ持ってないか?」
「あ・・・あぁ、持っているが・・・」
「俺、まだジェレスタエクシーズに願いかけてなくてさ!2人で願いをかけてみようぜ!前に仲間が言ってたんだ!ジェレスタエクシーズには小さな願いだけど1つ1つだけでも願いを叶えられるって!だから2人で願いをかけて、その弟の病気を治すんだ!」
「そ、そんなことができるわけ・・・!!」
「やってみなきゃわかんねえだろ!やるしかねえ!やるしかないじゃん!信じてくれ!」
「・・・・・・・分かった、だが失敗したらただじゃすまさないからな!」
「分かってるって!!」
アイツのはわかんないけど俺はホープ・オブ・ソードにとにかく願いを込める。ヒカルの弟の病気が治るようにって!治ってほしい。
アイツとは本気の勝負がしたい、まだ終わらせるわけにはいかない。しかも仲間の家族の命を無駄にするわけにはいかないんだ・・・!頼む!!
2人で願いを込めたその瞬間だった。ホープ・オブ・ソードとアイツのジェレスタエクシーズから光がどこかへ飛び去っていったんだ。
「これは・・・一体・・・!?」
《ヒカルくん!》
「あ、えっと・・・はい!」
《奇跡的だよ!ヒカリくん、病状が回復してるの!大会が終わったら病院に来て!絶対よ!》
「あ・・・・ありがとうございます!」
「良かったぜ、ってヒカリっていうのか・・・。まぁ治ったなら一石二鳥だけどっ!」
「感謝する、遊矢」
「俺は仲間のためにこの願いを選んだんだ!さぁ、続けようぜ!本気のデュエル!」
「分かっている!行くぞ!」
「《アタックブレイク》の効果でお互いのプレイヤーはカードを1枚ドローできる!」
このドローに、俺のすべてがかかってる。頼むぜ、俺のデッキ!
・・・・きたぁ!!
「俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」
「俺のターンドロー!俺は速攻魔法《バトルアンドゲード》を発動!このカードは前のターンに破壊されたモンスター1体を特殊召喚し、エクシーズ素材として2体分で扱える!俺はバイス・ローズを選択!」
これでレベル8のモンスター2体分がそろった・・・てことは!!
「俺はレベル8のバイス・ローズ2体分でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《ギャラクティック・カオス・ドラゴン》!!」
《攻撃力:3000/ランク:8/ORU:1》
「これで終わらない!俺はギャラクティックエクシーズチェンジ!現れろ、ジェレスタエクシーズ!混沌の銀河よ、今こそその光を糧として闇の力を解放しろ!《ギャラクシー・カオス・ダークネスドラゴン》!!」
《攻撃力:4000/ランク:8/ORU:2》
「あれが本当のエースモンスター・・・!
「ギャラクシーカオスはオーバーレイユニットを1つ使う事で相手フィールドのモンスターの攻撃力をすべて0にする!」
《攻撃力:0》《ORU:1》
「やれっ!ホープ・オブ・ソードを攻撃しろ!ダークネスメタルハウリング!」
「このままじゃ遊矢さんのライフが0に・・・!」
「遊矢!」
「罠発動!《エクシーズ・オーバードライブ》!このカードは、相手プレイヤーがモンスターエクシーズで攻撃してきて、俺のモンスターの攻撃力が変化してる時、その攻撃してきた相手モンスターの倍の攻撃力を加える事が出来る!」
「なんだと!?ということはホープ・オブ・ソードの攻撃力が8000に!?」
「いっけえ!ホープ・オブ・ソードでギャラクシーカオスを反撃!シューティングオーバーブレイク!!」
「くっ・・・うわぁあああああああ!!」
《ヒカルのライフ:0》
《WIN:風雅遊矢》
≪決まったーーーー!!1回戦、第1試合を勝ち抜いたのは風雅遊矢だ!!≫
「やったーー!!」
「よしっ!まずは1勝したな!」
「ヒカル!」
「遊矢、俺の負けだな。さすがに反撃とは思ってなかったぜ」
「俺も、やっぱりヒカルはすげえ奴だなって思ったよ!」
「ほらよっ!受け取れ」
「ジェレスタエクシーズ2枚・・・ありがとうな、ヒカル」
「それじゃあ俺は、ヒカリのところに行くとするか・・・大会、絶対に優勝しろよ?」
「もちろんだぜ!!」
ヒカルの弟の病気も治ったし、アイツに勝てたし、ジェレスタエクシーズも更に集まったし、これで一石三鳥だぜ!
てことは今集まってるのが7枚か・・・てことは残りのカードは・・・。
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≪1回戦、第2試合は堰櫂托都とミハエル・アークライトのデュエルだー!!≫
「兄様!」
「ミハエル・・・、頑張って来い、そして俺とデュエルだな!」
「はいっ!勝ち上がってきます!絶対に!」
14話へ続く
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【あとがき】
弟ショタキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!ちなみにハルトは2期から登場だよ!基本的にここで出てこないキャラは2期で登場。
登場決定はハルト、璃緒ちゃん、姉ちゃん、キャットちゃん、委員長。だけど2期は最初ッから無駄に殺伐としているという・・・。
次回は遂にⅢがLS初デュエル!ミハエルキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
20歳になっても男の娘に変わりないⅢを見たい人はイラスト描きますよー!!いや、描きたい俺がいる。相変わらず先史遺産デッキだし。
一応ナンバーズは消滅してカテゴリナンバーズは普通のカテゴリエクシーズになったという設定になっているのでⅢのデッキにはマシュ=マックとアトランタルがいます。なにそれつよい。だからⅣにもギミパペがあるというねっ!遊矢いじめもいい加減にしろ!
【予告】
1回戦を勝ち抜いた遊矢は完全に有頂天!だがそんな間もなく托都とミハエルのデュエルが始まる。
未知の強敵と察したミハエルはマシュ=マックのバーンコンボを決めて一気にワンターンキルに掛かる。だが托都の驚異的な戦略は遊矢やミハエル、カイトに衝撃を与えていく。
そしてこのデュエルを観戦する謎の人物の影もあるのだった。
次回!「闇の力を突破せよ!光の古代都市」
【おまけ】
遊矢「俺が2回戦出場っよっしゃあ!!」
アミ「その調子で、2回戦も突破できるといいわね!」
慶太「頑張れよ!」
遊矢「あぁ!そして、メインオールキャラ描いてくれたNanakaさん!本当にありがとなっ!アーマードも今期ラスト登場予定だから、お楽しみに!」
アミ「ありがとうございます!これからもLightningSkyのキャラクターを描いてくれる人やこんなキャラクターが好き!などのコメント受け付けてるのでぜひよろしくお願いします!」