ジェレスタ7「悪 夢 の ジ ェ レ ス タ エ ク シ ー ズ 狩 り
現 れ し 異 世 界 の 使 者」
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「ワールド・・・デュエルグランプリ・・・?父さん、それはどういうことなんだ?」
「ふむ・・・世界中のデュエリストたちによる、世界大会だ。カイトにも出場できるならしてほしいが・・・世界大会優勝者として、誰か推薦してはくれないか?」
「なるほど、WDCと違ってこちらは推薦で選ぶというわけか。父さん、選んで構わないのか?」
「そりゃあ、世界大会優勝者のカイトが決めるのだから、誰も文句はいわんだろう。推薦期間は2日、頼んだぞ」
「はぁ・・・」
推薦か、言うならば遊馬が1番の候補なのだが遊馬は数年以上音信不通、あいつの行方を知る者はいない。それでは姉さんか?いや、姉さんは推薦枠を断るだろう。凌牙に関しては遊馬を捜すので忙しい上に公の大会には出ようとしない、なら誰がいる?
「カイト」
「ドロワ、どうした?なにかあっ「推薦枠を捜しているなら1人、いるぞ」そ・・・それは本当か?!」
「あぁ、私の受け持っているクラスにな。お前も知っている人物だ」
「まさか・・・」
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「ワールドデュエルグランプリ?」
「あぁ!今度、ハートランドで行われるらしいんだ!でも推薦8名しか参加できなくて、その推薦枠の中にカイトさん、トーマスさんがいるらしいんだぜ!」
「へ~Ⅳやカイトも」
「・・・?姉さん、Ⅳって誰だよ!」
「トーマスのことよ?私達はみんなⅣって呼んでたの、懐かしいなぁ~」
トーマス・アークライト、現極東エリアデュエルチャンピオンだ。デュエルカーニバルで敗北して事実上そのチャンピオンとしての地位を剥奪されたかと思われたが勝利者の凌牙さんがトーマスさんにその地位を譲って5年間無敗の王者として極東エリアチャンピオンに君臨している。
デッキはギミック・パペットっていうキワモノモンスターデッキらしいけど、本人の性格はそれとかけ離れた優しさがあってちょっと気持ちも緩むかなって思う。
そういえばⅣっていうのは5年前のデュエルカーニバルの参加登録名だったんだっけ?デュエルカーニバル後はトーマス・アークライトっていう本名で始めたらしいけど。
気になってるのはどうしてそこから世界チャンピオンになろうとしないのか。5年間も無敗なら、世界大会に出ても良いのに、トーマスさんじゃなくてクリストファーさんが世界大会に出ているけど・・・。
「きっと、シャークが許してくれたことに重みを感じているのね」
「重み・・・?」
「いつかきっと分かるわ、きっと・・・」
ちょっと気になるなぁ・・・トーマスさんの秘密か・・・。
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また・・・夢の世界か・・・・・・。
「アストラル~どこだ~?どっかいるだろ?」
『私はここにいるぞ』
「おわぁっビックリしたぁ・・・」
薄く輝くこのおかしな世界でアストラルはずっと1人なのかな?1人だったら可哀相だよな・・・。
『ジェレスタエクシーズを、手に入れたようだな』
「あぁ、これのことだろ?なんかこのカードを受け取った時にあいつの心が透き通っていった気がするんだけど、どういうことなんだ?」
『ジェレスタエクシーズはすべて集める事で願いを叶えるものなのだ。彼の邪悪な心が持っていた復讐と強さを叶えたのだろう。だが君がその邪悪な心を浄化したおかげで彼は元に戻れたという事だ、ありがとう』
「なんでお前が礼するんだよ。アイツも俺の仲間!だから当然だろ?」
『ふふっ・・・君は本当に、遊馬に似ているな・・・』
なんか凌牙さんにも似てるって言われるけど似てるの・・・かなぁ・・・?目の色も容姿も似てないし・・・。一体俺のどこが遊馬さんに似てるんだろうなぁ・・・。
今日もアストラルと色々な話をしたけど、まだつかみ所がないというか。ちょっと訳が分からない感じだな・・・。
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「・・・?トーマス兄様、どうしたんですか?」
「・・・リンか。いや、九十九遊馬を思い出していたんだ」
「遊馬を・・・?そういえば懐かしいですね。もう5年か、あの頃以来、姿もなにも・・・変わってないんだなぁ・・・」
そう。5年前と、俺はなにも変わってない。時が止まったように。
「遊馬もきっと、この地球のどこかで僕らと同じ空を見てるんじゃないかな?」
「ミハエル兄様・・・そうですね。久々にハートランドシティへ明日出向きます。トーマス兄様の大会の件もありますからね」
ワールドデュエルグランプリ・・・新たな大会がハートランドで開かれると報告された時、もう1度あの頃と同じ力を感じた。もうこの手に残っていないはずの力が蘇ったように・・・。
全てが終わって精霊の力はきえたはずだった、なのにこの手に再び宿ったんだ。世界を救うために力を振るう少年を捜せと。
どこにいるんだろう、その少年は。
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「遊矢~!おはよっ!」
「おはよう、アミッ!」
今日もノリノリ絶好調!絶好のデュエル日和だぜ!連戦連勝、必ず成し遂げて見せるんだからな!
そういえばジェレスタエクシーズも集めなきゃだし・・・ガンバラナイトな・・・。
「・・・・・・・・・・・・」
「それでさぁ!やっぱり俺のエア・ストリームソードと合わせるモンスターがほしいんだよな!」
「貴方のデッキなら十分じゃないの!ほらほらっ慶太君も敏也君も待ってるわよ!」
ホープ・オブ・ソードだけじゃ限界があるかもしれないし・・・なんか一味変えて行きたいよなぁ・・・うーん・・・。
「うわぁあああああああ!」
「ん?今のって・・・デュエルかしら?」
「行って見ようぜ!!」
「あわわっ!ちょっと待ちなさーい!」
今の感じ、絶対にデュエルだぜ!誰がデュエルしてんだろ?!よしっ!
「今日も頼むぜ、Dセンサー!」
――ピッピピピピピ《デュエルセンサー、感知シマシタ。A地区西エリアデス》
Dセンサーはデュエリストが1人1台は持ってて。このセンサーを発信してるデュエリストはいつでもデュエルできる状態なんだ!ほかにもデュエルしているところを感知できたりとか!便利だよな!
とにかくセンサーの反応があった西エリアの路地裏にやってきた。ここで本当にデュエルしてんの・・・か・・・!?
「おい!あれ・・・」
あのスキンヘッドの男のフィールドには見たことない機械みたいなモンスター、そしてもう1人のフィールドには・・・・。
「なんだ・・・あれ・・・?」
「ひぃ・・・?!お前・・・お前は一体・・・」
「所詮、貴様の実力はこの程度か・・・いけっ!ローズ・ブレイザー!ジェレスタエクシーズ・・・バルチックボンバーに攻撃!!ブレイザー・アルカトロス!!」
「うわぁあああああああああ!!」
《?のライフ:0》
《WIN:??》
アイツ・・・ジェレスタエクシーズをこんな簡単に倒しちまった・・・何者なんだよ・・・あれ・・・。
「ジェレスタエクシーズ・・・これはもらっていくぞ」
「う・・・うぅ・・・」
すげえ・・・!全身の力が高まってきた、燃えるようなデュエルが俺を待ってる紀がしてきた!!
これは楽しいデュエルができるはず!!
「なぁアンタ!!」
「・・・?俺に用があるのか?」
「俺とデュエルしてくれよ!お前、ジェレスタエクシーズをあんな簡単に倒すなんてさ!すっげえじゃん!」
「・・・造作もない、デュエルをするなら本気で掛かって来い。でなければ面白みもないからな」
「なら行くぜ!Dシューター展開!!デュエルディスクセット!」
アイツのデュエルディスク・・・なんか違うな、旧式でもないっぽいし・・・。
「Dゲイザーセット!!デュエルターゲットロックオン!」
《ARヴィジョン、リンク完了》
「「デュエル!!」」
「俺の先攻でいかせてもらう!俺のターン、ドロー!俺は《ネクロスフィア・アトゥムス》を召喚!」
《攻撃力:0/レベル:1》
攻撃力0でレベル1のモンスターを攻撃表示・・・?
「これでターンエンドだ、さぁ掛かって来い!」
「俺のターンドロー!お前がこないなら俺から行くぜ!俺は《Ss-アルティメット・ゴーレム》を特殊召喚!このモンスターは手札のSsを3体、墓地に送る事で特殊召喚できる!いっけえアルティメット・ゴーレムでアトゥムスに攻撃!!グレードフィンド!!」
《攻撃力:2800/レベル:8》
アイツのフィールドにはあのモンスターだけ!この攻撃力ならアイツに大ダメージを与えられるはず!!
「ふっ・・・アトゥムスのモンスター効果発動!このモンスターはダメージステップでリリースすることで、このターン受けるダメージを無効にしその半分を相手に与える!」
「なにっ!?」
「これで貴様は1400のダメージだ!!」
「ぐっ・・・うわぁあああああああ!!」
《遊矢のライフ:2600》
まさか、俺にあえて攻撃力の高いモンスターを呼ばせて、大ダメージを与える戦法だったのか・・・。
なら・・・!
「俺はアルティメット・ゴーレムの効果発動!このモンスターをゲームから除外する事で素材になったモンスターのうち2体を特殊召喚できる!現れろ《Ss-シュート・ブレイブ》、《Ss-メテオ・マーズ》!」
《攻撃力:1500/レベル:4》《攻撃力:1300/レベル:4》
「レベル4のシュート・ブレイブとメテオ・マーズをオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《Ss-エア・ストリームソード》!!」
《攻撃力:2100/ランク:4/ORU:2》
「ほう、モンスターを利用して更にエクシーズ召喚につなげる。お前は特殊召喚に長けたデッキを使うようだな」
「へへっ!俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」
「ふっ俺のターン、ドロー!俺は墓地のアトゥムスを除外!そして《ネクロスフィア・バレルレッジ》を特殊召喚!更に《ネクロスフィア・ローズブレイブ》を特殊召喚!ローズブレイブはレベル6のネクロスフィアがフィールドにいる時、特殊召喚できるモンスターだ」
《攻撃力:2100/レベル:6》《攻撃力:1900/レベル:6》
レベル6のモンスターが2体・・・奴もエクシーズ召喚するつもりなのか!?
「まだだ!俺は手札1枚を墓地に送る事でバレルレッジの効果を発動!デッキからランダムにモンスター1体を特殊召喚する!現れろ《ネクロスフィア・バトルガレージ》、そして《ネクロスフィア・ボルトレックス》を通常召喚!」
《攻撃力:1000/レベル:3》《攻撃力:1100/レベル:3》
これで2体のエクシーズ召喚ができるのかよ・・・!?アイツ、どんだけ展開性がたけえんだ・・・・!?
「俺はレベル6のバレルレッジとローズブレイブをオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《ネクロスフィア・マスターズローズ》!」
《攻撃力:2400/ランク:6/ORU:2》
「そしてレベル3のバトルガレージとボルトレックスをオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《ネクロスフィア・バーストゼロ》!」
《攻撃力:2100/ランク:3/ORU:2》
「2体の・・・モンスターエクシーズ・・・!!」
これだけでも十分すぎる・・・どういうことなんだ、アイツ・・・。
「まだだ。俺はネクロローズをネクロエクシーズチェンジ!!」
「なんだって!?」
「現れろ!ジェレスタエクシーズ!《ネクロスフィア・ローズブレイザー》!!そしてバーストゼロをバーストエクシーズチェンジ!現れろ、ジェレスタエクシーズ!《ネクロスフィア・ゼロリバースロスト》」
《攻撃力:2600/ランク:6/ORU:3》《攻撃力:2400/ランク:3/ORU:3》
まさかジェレスタエクシーズを2枚も使うなんて・・・うそだろ・・・、そんなことってあるのかよ・・・!!
「さぁ本気で掛かって来い、これが俺のやり方だ」
「マジかよ・・・いや、エキサイティング!!やるしかねえ、やるっきゃねえ!!俺!!」
8話へ続く
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【あとがき】
いやぁ・・・燃える。萌えじゃなくて燃える。エキサイティングはGXの1話で十代が言ってたのを思い出してついついやっちゃいましたwww里奈氏ェ・・・。
そういえば1ターンに2回エクシーズ召喚ってカイトを思い出しますね、あっちはナンバーズでこっちはジェレスタエクシーズっていう特殊なカードたちってところでカイトは似てるかも。
まぁ主人公の性格やプレイングも違うから色々と面白いですけど。謎のジェレスタエクシーズハンター、一体なにトくんなんだ・・・。
ネクロスフィアはOCGしても良い裁定取られそうだ。Ssはドローソースすくねえ・・・脳筋な上に展開性だけは以上に高いんですけど、次回はドローソース出そうかな?
今回はおまけコーナーなしです。基本的に豆知識とかギャグをやっていくのでwwwネタが盛り上がってきたりしたら再びね、やるので。
そろそろ遊矢の両親登場かな・・・。どんな活躍をするかは、お楽しみに。
【予告】
遊矢VS謎のデュエリストの死闘は続く!お互いに一歩も譲らぬデュエルを繰り広げ、遊矢もアストラルからもらったナンバーズや仲間のジェレスタエクシーズで立ち向かう!
そして遂に謎のデュエリストのエースモンスター《機械堕天使 スフィアディオス》が降臨する。果たして遊矢はこのデュエルに勝利する事はできるのか・・・。
次回!「堕天使の円舞 巻き起こせ最強の嵐」