ジェレスタ3「混 沌 の 脅 威 !
新 た な る ジ ェ レ ス タ エ ク シ ーズ ! 」
==================
「よぉし!俺は《Ss-エア・ハッカー》でダイレクトアタックだ!」
《攻撃力:1300/レベル:3》
「うわぁあああああ!!」
《WIN:風雅遊矢》
「なんだか、カイトさんに勝ってから絶好調ですね」
「そうだな・・・カイトも無事世界大会優勝だ。これはまた遊矢の挑戦に期待がかかるな」
俺は風雅遊矢!遊馬さんに憧れる中学1年生だ。
この間あのカイトさんを倒してから絶好調!負けなしじゃないけど負けよりも勝ちが多くなってきた!これもあのジェレスタエクシーズってやつの所為なのかな?
「よしっ!次は誰が相手なんだ!」
「・・・でも逆に調子乗ってるような・・・」
「・・・確かに」
今度も絶対に連戦連勝だ!なんとかなるって!
~~~
「いけっ!《カオス・パージブレイン》!センチピードに攻撃!」
《攻撃力:2500/ランク:4》
「うわぁあああああああああ!!!」
「チッこの程度かよ・・・・・・ん?」
「いやぁ~!今日も面白かった~!」
「遊矢ったら、どんだけデュエルしたら気が済むのよ!」
「だって面白いものは面白いじゃん!」
やっぱりデュエルはさいっこうだぜ!!何度やっても飽きないこの面白みこそ、デュエルって感じだなぁ・・・。
「おい!そこの1年」
「んあ?・・・アンタは確か2年の・・・」
「朽祈ヒカル。お前は確か、風雅遊矢だったな」
まさか2年に名前を覚えられてるなんて・・・。俺も有名になったんだなぁ・・・。
って・・・。
「なんで声かけてきたんだ!?」
「貴様にデュエルを申し込む。もちろんあのデュエルで使っていたジェレスタエクシーズを賭けてな」
「なッ・・・そんなことできるわけねえだろ!」
「もちろん俺もジェレスタエクシーズを賭ける、さぁどうする?このデュエルを受けるか?」
相手はいたって真面目そうだ・・・だけどアンティデュエル、負ければ遊馬さんからもらったこのカードを失う事になる・・・だけど・・・。
「分かった、良いぜ。受けてたつ!!」
デュエルディスクを投げて腕に装着する。
「デュエルディスク、セット!」
「Dゲイザーセット!デュエルターゲット、ロックオン!」
《ARヴィジョン、リンク完了》
「「デュエル!!」」
意地をかけたデュエルだ。絶対に負けるわけにはいかない、しかもアミも見てるんだ!負けたらムカつくしな!!
「俺の先攻、ドロー!俺はフィールド魔法《深遠の石室 カオスネクロス》を発動!」
フィールドが・・・真っ暗な石室に変わった?一体なにをするつもりなんだ・・・。
「俺は《カオス・パージ ネクロス》を召喚!そしてフィールド魔法の効果が発動!自分フィールドにカオス・パージと名のつくモンスターが召喚された時、相手に400ポイントのダメージを与える!」
《攻撃力:1000/レベル4》
「なんだって!?」
いきなり400ポイントのバーンダメージ、しかもこんな限定的なカードということはアイツのデッキは・・・カオスパージモンスターで構成されている・・・!?
「うわぁあああ!!」
《遊矢のライフ:3600》
「俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド!さぁお前のターンだ!」
くっそ・・・相手がテーマデッキとなると確実にあのフィールド魔法が邪魔だ。だったらフィールド魔法を破壊するまで!
「俺のターンドロー!・・・よし!俺は速攻魔法《サイクロン》を発動!フィールド魔法を破壊する!」
「甘い!俺は永続罠《プレート・シールド》発動!このカードは相手の魔法カードによるフィールド魔法の破壊を無効にする!」
く・・・これじゃあ《サイクロン》で奴のフィールド魔法を破壊できない!ならこれ以上ダメージを受けないように一気に攻撃するしかない!
「俺は《Ss-エア・ウィンディアン》を召喚!ウィンディアンは手札のSsを墓地に送って、エンドフェイズまで攻撃力を1200ポイントアップする!俺は手札の《Ss-ゾンビ・バード》を墓地に送る!」
《攻撃力:2200/レベル:4》
「いけっ!ウィンディアンでネクロスを攻撃!!」
「罠発動!《攻撃の無力化》、これでバトルフェイズは終わりだ!」
「チ・・・俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」
《攻撃力:1000》
相手が強い・・・油断も隙もないなんて・・・!
「俺のターンドロー!俺は《カオス・パージ フレイム》を召喚!そしてフィールド魔法の効果でお前に400ポイントのダメージだ!」
「うわぁああ!!」
《遊矢のライフ:3200》
「遊矢が一方的に押されてる・・・!あの人、一体何者なの・・・」
「俺はレベル4のネクロスとフレイムをオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ!《カオス・パージブレイン》!」
《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:2》
まさかエクシーズ召喚まで、しかもやはりカオス・パージ!!
このままバーンダメージだけでやられるなんて・・・洒落にならないぜ・・・!!
「いけっ!フィールド魔法の効果だ!」
「くっ!」
《遊矢のライフ:2800》
「さぁ行くぞ、ブレインでウィンディアンを攻撃!」
「罠発動!《聖なるバリア-ミラーフォース》!これでお前のブレインは破壊だ!」
「バカめ!ブレインの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使う事で相手が発動した罠カードを無効にし、デッキからカードを1枚ドローできる!」
そんな!ミラーフォースまで無効にされるなんて・・・しかも俺のウィンディアンの攻撃力は1000・・・!!
「やれ!!」
「くっ!ウィンディアン!ぐぁああああああ!!」
《遊矢のライフ:1700》
「カードを1枚伏せ、ターンエンド」
まさか・・・まさかヒカルがあんなに強いなんて・・・。だけどおもしれえ・・・!
「おもしれえぜ!ヒカル!」
「なんだと!?貴様、この状況を分かっているのか?」
「分かってるも何も、これがデュエルの楽しさだ!どんなに苦しくても逆転する!それがデュエルだろ?!」
みんなにわかってほしい!このデュエルの楽しさを!
「行くぜ!俺のターンドロー!・・・」
よしっ!このカードならブレインを!!
「俺は墓地の《Ss-ゾンビ・バード》の効果発動!墓地のSsを除外して、特殊召喚できる!」
《攻撃力:0》
「そして《Ss-シュート・ブレイブ》を召喚!レベル4のゾンビ・バードとシュート・ブレイブをオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ!《Ss-エア・ストリームソード》!!」
《攻撃力:2100/ランク:4/ORU:2》
これが俺の希望!アイツとぶつかり合える力だ!
「いけっ!エア・ストリームソードでブレインを攻撃!!」
「バカだな!ブレインの攻撃力は2500だ!」
「どうかな!俺は速攻魔法《エア・カームの魔方陣》を発動!このカードは自分フィールドのSsと名のつくモンスターエクシーズの攻撃力を800ポイントアップする!」
《攻撃力:2900》
「なんだと・・・!?」
これでブレインの攻撃力をエア・ストリームソードが上回った!!
「いけっ!エア・ストリームソードでブレインを攻撃!!」
「ぐっ!!」
《ヒカルのライフ:3600》
よっしゃあ!これでヒカルのライフを減らしたぜ!やったやったやったぜ!!!
「ッ・・・貴様・・・」
「見たか!これが俺の大逆転デュエルだぜ!」
・・・?どうしてだろう、ヒカルの様子がおかしい。まるでなにかにとり憑かれたような・・・。
まさかダメージ受けずに勝ちたかったのかな?いやいや、そんな完璧デュエルできるわけない。じゃあなんで?
「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
《攻撃力:2100》
「俺のターン、ドロー!俺は永続罠《プレート・シールド》とフィールド魔法を墓地に送り、永続罠《エクシーズ・リボーンズ》を発動!このカードはフィールドに表側表示で存在する罠・魔法を2枚破壊して発動し、墓地のモンスターエクシーズをオーバーレイユニット2つで特殊召喚する!現れろブレイン!」
《攻撃力:2500/ORU:2》
「まさか・・・!!」
「俺はブレインを素材とし、カオス・パージエクシーズチェンジ!現れろ!ジェレスタエクシーズ!!逆巻く深遠、光と闇の使者《カオス・パージ-ネオライト・ドラグーン》!」
《攻撃力:2900/ランク:4/ORU:3》
あれが・・・ヒカルのジェレスタエクシーズ!!禍々しいというか・・・なんか気味悪いな・・・。
「俺はネオライト・ドラグーンの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使う事で相手フィールドのカード効果をエンドフェイズまで全て無効にし、攻撃力を1000ポイントアップする!そして相手モンスターを破壊した時、そのモンスターの攻撃力の半分、ダメージを与える!」
《攻撃力:3900/ORU:2》
「なにっ!?」
「やれ!ネオライト・ドラグーンでエア・ストリームソードを攻撃!ブレイドカノンフォース!」
「ぐあっ!罠発動!《エアウィンド・ガード》!自分フィールドのモンスターエクシーズがバトルの対象になった時、受けるダメージを半分にする!うわぁあああああ!!」
「遊矢!!」
《遊矢のライフ:800》
「だが破壊されたエア・ストリームソードの攻撃力の半分、1050のダメージを受けてもらうぞ!!」
「ダメージを受けるのは俺じゃねえ!《エアウィンド・ガード》は風属性モンスターが破壊されたターンの効果ダメージを無効にして、破壊された風属性モンスターの攻撃力分のダメージを与える!つまりお前に2100のダメージだ!!」
「ぐぁあああああああ!!」
《ヒカルのライフ:1500》
これでヒカルのライフを大幅に削れた!だけどエア・ストリームソードもいないし俺のライフもたった800・・・このままじゃ・・・負ける!!
いいや、負けるわけにはいかない。
このデュエルは絶対に負けちゃいけないんだ!!遊馬さんの意思を継いで、必ず倒す!!
「だが・・・次のターン、再びネオライト・ドラグーンの効果を発動し、お前のライフを0にしてやる・・・ターンエンドだ!」
「俺のターンドロー!!」
引いた!俺の逆転の1発!!
「俺は魔法カード《死者蘇生》を発動!現れろ!エア・ストリームソード!!」
《攻撃力:2100/ORU:0》
「ふんっ今更ソイツを呼んだ所で貴様に勝ち目は・・・「それはどうかな?」」
「俺はエア・ストリームソードを素材とし、エア・ストリームエクシーズチェンジ!現れろ!ジェレスタエクシーズ!希望の光、疾風迅雷の騎士《希望騎士 ホープ・オブ・ソード》!!」
《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:1》
これが俺の希望の光!誰にも負けないような、希望の力!!
「ホープ・オブ・ソードは召喚に成功した時、相手フィールドのモンスターの攻撃力を元々の数値に戻す!」
《攻撃力:2900》
「そしてオーバーレイユニットを1つ使う事で相手フィールドに存在するモンスター1体の攻撃力1000ポイントにつき、このモンスターの攻撃力を800ポイントアップする!これでホープ・オブ・ソードの攻撃力は1600ポイントアップ!」
《攻撃力:4100/ORU:0》
「そしてホープ・オブ・ソードはバトルフェイズ時に相手のモンスター効果発動を無効にする!」
「なに・・・・・・・それじゃあ・・・!!」
「そうだ!更に俺は装備魔法《オーバーレイ・ユニッター》を発動!オーバーレイユニットのないモンスターエクシーズに装備でき、このカードをオーバーレイユニットの代わりにできる!これで俺はもう1度、ホープ・オブ・ソードの攻撃力を上げる!」
《攻撃力:5700》
これで終わりだ!キメる!!
「いっけえ!ホープ・オブ・ソードでネオライト・ドラグーンを攻撃!!シューティングスターブレード!!」
「うわぁあああああああああ!!」
《ヒカルのライフ:0》
《WIN:風雅遊矢》
よっしゃああああああ!!俺の勝ちだぜ!!
決まった~!!やったやった!
「ヒカル!良いデュエル、ありがとう!」
「・・・アンティルールの報酬だ。受け取れ」
「受け取れねえよ!だって俺はお前のカードを奪うためにデュエルしたんじゃねえ、自分のカードを・・・憧れを守るためにデュエルしたんだ!」
「・・・・・・・・・・・・風雅遊矢、再び貴様とデュエルできる日、楽しみにしている」
帰っちまった・・・良いよな、俺はカードなんていらねえ。遊馬さんから貰った大事なカードのために戦ったんだし、今度戦う時はもっと強くならねえとな!!
「なっ!アミ!」
「勝ったわね!良い勝負だったわよ、おめでと」
「まぁな!」
「で~も~ギリギリじゃないの?もうちょっと余裕持てなかったのかしら~」
「別に良いだろ!なんだって!」
とにかく勝てたんだ!それはそれで良いじゃんか!!
「帰ろうぜ!小鳥姉さんも待ってるし・・・!」
「そうじゃない?私も帰るわね!」
「・・・・あれは・・・・・・・・・?」
~~~
「たっだいまー!!」
「お帰り!遊矢くんったら遅いわよ?」
「悪い悪い!デュエルしてたらついアツくなっちゃってさ・・・」
「遊馬とほんっとに似てるんだから」
確かに遊馬さんもアツいデュエルが大好きだったって聞いてるけど・・・似てるかなぁ・・・?
とにかく諦めずにデュエルするのが俺なんだって思ってる!
「姉さん!凌牙さんとまだ連絡取れないのかよー!」
「ムッ・・・取れないというか向こうから連絡来たわよ」
「うそっ!?マジで!?」
「遊矢くんに会ってみたいって、2日後の土曜日、私も行くわね」
「くぅぅ~~~!!やったぜ!俺!!そうと決まれば絶対に勝つ!全戦全勝するしかねえぜ!!」
「落ち着いて食べなさーい!!」
4話へ続く。
=================
【あとがき】
遊矢くんは描いてて清々しい爽やかな感じだね^^
次回はお待ちかね!シャークさんの登場だよ!!あと、あの某お方の小説キャラが登場!!カイト様も出るよ!
【予告】
小鳥との約束どおり、2日後出会った凌牙とカイト。そしてもう1人謎の女性の姿。彼女と遊矢のデュエルが始まり、遊矢は更に意気込む。
だが彼女の強力な戦法は遊矢に確実なダメージを与えていく。そしてライフ残り僅かとなった遊矢が見つけ出した新たなる答えとは一体――――!?
次回!遊戯王Lightning Sky!
「遊矢VSミナト!鋼の風戦士-疾風のエフェクトライダー