フランケンウィニー | edyのブログ

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たのしくもドラマティックな毎日をつづります。


フランケンウィニーいまWOWOWで観てます。
秀逸ですね。『チャーリーとチョコレート工場』のティム・バートンが1984年に発表した短編を、­ストップモーションアニメーションによる長編へと再生させたファンタジー。発表当時はピノキオと同時上映の予定だったのがお蔵入りとか。何が秀逸かといえばライティングです。日本の映画は基本的にフラットなライティングが多いのです。まあ、綺麗に写ります。ですが残念なことに現実感がなくなります。例外的には「仁義なき戦い」ですが、これは低予算が生んだ産物なので確かに例外です。この写真の映像もそうです。ライティングの基本である「太陽は一つ」という当たり前のライティングで画像を構成しています。実はこう言った構成でのアニメ映画撮影は非常に困難きわまりない作業になります。通常は各カットをコンテ上の二次元から書き起こす訳ですが、このような構成では完全に三次元化して光源からの反射光を想定しなければならないからです。かんたんに言えばカット割りで見えない所まで三次元で書き起こして、そこに存在しているはずの人物の動きや静物からの反射光を計算して各カットを繋いでいく。まあ、ゾッとするような困難きわまりない創造性です。さすがティム。