大好きな澤田瞳子先生の短編集。

ハズレ無しの安心感♥

どれも、最高に面白かった。


全てのお話は、

平安末期の源平合戦の直前あたり?。

保元、平治の乱あたりです。


ただ、 短編なので

どーしても時代背景の説明短め。

知識があった方が、読みやすいかもです。


たとえば、私の場合、

先に、西行様のお話とか、

同じ時代の小説を読んでたので助かりました。


日本史は中学でしか勉強してないので、

読んでなかったら、

辛かったかも(汗)。


以下、記録です。

ネタバレ注意。


「漆花(しっか)ひとつ」
平忠盛(清盛のお父さん)が出てきます。
子供の時のエピソードが、
当時の武士の立ち位置をよく表していて、
ドキリとしました。

忠盛さま、良い人。
ホントに、こんなだったらいいなぁ。

あと、漆の花って、どんなの?
分からず、クグッてしまいました。

「白夢」
鳥羽上皇の皇后、泰子さまが出てきます。
お后って、璋子さま、得子さま、以外にも
居たんですね、知らなかった(汗)。
泰子様は、政治的な関係で、
入内が40近くでした。

女でも(女だから尚更)、
知識と職を有する主人公達の方が、
泰子さま、璋子さま、得子さま達よりも、
幸せ、ということに、
素直に共感できました。

平安時代が舞台ですが、
現代に通じる教訓です。

「影法師」
遠藤盛遠(文覚)が出てきます。

それから、平治の乱、三条殿夜討!!
先日、ボストン博物館展で絵巻を
見てきたばかりなので、
激しさが、よくわかりました。

「滲む月」
平治の乱で打たれた信西の息子、澄憲
というお坊さんが出てきます。
あと、二条天皇の后、姝子さま
というのが、出てきます。

お二人は、ホントに密通があった??

澄憲さん、意外と、いい人で
良い感じでした。

「鴻雁北(こうがんかえる)」
琵琶を巡るお話。

最後の清盛のもののふの哲学?、
格好良くて好きかも。
これからの武士の時代を予感させます。

琵琶の名手、尾張おばあちゃんも、
格好いい。
二十歳の可愛い感じの中原有安との
掛け合いがいいです。

ネットによれば、
本当にこのあと、有安君は、
尾張おばあちゃんに
琵琶、教えてもらえるみたい。

驚いたのは、
土御門から大原まで、
歩いて日帰り出来るってこと(汗)
5月の連休に大原行ったけど、
遠かった。
私には、無理です。

あと、タイトルがよく分からなくて。
雁の飛んでる描写は、最初にあるけど、
季節は秋。
でも、鴻雁北って、調べたら、
春の頃を意味するみたいで。

季節じゃなくて、
誰がか雁に例えられてるとか??
よくわからん。

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全然、関係ないけど、
今日、久しぶりに
10キロ、ジヨギンクしました。
ゆっくり、しかも
神社仏閣お参りしながらだけど。

季節が良くて、走るの楽になりました。

夕焼けが、キレイでした