帰りの便は特別塗装機
初めて京都を訪れたのは小学校3年生の時。
平安神宮の鳥居を潜って左側の京都会館で伯母の結婚式が行われた。
東山区の六波羅蜜寺近くの旅館に投宿し、朝夕に散歩したコースは断片的に、しかしながらかなり鮮明に記憶していた。
定期観光バスで清水寺や金閣寺、二条城などを見学した。
高校の修学旅行でも奈良と京都に行った。
今のように非公開文化財の特別公開めがけて行くようになった契機は1992年、神戸に出張した帰りに京都に立ち寄った事だった。
その時の上司が立命大出身の人で「出張の後に2日代休をやるから京都に寄ってイノダコーヒを買って来てくれ。」と頼まれた事だった。
堺町通三条下ルのイノダコーヒ本店はすぐ見つかった。
河原町五条のホテルに泊まって翌朝小学校3年生当時の記憶を辿って東山区を散歩した。
見覚えのある通りや建物が次々ろ眼前に現れた。
八坂の塔の前を通りかかると「非公開文化財特別公開」の看板が掲げられ、五重塔の初層が公開されていた、
そこで購入したパンフレットと観光地図を手に2日間京都市内を歩き回った。
禅宗寺院の枯山水庭園や障壁画、茶室や露地庭など、京都の街がさながら巨大な美術館のように思えた。
それから31年、今週、鳥獣戯画がで有名な栂尾の高山寺や高雄の神護寺を拝観しに出かける。